Keep the Secret・14
隠し事を始めて2ヶ月・・・。
今日も寝不足の私はフラフラしながら大学のキャンパスを歩いていた。
今、誰かに押されたら確実に倒れる、そう思っていたら後ろからバーン!と背中を叩かれて、本当におでこから倒れ込んだ!
「きゃああぁーっ!つくし、大丈夫?まさか倒れると思わなかった!」
「いたたたた・・・誰よ?」
「あっはは!ごめんごめん、私だよぉ!」
「なんだ・・・陽子か」
この前彼氏が事故で骨折して入院してるからって、私と香坂君を連れて見舞いに行こうとして裏切った陽子・・・。
そのおかげで総二郎に病院の診察室で見事に食べられた私・・・勿論、その日帰ってからも診療は続いたわよっ!
えぇ、朝までぶっ通し!不健康極まりない夜になったわよ!
・・・ったく!冗談じゃないっつーの!
「ねぇねぇ、知ってる?香坂君、今大学に来てないのよ」
「・・・は?なんで?今度は香坂君なの?」
「今度はって?」
「少し前には野村君が来てないって聞いたから」
「あぁ~、だったねぇ!香坂君はさ・・・バレちゃったのよ。それが気不味くて来れないんだと思うわよ?」
「バレたって何が?」
「・・・・・・香坂君、卒業した花沢先輩のことが好きだったんだって。そっちの人らしいよ?」
「・・・・・・・・・はっ?!」
陽子の話によると、あの恐ろしい見舞いの日の少し後に、大学の掲示板に香坂君がゲイであるって言う張り紙がされたらしい。
私はそんなもの興味もないから知らなかったけど、そこには花沢類の事が好きで彼に近づく女性を敵視してたとか、花沢類を追いかけるためにフランス語を密かに勉強しているとか、同性婚に持ち込んで花沢物産を狙ってるとかが書かれていたらしい。
必死でクラリネットを覚えたのもバイオリンの花沢類との協奏が目的・・・彼が在学中に数回しか音楽室で協奏出来なかったから悔しいって事まで書かれていたとか。
総二郎しかいないじゃん!!
そんな事するのっ!!
「可哀想にねぇ・・・そりゃ、ちょっとは偏見の目で見られるかもしれないけど、恋愛は自由じゃんねぇ?」
「・・・う、うん。だよね」
「別に花沢先輩に迫った訳でもなく、告ったわけでもなく、付き合ったって訳でもないのに」
「・・・う、うん。だよね」
花沢類にバレたら・・・いや、想像するのはやめよう。
香坂君の生命力と回復力に期待するしかないわ・・・頑張れ!香坂君!
でも・・・よく考えたら香坂君は私に何もしてないわよ?だってゲイだもん・・・まぁ、いいか!
「あーっ!つくし、こんな所に居たぁ!陽子も元気そうじゃん!」
急に後ろから声を掛けてきたのは彩花。レストランランチした時の友人だ。
その彩花がニコニコしながら手を振って私達の所に走って来た。いや、この感じ・・・嫌な予感がするんだけど?
「どうしたの?私に何か用?」
「うん!来週の土曜日なんだけど暇だよね?」
「なんで決めつけるのよ・・・」
「え?だって彼氏いないんでしょ?暇だよね?」
確かにバイトは平日限定で、土日は基本総二郎に合わせてる。
彼が何処かに行きたいと言えば付き合うし、家でマッタリしたいと言えば1日中ベッドから出ない時もある。総二郎がお仕事なら自由だけど、何処居るかは言わないと捜索が始まって逆に不自由になる・・・。
こんなに我儘で変態・・・いや、ヤキモチ焼きだとは思わなかったけど、これも愛情の深さゆえ?
嬉しいやら苦しいやらで複雑なのよね・・・。
「その日さぁ、大学祭でしょ?あんたどうせ暇だろうからバイトしない?」
「あぁ、大学祭かぁ・・・そう言えばキャンパス内が賑やかだもんね。(気にもしてなかったけど)」
「それでね、私達の学科でファッションショーやるのよ~!モデルになってくれない?」
「はぁっ?!モデル?私が?」
「そうそう、ウエディングドレスのモデル!彼氏が居る人や婚約中の人は逆に見たいのよ。だからモデルになってくれないの。つくしなら関係ないからモデル、出来るよね?バイト代は1日で1万円よ?」
「1万円っ!」
そう言えば彩花は芸術デザイン科・・・3年の課題が女子はウエディングドレスだっけ?それを4年の大学祭で毎年披露するんだって聞いたことがあるわ。
でも、今・・・サラリと引っ掛かる言い方されたような・・・。
確かに西門家だと文金高島田なのかしら・・・神前式で三三九度ってヤツ?総二郎の紋付き袴姿・・・私の白無垢?
