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私の帰る場所・番外編~紫音の夢~・6
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私の帰る場所・番外編~紫音の夢~・6

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和風ケーキを持って来たのに目の前には夢子お婆様の作ったフルーツケーキ。相変わらず真っ白なレースに囲まれたリビングで女性陣に囲まれて居心地が超悪かった。何故か隣がお婆様で斜め前が仁美さん・・・朱里は真正面に座って俺が持って来たケーキを眺めていた。出された珈琲カップはピンク色の薔薇模様で、窓際の花瓶にも相変わらず薔薇の花が生けてある。懐かしいテラスの外に目を向けながら、子供の時にここを走り回ったことを思...
私の帰る場所・番外編~紫音の夢~・5
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私の帰る場所・番外編~紫音の夢~・5

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絢音から西林という男の名前を聞いてから数日後、大学に高等部3年生がキャンパス見学という名目でやってきた。制服だから一目瞭然・・・緊張するような生徒は殆どいなくて、寧ろ顔見知りが多いのか和気藹々とした会話が溢れたりして。でも俺の場合、茶道家って事もあって家業を通じての知り合いはいない。茶席の亭主を務めても相手は子供じゃないし、ここの学生が大寄せの茶会に来る事があってもその目的は父様、西門総二郎なんだか...
私の帰る場所・番外編~紫音の夢~・4
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私の帰る場所・番外編~紫音の夢~・4

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朱里に「寄って行けば」なんて言えない。朱里も「みんな居るの?」なんて聞きもしなくて、土産を渡したらさっさと「じゃあねぇ~」って帰って行ったから。俺はその後ろ姿を玄関で見送って「バイバイ」も「さようなら」も言わなかった。照れ臭くて今更言えないんだ・・・ましてや「またな!」なんて言い方も出来ない。普通に言えばいいじゃないか、と自分に言い聞かせるけど・・・それを悩んでるうちに朱里はいつも居なくなるんだ。はぁ・・...
私の帰る場所・番外編~紫音の夢~・3
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私の帰る場所・番外編~紫音の夢~・3

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中等部にあがる頃には仁美ママの事は「仁美さん」、あきらパパのことは「あきらさん」と呼んでいた。流石にもう親が4人なんて思えない・・・でも「おじさん」や「おばさん」のような感覚にもなれない。だからいつの間にか俺は「仁美さん」「あきらさん」と呼ぶようになった。花音はいつまで経っても「仁美ママ」「あきらパパ」だったけど。その仁美さんががアメリカで子供を産んだ。正確には代理母出産だったって事は後になって聞い...
私の帰る場所・番外編~紫音の夢~・2
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私の帰る場所・番外編~紫音の夢~・2

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本当の両親が「そうちゃんパパとつくしママ」だと知った時、俺はそこまで・・・花音ほどは驚かなかった。意味が判らなかったって言うのもあるけど、「あきらパパと仁美ママ」の子供だって言われるよりしっくりくると思ったからかもしれない。それよりも花音のショックが大きすぎて大変だった。だから花音よりも早く自分が納得して宥めようって・・・子供ながらに必死だったのを覚えてる。「私達は育てのパパとママなの。あなた達のご両親...