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Substitute・100
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Substitute・100

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店に入ってもう2時間・・・博美の話を聞いて類は言葉も出なかった。その手順などは判らなかったにしても自分の想像通りの展開・・・母は松島良子であり、自分と亜弓の間には何の繋がりもなかったのだ。それを知りたくて始めた事だが、知ってしまえばほんの僅か後悔の念も生まれる。亜弓の子供でありたかった・・・素直にそれを思った。「・・・・・・・・・類」「・・・大丈夫、ショックだけど知らなきゃいけなかった事だから」「私は変わらずに横に居...
Substitute・99
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Substitute・99

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博美の話は出産後の事に変わった。良子と亜弓は顔を合わせることもなく、先に良子が病室に入った。亜弓は産後の興奮が酷かったのと入院の準備が出来ていなかったこともあって暫くは分娩室に寝かされていた。そして日付が変わってから聖司が駆け付けた。「ご主人が来た時には花沢さんのご両親も病院に来ててね・・・連れて来た人も結局残っていたわ。多分新生児室で赤ちゃんも見たでしょうけど、私達はその頃仮眠室で寝ていたから判ら...
Substitute・98
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Substitute・98

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『お願いします、お産が始まった人が居るんです!開けてぇーーー!!』 「その声を聞いた時、本当に驚いたわ。丁度赤ちゃんのケアが終わって良子さんの方に行こうとしていたの。病室に戻れそうかどうかを確認しようとね・・・そうしたらその声でしょ?彼女も凄く驚いてたけど、一瞬赤ちゃんを産んだ時よりも嬉しそうに笑ったの。それを見てゾッとしたのを覚えてるわ」「・・・その声が誰なのか知っています?」「いいえ、良子さんが言っ...
Substitute・97
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Substitute・97

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小さな音で流れるクラシック・・・VIPルームにはそれ以外の音は何もない。計画の始まりを聞いた類とつくしは流石に言葉が出なかった。これで亜弓と自分が切り離された・・・それを決定づける言葉に類は静かに目を閉じた。頭の中では亜弓が幸せそうに笑って自分を見てるのに、それを誰かが粉々に割った気分・・・指先がどんどん冷たくなっていくのが判り、つくしの手から離して自分の膝の上で拳を握った。つくしも類の震えが判るが今は何...
Substitute・96
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Substitute・96

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類とつくしが指定された店についたのは約束した8時5分前。金子の名前を出して店内に入ると、出てきた男性に奥のVIPルームへと案内された。会員制だけあって上品で落ち着いた店・・・スタッフも心得ているのか丁寧な対応で、類は兎も角つくしは緊張気味だ。カウンターやボックス席はこの時間だからまだ客は少なかった。でも飲んでいるのはいずれも一般サラリーマンとは思えない雰囲気で、その横についているホステスも品がある。こ...