やだっ!何だか想像したら顔が熱くなるっ!!
「何赤くなってんのよ・・・本当に結婚するんじゃないからいいでしょ?男のモデルも格好いいのにしてあげるからさ!」
「・・・えっ?男性も居るの?」
「勿論よ~!ペアで腕組んで歩いてもらうの♡ラストはほっぺただけどキスまで用意してるからね!」
「はぁっ?!そんな事までするの?!」
「じゃあ、頼んだわねぇ~!」
「あっ、彩花!ちょっと、彩花ーーっ!!」
1万円・・・その1万円の為に総二郎を騙せるかしら・・・?
**
「大学祭?そんなの自由参加だろ?却下だな!」
マンションで夕食の支度をしている時、キッチンから顔だけ出して彩花に頼まれたバイトの話をした。
勿論ウエディングドレス着て男子とキスするなんて言えないから、そこは内緒にして言葉を濁した。
そして返って来た言葉は想像通り・・・確かに総二郎もそんなものに参加したことないもんね。
「友達に手伝ってくれって頼まれたのよ。もう最後だしさ、準備もバイトで殆ど出来ないから、当日だけでもいいかなって・・・」
「・・・何すんだ?」
「え、えっとね・・・仮装大会?みたいな?」
「そんなもん、大学祭であんのか?」
「さぁねぇ・・・私も手伝いだから判んないのよ」
総二郎がジーッと見てる。
無言でジーッと見てる・・・ヤバい、これ以上見つめられると顔に出る。そう思った時、思いがけない言葉が出た。
「じゃあ、俺も土曜に仕事入れようかな・・・つくしが居ねぇのなら面白くないし・・・」
「総二郎?」
「いや、お前もたまには友達と一緒がいいだろうしな。判った・・・俺は仕事するわ」
「え?あっ・・・う、うん・・・」
「だから今日からその日の分まで前倒しで楽しませてくれ」
「・・・判った・・・・・・えっ?!何て言った?!!きゃあああぁーっ!」
この後仮装大会の練習だって言って、服だけ剥ぎ取られてエプロン1枚・・・その格好でキッチンで私が料理されてしまった。
布きれ1枚有るだけで何故か燃え上がるってのが男の心理だとか?でも裸エプロンなんて仮装じゃないし!!
後ろから抱きつかれて首筋を舐められて、そのままエプロンの胸部分に熱い手を滑り込ませてゆっくり大きく揉まれてく・・・ズボンの中で既に固くなったモノがお尻に当たってるのが判る。
私の敏感な部分も熱くなって膨らんでる気がする・・・やだっ、そんなつもりじゃないのに・・・!
目の前には今から作ろうと思ってる肉じゃがの材料・・・何故か目に入った人参に手が当たって、それがコトンとシンクに落ちてしまった。
「あっ・・・あぁ、ダメ・・・やん、総二郎・・・ご飯、作ってる・・・のに!」
「ん?俺、今食ってるから大丈夫だけど?」
「そうじゃな・・・くて!あぁっ、あっ、そんなにしないで・・・」
「欲しくなった?仕方ねぇな・・・くくっ、人参触っちゃうなんてつくしもイヤらしいな・・・」
「ばかぁ!そんなんじゃ・・・あぁ!総っ・・・!」
ベルトが外されて、一気に彼のモノが固さと熱を持って私の中に・・・!
総二郎のために毎日ご飯作ってる場所でこんな事・・・そう思うのに身体は完全に総二郎の言う事を聞いちゃって、片足をシンクに上げさせられて何度も何度も突き上げられた。
その場に倒れ込んでも今度はダイニングテーブルの上・・・こんな場所で天井見上げたの、初めてなんだけど?!
