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元カノには敵わない・最終話
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元カノには敵わない・最終話

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つくしの言葉に驚いて身体が固まった。宮本竜司・・・つくしにイミテーションの指輪を渡し、全財産奪い取った男。そいつのせいでつくしはマンションの屋上から・・・その時のつくしの儚げな顔が頭に蘇って来た。フェンスに掛けた白い脚も、夜風に靡いた髪の毛も、悔しそうに泣いた顔も・・・その男がこの事件に絡んでるだと?!目の前のつくしが両手で顔を覆い、その指の間から涙が溢れた。それを見た瞬間、俺の中で何かが弾けた気がした!...
元カノには敵わない・38
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元カノには敵わない・38

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池田の話は続いた。「前会計の前崎さんにしても不思議な事がありましてね・・・」「前崎さん?確か体調不良で堀部さんに代わったんでしたよね?」「そうなんですが・・・今は前崎さん、とてもお元気なんですよ?でも、もう支部には2度と戻らないと仰ってますけど」「2度と戻らない?」堀部は支部員としては比較的最近の人間だが、数年前から遠藤支部長ではなく櫻井副支部長と親しくしていたようだ。それが人目にも判るようになった頃、...
元カノには敵わない・37
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元カノには敵わない・37

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午後からは京都支部主催の講演会が行われるホテルに出向き、そこでつくしはお袋の着物を着て俺の横に立った。確かに豪華な着物だったが最近のつくしはそれに負けない雰囲気を出せるようになり、黙っていれば何処かの令嬢のよう・・・だが、好奇心旺盛だから気が緩むと素に戻ってあどけない笑顔を見せる。その不安定さが逆に男ウケするから、俺の方が落ち着かない。・・・ほら、今もすぐそこの男がつくしを見た。だから俺はそっと肩に触れ...
元カノには敵わない・36
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元カノには敵わない・36

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「言えばきっと必死になって仕事したと思う・・・だから嫌だったんだ」「・・・じゃあ私にも出来ると・・・思ってくれたの?」「出来ないと思った事でもやっちまう女だからな・・・それを今まで見てきたから」「・・・・・・・・・そ、そうなの?」そっと総二郎の腕を離して向かい合えば、彼はバツが悪そうに私から目を逸らせた。でも離したはずの手はすぐに繋がれて、少し頬を赤くした彼が敷かれた布団の場所までその状態で引っ張って行った。そこに向...
元カノには敵わない・35
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元カノには敵わない・35

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一乗寺での初めての夕飯、俺達の為にとズラリと並べられた京料理。つくしが大はしゃぎするかと思ったが何故か大人しくて、口数が少なかった。どうしたのかと尋ねてもぎこちなくニコッと笑うだけで何も言わない・・・婆様が一緒だったから目を向けたが、気付いてるクセに知らん顔された。「つくしさん、酒はどうじゃな?」「えっ?あっ・・・いえ、あまり強くないので・・・」「それでは口当たりの優しいものを用意させよう。少し飲んでごら...