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9・猫の恩返し
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9・猫の恩返し

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あれはいつの事だったか・・・俺がまだガキの時、稽古が面白くなくて逃げた日だったっけ。来たこともない川の土手で、そこの草むらに座ってたら、少し下の河川敷で女の子が仔猫2匹を抱いてウロウロしてた。ニャア~ニャア~・・・「うん、困ったねぇ」ニャア~ニャア~・・・「うん、私んちは無理なんだよね・・・探してあげるから待ってね」ニャア~・・・「泣きたいのは私の方だよ~」なんだ・・・野良猫拾ったんだ?バカだな・・・猫なんて自分で逞...
7・虫の声
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7・虫の声

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♪~~♪~あれ松虫が 鳴いている  ちんちろ ちんちろ ちんちろりんあれ鈴虫も 鳴き出した  りんりんりんりん りいんりん秋の夜長を 鳴き通す  ああおもしろい 虫のこえきりきりきりきり こおろぎや がちゃがちゃ がちゃがちゃ くつわ虫あとから馬おい おいついて ちょんちょんちょんちょん すいっちょん秋の夜長を 鳴き通す  ああおもしろい 虫のこえ♪~~♪~夜風が涼しくなった縁側に座っていたら聞こえて...
5・初稽古
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5・初稽古

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「総二郎さん、今日から1人新しい方が来るからお稽古宜しくね」「・・・今日から?急だな」お袋からそんな事を言われたの秋の始めの頃。炉開きも間近だし、紅葉の茶会もあるしってんで準備やら稽古やらで忙しい時期だった。それなのに、今度は新しい弟子?しかもその言い方だと全くの素人・・・冗談じゃないと睨んだが、お袋は至って真面目な顔で「宜しくご指導を」なんて言ってる。そんな事を言われて茶室に行く気もしなくなったが、何...
3・実りの秋
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3・実りの秋

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桃栗3年 柿8年 柚子の大馬鹿18年・・・ったぁよく言ったもんだ。牧野に「西門に来い!」って言った時、あいつはしれっと言いやがった。「西門さん家って堅苦しいじゃん?それにお花ばっかり植えてるけどさ・・・私、実の生るものがいいんだよね~」「実の生るもの?そいつもあるぜ、梅だけど」「梅干しかぁ~、好きだけど沢山食べられないしね!」いや、梅干し用じゃなくて茶花にするんだって。西門印の梅干しなんて高級すぎて誰の口...
1・夜顔
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1・夜顔

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「・・・あれ?今日のお花は朝顔?」「あぁ、その季節だからな」夏の初めのお稽古の日、茶室に入ると竹籠の花器に真っ青な朝顔が一輪、生けてあった。それは少し暗めで暑苦しい茶室を涼しげに演出していて、何だか風の通り道を感じるみたい・・・たった一輪なのに凄い力だとその花に魅入った。師匠が準備をしてるのにそこに目が行き足が止まる・・・とても美しかった。「ははっ、そんなに感動したか?」「うん・・・見慣れてるのにね。朝顔って...