おかげでその日の晩ご飯・・・真夜中まで食べることが出来なかった。
今日も寝不足の私はフラフラしながら大学のキャンパスを歩いていた。
今、誰かに押されたら確実に倒れる、そう思っていたら後ろからバーン!と背中を叩かれて、本当におでこから倒れ込んだ!
「きゃああぁーっ!つくし、大丈夫?まさか倒れると思わなかった!」
「いたたたた・・・誰よ?」
「あっはは!ごめんごめん、私だよぉ!」
「なんだ・・・陽子か」
この前彼氏が事故で骨折して入院してるからって、私と香坂君を連れて見舞いに行こうとして裏切った陽子・・・。
そのおかげで総二郎に病院の診察室で見事に食べられた私・・・勿論、その日帰ってからも診療は続いたわよっ!
えぇ、朝までぶっ通し!不健康極まりない夜になったわよ!
・・・ったく!冗談じゃないっつーの!
「ねぇねぇ、知ってる?香坂君、今大学に来てないのよ」
「・・・は?なんで?今度は香坂君なの?」
「今度はって?」
「少し前には野村君が来てないって聞いたから」
「あぁ~、だったねぇ!香坂君はさ・・・バレちゃったのよ。それが気不味くて来れないんだと思うわよ?」
「バレたって何が?」
「・・・・・・香坂君、卒業した花沢先輩のことが好きだったんだって。そっちの人らしいよ?」
「・・・・・・・・・はっ?!」
陽子の話によると、あの恐ろしい見舞いの日の少し後に、大学の掲示板に香坂君がゲイであるって言う張り紙がされたらしい。
私はそんなもの興味もないから知らなかったけど、そこには花沢類の事が好きで彼に近づく女性を敵視してたとか、花沢類を追いかけるためにフランス語を密かに勉強しているとか、同性婚に持ち込んで花沢物産を狙ってるとかが書かれていたらしい。
必死でクラリネットを覚えたのもバイオリンの花沢類との協奏が目的・・・彼が在学中に数回しか音楽室で協奏出来なかったから悔しいって事まで書かれていたとか。
総二郎しかいないじゃん!!
そんな事するのっ!!
「可哀想にねぇ・・・そりゃ、ちょっとは偏見の目で見られるかもしれないけど、恋愛は自由じゃんねぇ?」
「・・・う、うん。だよね」
「別に花沢先輩に迫った訳でもなく、告ったわけでもなく、付き合ったって訳でもないのに」
「・・・う、うん。だよね」
花沢類にバレたら・・・いや、想像するのはやめよう。
香坂君の生命力と回復力に期待するしかないわ・・・頑張れ!香坂君!
でも・・・よく考えたら香坂君は私に何もしてないわよ?だってゲイだもん・・・まぁ、いいか!
「あーっ!つくし、こんな所に居たぁ!陽子も元気そうじゃん!」
急に後ろから声を掛けてきたのは彩花。レストランランチした時の友人だ。
その彩花がニコニコしながら手を振って私達の所に走って来た。いや、この感じ・・・嫌な予感がするんだけど?
「どうしたの?私に何か用?」
「うん!来週の土曜日なんだけど暇だよね?」
「なんで決めつけるのよ・・・」
「え?だって彼氏いないんでしょ?暇だよね?」
確かにバイトは平日限定で、土日は基本総二郎に合わせてる。
彼が何処かに行きたいと言えば付き合うし、家でマッタリしたいと言えば1日中ベッドから出ない時もある。総二郎がお仕事なら自由だけど、何処居るかは言わないと捜索が始まって逆に不自由になる・・・。
こんなに我儘で変態・・・いや、ヤキモチ焼きだとは思わなかったけど、これも愛情の深さゆえ?
嬉しいやら苦しいやらで複雑なのよね・・・。
「その日さぁ、大学祭でしょ?あんたどうせ暇だろうからバイトしない?」
「あぁ、大学祭かぁ・・・そう言えばキャンパス内が賑やかだもんね。(気にもしてなかったけど)」
「それでね、私達の学科でファッションショーやるのよ~!モデルになってくれない?」
「はぁっ?!モデル?私が?」
「そうそう、ウエディングドレスのモデル!彼氏が居る人や婚約中の人は逆に見たいのよ。だからモデルになってくれないの。つくしなら関係ないからモデル、出来るよね?バイト代は1日で1万円よ?」
「1万円っ!」
そう言えば彩花は芸術デザイン科・・・3年の課題が女子はウエディングドレスだっけ?それを4年の大学祭で毎年披露するんだって聞いたことがあるわ。
でも、今・・・サラリと引っ掛かる言い方されたような・・・。
確かに西門家だと文金高島田なのかしら・・・神前式で三三九度ってヤツ?総二郎の紋付き袴姿・・・私の白無垢?
