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木犀花(後編)
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木犀花(後編)

6
またふんわりといい香りが鼻を擽った。幸せな重みが左側にあるような気がして目を向けると、陽葵がベッドの横に椅子を持ってきて座り、俺の左腕を持ったままそこでクゥクゥ寝息をたてていた。なんだ・・・何処かに行ったのかと思ったのにこんな所で寝てたのか、そう思って小さな身体を抱き上げて陽葵の部屋に連れて行こうとした。俺が風邪じゃなかったら一緒に寝てやるけどこんな小さな身体にうつすわけにもいかねぇしな・・・。もう随分...
木犀花(中編)
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木犀花(中編)

4
つくしと出会ったのは俺が高校2年・・・英徳に一般庶民のつくしが入学してきた時だった。些細な事から司とつくしが喧嘩をし始め、それがいつしか恋に変わり、俺達を巻き込んでの大騒動が始まり・・・すげぇ勢いで燃え上がった恋は大雨の日に終わりを迎えた。長かったようで短かったあいつらの恋は、そのあとゆっくりと友達の域に戻っていった。この頃から俺は無意味な夜遊びを止めた。言い寄ってくる女達の腕を取ることも、送られてくる...
木犀花(前編)
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木犀花(前編)

6
つくしと俺の事が認められ、あいつが西門に嫁に来たのは4年前。それまで付き合っていた3年の間にどれだけ反対されたかわかんねぇ。何度も食い下がる俺と、常に明るくて笑顔を絶やさなかったつくし・・・この俺が何回頭を下げても両親は会おうとはしなかった。とうとう痺れを切らした俺が無理矢理つくしの点てた茶を家元に飲ませたら途端にデレデレになり、今度は家元が自ら後援会の爺さん達を説得して回り、西門の長老を説き伏せて...