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Never go out of

Pas de Quatre

Style

Colorful Pieces(32)
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Colorful Pieces(32)

1
花沢類のチャルダッシュ・・・何処かで聞いたことがある曲だったけど、こんな風に生演奏で、しかもバイオリンで聴いたのは初めてだったからすごく感動した。そもそも楽器と言えばカスタネットとリコーダー、よくてハーモニカぐらいの世界で育った私だもの、ピアノ伴奏つきバイオリン演奏だなんて格好良すぎて震えが来た。チクッとするのはピアノのお嬢様が彼の横から動かないこと。もう拍手も貰ったんだからその横を離れたら良いのに...
私の帰る場所・231
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私の帰る場所・231

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西門に住むようになってからずっと探していた茶碗・・・でも、その中に自分の取り戻したかった髪飾りがなかったことで紫は腑抜けたようにそこに座っていた。桐箱の中の悍ましい欠片を見つめて何を思っているのか・・・期待が打ち砕かれたかのような喪失感がこいつを包んでいた。「そんなに長い間信じていたんだからこう言うのは残酷かもしれないが、その髪飾りは俺の知らないものだ。だからその中になかったからって落ち込む必要はない。...
Colorful Pieces(31)
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Colorful Pieces(31)

2
「もうすぐ類様の演奏らしいわ!」「きゃああぁーっ!今年もこっそり聴かなきゃね!」先輩達が厨房でそんな事を言ってるのを聞いて、花沢類がバイオリンを弾く時間になったんだと判った。でも私は仕事中・・・しかも1番新入りだし、サボるわけにはいかない。だから諦めなきゃって思ってトレイに仕上がったデザートを並べていった。でも、あの時に涙が出たぐらい感動したから聴いてみたいな・・・って言うのが本音。先輩達はどうやって聴...
私の帰る場所・230
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私の帰る場所・230

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「桜の茶会の思い出です・・・」そう言って微かに笑みを浮かべた紫に、俺は余計に戸惑った。桜の茶会で紫に会った記憶もない上に、彼女の存在は4年前に知っただけ・・・それなのに思い出とは何だ?以前に聞いた時も「桜貝の・・・」と言ったのは同じ内容か?しかもそれを取り戻したいって、こんな危険な事をしてまで取り戻したい思い出って何だ?「紫、この前から言ってる桜ってなんだ?桜貝のことか?忘れてるとか、思い出とか言われても俺...
Colorful Pieces(30)
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Colorful Pieces(30)

4
「類君、おめでとう!来年は成人だって?いやいや、早いなぁ!」「・・・ありがとうございます」「これはうちの娘で理沙と言うんだが、君より2つ年下だ。良かったら後で話でもしてやってくれ」「お誕生日、おめでとうございます、類様。木下理沙と申します、どうぞ宜しくお願いいたしますわ♡」「・・・ありがとう。こちらこそ宜しく」はぁ・・・この挨拶、さっきから何回やってるんだろう。そしてあと何人来る気?マジ、倒れそうなんだけど...
私の帰る場所・229
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私の帰る場所・229

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婿養子を取らずに宝生から出された紫・・・その理由は何だったのか。紫が1度言葉を止めたから俺から問い質した。「どうして婿養子にならなかったんだ?お前、昔から西門に嫁ぐ事だけを言われていたと言ったよな?まさか、その時に俺に一目惚れしたからって言うのか?」「・・・ふふ、そんな理由で将来を変えてくれるのでしたら喜んで言いましたけどね。親の言う事に逆らえるほど甘い家じゃありませんでしたわ。その頃はお父様もお母様も...
Colorful Pieces(29)
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Colorful Pieces(29)

6
パーティーが行われる大広間の入り口で、西門さんと美作さんは先に会場に入って行った。 直後に聞こえる悲鳴・・・何が起きたのかと思ったら彼等がお嬢様達に囲まれてるみたい。開いてるドアからチラッと見たらカラフルなジャガイモ達が2人の周りに見えた。 旦那様、奥様と花沢類は全員が揃ったら中央のドアから入場すると言われ、すぐ傍の控え室で待機中。 そこでは旦那様もブラックタキシードで渋く決めてるし、奥様はシャンパンゴ...
私の帰る場所・228
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私の帰る場所・228

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「この鍵を返しに来たんだろ?見付かったようだな、お前の捜し物」 「・・・総二郎様、あなたって人は・・・わざと私に鍵の事を話したのね?私が蔵に向かうことを想定して、あんな分かり易い引き出しに・・・?!」 紫は踞ったまま桐箱を抱え込んだ。そして眉を顰め、俺を見上げて睨みつけている。4年間で初めてこいつの「素」の感情を見た・・・そう思った。「試すような事をして悪かったとは思うが、こうでもしないとお前は本当の事を話そう...
Colorful Pieces(28)
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Colorful Pieces(28)

4
パーティー会場に行くのがホントにイヤで、廊下にまでは出たけどそこら辺のドアに凭れ掛かっていた。目の前では牧野がギャアギャア五月蠅いし、でも下に降りたらもっと五月蠅いし・・・タキシードまで着たけど逃げ出したかった。その時に牧野の後ろに見えた影・・・俺の耳で遊んだ悪友達が会場に行かずに上がってきた。牧野に会ってしまう・・・瞬間何故か不味いと思ったのに、俺の思いとは反対にこの3人は・・・「あっ・・・」 「おっ?!」 「...
私の帰る場所・227
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私の帰る場所・227

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「それじゃ俺は午後から書斎に籠もる。気が散るから誰も寄せ付けないでくれ」「・・・判りましたわ」「畏まりました!」昼食を終えた時、誰に言うわけでもなく言葉を出したら返事をしたのは紫と薫。志乃さんは軽く頷くだけで両親は反応なし。俺が真面目に仕事をするなら文句はないと言った感じだった。一足先にダイニングを出て離れに戻り、引き出しをさり気なく確認・・・鍵はまだそこにあったが少しだけ俺が置いた場所からずれている。...