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私の帰る場所・番外編~紫音の夢~・最終話
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私の帰る場所・番外編~紫音の夢~・最終話

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その年の夏の初め、予定通りお爺様が父様に家元をお譲りになり、京都に隠居されると発表した。その襲名披露は8月で、それからはいつもと違う行事が連日行われた。祝いの品が一室を埋め、各地方支部の役員達が本邸にやってくる。その時に父様は勿論、家元夫人となった母様と共に俺は全部の会合・茶事・会食に付き合わなきゃならなかった。それ以外に父様が留守をする事が多く、その頃には怪我の痛みも殆どなくなっていたから俺が亭...
私の帰る場所・番外編~紫音の夢~・16
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私の帰る場所・番外編~紫音の夢~・16

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<side花音>少しだけ記憶があるこの病院・・・お母様が私のせいで階段から落ちて入院したんだっけ。詳しくは覚えてないけど、この病院の屋上でお父様と話した事を少しだけ覚えてる。『つくしはお前の事が大好きだぞ?好きだから叱るんだ。キライだったら叱らないんだぞ?』『・・・・・・ホントに?すきなのにしかるの?』 お父様のコートに包まって抱き締めてもらって、そんな感じの会話をした。凄くあったかかった・・・それで私の心も温か...
私の帰る場所・番外編~紫音の夢~・15
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私の帰る場所・番外編~紫音の夢~・15

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その日から1週間が過ぎた。「はい、紫音。あ~~~んして?」「いいよ・・・左で食べるから」「そう言ってさっきも溢したじゃん!いいから言う事聞きなさい!」「・・・五月蠅いな、花音が見てるのに・・・」「あら、お邪魔だったかしら?紫音♥」「放っとけよ!早くフランスに帰れば💢?!」**あきらさんと話をした次の日、大泣きの朱里と会った。「ごめんね」と「ありがとう」を交互に言いながら包帯だらけの俺に抱きつくからどうしていい...
私の帰る場所・番外編~紫音の夢~・14
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私の帰る場所・番外編~紫音の夢~・14

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・・・・・・・・・・・・ここは・・・何処だろう。薄ら目を開けたけど頭がズキッとして・・・口にも何か付いてる・・・・・・これ、酸素マスク?って事は・・・病院?目だけ横を向けたら白いカーテンがあって、それをもっと動かすと点滴スタンドが見えた。あぁ・・・病院か、と思った時にハッ!と気が付いた。「あか・・・・・・つっ!!」「紫音、目が覚めたのか?」その声がした方を見たら・・・・・・あきらさん?あきらさんが俺の左側に立ってて、凄く心配そうな目で見下...
私の帰る場所・番外編~紫音の夢~・13
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私の帰る場所・番外編~紫音の夢~・13

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<side総二郎>看護師に促され手術室の前の廊下から家族控え室に移されたのはそれからすぐだった。泣き疲れた朱里をあきらが支え、俺は腕組みして無言で目を閉じていた。もう診療時間はとっくに過ぎていて病院内はシーンとしている。こんな時間には緊急手術しかないから、当然控え室にも俺達だけ・・・どのぐらい時間が経ったんだろうと時計を見た時に数人の足音が聞こえた。看護師がここを案内していると言うことはつくしか仁美さん...