やだっ!何だか想像したら顔が熱くなるっ!!
「何赤くなってんのよ・・・本当に結婚するんじゃないからいいでしょ?男のモデルも格好いいのにしてあげるからさ!」
「・・・えっ?男性も居るの?」
「勿論よ~!ペアで腕組んで歩いてもらうの♡ラストはほっぺただけどキスまで用意してるからね!」
「はぁっ?!そんな事までするの?!」
「じゃあ、頼んだわねぇ~!」
「あっ、彩花!ちょっと、彩花ーーっ!!」
1万円・・・その1万円の為に総二郎を騙せるかしら・・・?
**
「大学祭?そんなの自由参加だろ?却下だな!」
マンションで夕食の支度をしている時、キッチンから顔だけ出して彩花に頼まれたバイトの話をした。
勿論ウエディングドレス着て男子とキスするなんて言えないから、そこは内緒にして言葉を濁した。
そして返って来た言葉は想像通り・・・確かに総二郎もそんなものに参加したことないもんね。
「友達に手伝ってくれって頼まれたのよ。もう最後だしさ、準備もバイトで殆ど出来ないから、当日だけでもいいかなって・・・」
「・・・何すんだ?」
「え、えっとね・・・仮装大会?みたいな?」
「そんなもん、大学祭であんのか?」
「さぁねぇ・・・私も手伝いだから判んないのよ」
総二郎がジーッと見てる。
無言でジーッと見てる・・・ヤバい、これ以上見つめられると顔に出る。そう思った時、思いがけない言葉が出た。
「じゃあ、俺も土曜に仕事入れようかな・・・つくしが居ねぇのなら面白くないし・・・」
「総二郎?」
「いや、お前もたまには友達と一緒がいいだろうしな。判った・・・俺は仕事するわ」
「え?あっ・・・う、うん・・・」
「だから今日からその日の分まで前倒しで楽しませてくれ」
「・・・判った・・・・・・えっ?!何て言った?!!きゃあああぁーっ!」
この後仮装大会の練習だって言って、服だけ剥ぎ取られてエプロン1枚・・・その格好でキッチンで私が料理されてしまった。
布きれ1枚有るだけで何故か燃え上がるってのが男の心理だとか?でも裸エプロンなんて仮装じゃないし!!
後ろから抱きつかれて首筋を舐められて、そのままエプロンの胸部分に熱い手を滑り込ませてゆっくり大きく揉まれてく・・・ズボンの中で既に固くなったモノがお尻に当たってるのが判る。
私の敏感な部分も熱くなって膨らんでる気がする・・・やだっ、そんなつもりじゃないのに・・・!
目の前には今から作ろうと思ってる肉じゃがの材料・・・何故か目に入った人参に手が当たって、それがコトンとシンクに落ちてしまった。
「あっ・・・あぁ、ダメ・・・やん、総二郎・・・ご飯、作ってる・・・のに!」
「ん?俺、今食ってるから大丈夫だけど?」
「そうじゃな・・・くて!あぁっ、あっ、そんなにしないで・・・」
「欲しくなった?仕方ねぇな・・・くくっ、人参触っちゃうなんてつくしもイヤらしいな・・・」
「ばかぁ!そんなんじゃ・・・あぁ!総っ・・・!」
ベルトが外されて、一気に彼のモノが固さと熱を持って私の中に・・・!
総二郎のために毎日ご飯作ってる場所でこんな事・・・そう思うのに身体は完全に総二郎の言う事を聞いちゃって、片足をシンクに上げさせられて何度も何度も突き上げられた。
その場に倒れ込んでも今度はダイニングテーブルの上・・・こんな場所で天井見上げたの、初めてなんだけど?!
おかげでその日の晩ご飯・・・真夜中まで食べることが出来なかった。