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Pas de Quatre

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雪の結晶 (42)
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雪の結晶 (42)

0
数日後、山城商事の営業サイドでの初会合が花沢で行われた。俺はオブザーバーとしての参加だから席は末席。そこから会議全体を見ることにしていた。時間になって大会議室に行くと、すでに山城からの出席者は揃っていて俺が入ったと同時に全員が席を立って頭を下げた。その中に1人だけ顔を向けたままの姿勢で挨拶をしたのは・・・山本だった。ほんの少し眼を合わせた程度でそのまま無視して、自分の席に着くと会議資料に目を通す・・・だ...
10月の向日葵 (154)
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10月の向日葵 (154)

4
「お帰りなさいませ、総二郎様・・・つくしちゃん、久しぶりねぇ!」「志乃さん・・・!ご無沙汰しております。あの時は色々とありがとうございました」もう一度この正面玄関から本邸に入ることが出来るだなんて思いもしなかった。思えば考ちゃんとの婚約解消を頼もうと思って出ていった日以来だ。ここに色んなものも置いたまま逃げるように東京を離れたんだから・・・。出迎えてくれた志乃さんは少し白髪が増えたかしら?でも、その顔は昔...
雪の結晶 (41)
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雪の結晶 (41)

6
<side樹>急に呼び出したのは山城社長の娘、会長が溺愛する真莉愛だった。春からここの秘書課に配属されるらしいがそれも名前だけ、出社など誰も考えていないという噂だったが、営業企画の俺には何の関係もない話で気にもしていなかった。真莉愛のことで気になっているのは花沢類と今後どうするか・・・と、言うことだけだ。それも、俺の口から聞けるはずもない。そう思っていたときのこの呼び出し・・・何故か凄く嫌な予感がしながらも...
10月の向日葵 (153)
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10月の向日葵 (153)

2
蒼は来年から小学生になる。そろそろお茶を本格的に教えるなら始めた方がいいと思う歳になった。それでも総二郎は特に蒼に稽古をつけることはなく、地元の人達の茶道教室と札幌に新しく出来た支部での講演会やお茶会に忙しかった。少しずつ地元紙のエッセイのようなものも書き始めて、こっちでも名前が知られてきた。ここでは本格的な茶道は余り行われてなくて、初めのうち生徒もそんなには集まらなかった。だけど、人の噂とは怖い...
雪の結晶 (40)
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雪の結晶 (40)

4
保育園の中でどちらかというと一樹君は1人でいることが多かった。人見知りっていうわけでもないし、大人しいってわけでもない。ただ気が付けば1人で園庭の隅にいることあって、私はそれが気になっていた。だけど一樹君と話せば山本さんの話になりそうで、それが嫌で悪いんだけど見て見ぬフリをしてしまう。他の保育士が行ってくれるのを横目で見てはホッとした。今日もそうだった。他の子が縄飛びやサッカーをしているのに1人で...
10月の向日葵 (152)
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10月の向日葵 (152)

2
「お式の準備が整いました」係の人の声がしたら総二郎が「向こうで待ってるな!」って私を置いて何処に行ってしまった。私はこれからどうしたらいいんだろうって思っていたら、部屋に1人の男性が入ってきた。その人の顔を見てもすぐにはわからなかった・・・でも、ニコッと笑った顔を見て私は涙が溢れた!「やだ・・・!進?進なの?」「あぁ、何年ぶりだろう!姉ちゃん、元気そうで・・・!それに凄く綺麗になったね、違う人かと思った!...
雪の結晶 (39)
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雪の結晶 (39)

4
<side真莉愛>類様のマンションに牧野つくしが住んでいるかもしれないと知ってから私は誰にも言わずに探偵社に彼女の調査依頼をしていた。そして今日、その「牧野つくし調査報告書」が届いた。中に書いてあることはすでに知っていることが多かった。家が貧しくて両親と弟は何処か田舎の方で暮らしていること、道明寺司との熱愛報道から婚約に至るまでの経緯、そしてそれは最近解消されたこと。友人はごく少数、その中には西門総二...
10月の向日葵 (151)
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10月の向日葵 (151)

10
1年ぶりに訪れた旭川の病院。当時の担当医はまだそこに勤務していてさっそく検査が行われた。つくしはほんの少し緊張していたようだけど顔見知りの看護師に俺との事を聞かれる度に笑顔になってきて、最後の検査では手を振って検査室に行くほどだった。俺と2人で診察室に呼ばれたのは検査が終って程なくだった。「お久しぶりです。お名前が変わられたのですね、おめでとうございます。お子様も無事にお生まれになって何よりです。...