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Substitute・39
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Substitute・39

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『あなたの想い描く未来に私は似合わないし、私の未来にあっちゃんの姿は・・・見えなくなったの』つくしはこの言葉を出すのがこれまでずっと怖かった。だが、いざ口に出してみるとそれまで胸に痞えていたものがなくなりすっきりとしていた。仙道もプライドの高い男。類に倒されたまま、いつまでも通路に座り込むことなど許されない。まだ痛みは消えていないのに顔を歪めてフラフラと立ち上がり、何事もなかったかのように2人を睨ん...
Substitute・38
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Substitute・38

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途中で席を立つ事がどれだけ非礼な事かつくしは充分理解していた。それでも、もう「良い彼女」に戻らなくてもいい・・・自分に正直に生きていこう、そう思ったら振り向くことなど考えなかった。そしてビルを出て、街灯が煌めく通りを見ながら大きく息を吸い、ふぅーーっと吐いた。「よし、アパートに帰って花沢類に電話しよっと!」そう言って身体をバス停に向けた瞬間、その腕を後ろから思いっきり引っ張られて体勢を崩し、誰かの身...
Substitute・37
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Substitute・37

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彩り鮮やかな前菜が運ばれ食事が始まった。和やかな会話は仙道親子だけでつくしは微笑みを浮かべるに留めてナイフとフォークを動かしていた。仙道の両親はテーブルマナーも問題ない様子で、食事の仕方は上品・・・こういう場に慣れているのだと、つくしは時々見る両親の手の動きを見て感じていた。勿論つくしも完璧とは言わないが、恥ずかしくない程度の作法は道明寺と付き合っていた頃に覚えさせられている。だから数年経っている今...
Substitute・36
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Substitute・36

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再び類の車に乗り、仙道が待つ店に向かう・・・状況はそうなのだがつくしには笑顔があった。素直に口に出せなかった言葉を出せたから。同じ言葉を類から聞くことが出来たから・・・それは不安でしかなかった自分の将来を、ほんの少し希望に変える事が出来たからなのかもしれない。新たに抱えた問題は道明寺家の時と同じだろう。それに打ち勝つ自信はまだ持てなかったが、全くあの世界を知らなかった子供の時とは違う。情熱だけで押し切ろ...
Substitute・35
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Substitute・35

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つくしは抱き締められた腕の強さに驚き、その後のキスはこれまでに無い衝撃的なものだった。夢にみてはいけないと思った。友達で居ることが1番だと思うようにしていた・・・でも、想いは深まるばかりで止めることは出来ない。それを最近は強く感じていただけに、この温かさはつくしの全身を一気に駆け巡った。「ダメだよ」・・・そう言って払い除けることも出来たはずなのに、いつの間にかつくしの腕も類の首に巻き付いている。唇を離し...