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Pas de Quatre

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隣の部屋の彼 (67)
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隣の部屋の彼 (67)

0
本当は一緒に登校したかったけど、今はまだやめておこうと牧野には話した。こんな事言ったら悲しい顔をするかなって思ったけど逆だった。「うん、まだ内緒でいいよ。色々とあるんでしょ?ゆっくりでいい・・・気持ちが変わらなかったら今と同じでいいよ。ベランダ、もう慣れちゃったしね」「くすっ・・・そうだね。でも昨日は少し焦ったよ。手が滑ってさ」「やだっ!落ちないでよ?嫌だからね、下見て花沢類が倒れてたら!」「あはは!落...
喧嘩するほど仲がいい?(113)
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喧嘩するほど仲がいい?(113)

2
すげぇ胃が痛い・・・。マジで目眩がする。どうしてだ?今まであれだけ稽古してどうして湯を溢す?それもこれも俺の隣にいるこの人が関係してるとしか思えない・・・この人を見てからつくしがおかしくなった。だけどこの席でそれを聞くわけにもいかず、俺は最後まで静観するしかないのに爺さんまでがくしゃみして・・・それも絶対にわざとだろう!そして最低なのが芸者発言・・・!爺さんが遊んで俺は酒を飲まされただけなのに・・・しかも誰が朝...
雨が連れてきた恋 (5)
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雨が連れてきた恋 (5)

6
花沢類が先に大学を卒業していった。 彼のいない大学の中、雨が降った時には自分でもどうしようも出来ないくらいの不安に襲われる。落ち着かなくてカフェの隅の席に1人で座り、ジッと窓の外を見て雨が止むのを待つようになった。友達は「傘をがないなら入れてあげるよ」なんて声をかけてくれるけど、今でも傘を持つことが出来ない。傘の中に入れない。 1人で傘を差していた時にあの発作が来たらと思うと怖くて持つことが出来なか...
隣の部屋の彼 (66)
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隣の部屋の彼 (66)

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「雨・・・止まないね」「ホントだね。くすっ・・・俺に部屋に帰るなって言ってるんだよ」部屋の真ん中で花沢類に抱き締められたまま窓の外を見てた。正確に言えば、そうしないと真横に彼の顔があるから、そっちを見ることが出来ないでいた。だって・・・いきなり”恋人”って事になったんだもの。照れ臭くてまともに目を合わせられない。彼は私を見てる気がするけど必死に視線を外に向けていた。少しだけ目の端に彼を映しながら・・・。「どうし...
喧嘩するほど仲がいい?(112)
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喧嘩するほど仲がいい?(112)

2
「小次郎お爺ちゃん?」つくしがそう言って固まった。俺と爺さんはそんなつくしを見て固まった。小次郎爺ちゃんって誰だ?この人は佐々木武蔵って天澤家縁の人だけど。何処から小次郎爺ちゃんって名前が出たんだ?・・・って、それよりも今は茶会の挨拶だろうがーっ!早く我に返れ!って睨むのにつくしは両手をついたまま詰客の佐々木さんの顔から目が離せないようだ。どうでもいいが、これから爺さんが挨拶するんだから正客の方を向け...
隣の部屋の彼 (65)
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隣の部屋の彼 (65)

2
部屋が明るくなったから抱き締めてると牧野が真っ赤なのがよくわかる。それでも1度出してしまった「好き」って言葉を感じていたくて手を離すことが出来なかった。「あの・・・花沢類、温かいもの入れるから、手を離して?」「いやだ、まだダメ・・・もう少しこうしてる」「え?でもさ・・・やっぱり風邪引くから。そうなると私も困る・・・会えなくなるよ?」「・・・そっか」風邪なんて引いたらあんたが看病してくれたらいいじゃん・・・って、それは...
喧嘩するほど仲がいい?(111)
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喧嘩するほど仲がいい?(111)

4
控え室に入ったらすぐに掛け物を取りだして総二郎と一緒に床の間に掛けに行った。そこでもう一度この言葉の意味を確認、今度は急いで茶花を生けた。透かし籠に一番初めに入れたのは鷹の羽ススキ、そして白い鷺草、一番手前には額紫陽花。私が1度生けたものを総二郎が手直ししてくれた。それを同じく床の間に飾って、そこの準備は終わった。今日は薄茶運び点前。道具を自分で運ぶところから始まり、お客様の前で道具の準備、その後...
雨が連れてきた恋 (4)
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雨が連れてきた恋 (4)

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次の日に退院して自分のアパートに戻った。今日、雨は降ってはいない。私の発作は起きない。汚れてしまった自分の鞄や服を片付けてから、部屋のソファーに座ってぼんやりと自分が倒れた時の記憶を辿っていた。花沢類は昨日の夜、病室でずっと一緒にいてくれて、私に病名を告げた・・・PTSD(心的外傷後ストレス障害)だと。『うん・・・そうだろうと思った。わかってるよ、私が弱いんだよね』『そうじゃない。それだけ大事だったんだよ・・・...