FC2ブログ
indecisive・LastStory
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

indecisive・LastStory

11
西門さんには不釣り合いな部屋の中、凄い音で軋むベッドの上で彼に抱かれていた。いつものキングサイズじゃなくてシングルだし、部屋の電気はお洒落な間接照明じゃない。生活感溢れてるし、薄い布団の上ですぐ横が壁・・・カーテンだって手の届く位置にある狭いアパート、そこで狂おしいほどの想いを交わしていた。いつもそうだった・・・荒々しいのに愛を感じる手の動き、激しく求めてくる唇だってその中の舌は優しい。身体を引き裂くよ...
indecisive・15
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

indecisive・15

4
本当は叩きたかった訳じゃないのに、行き場のない思いをどうしていいのか判らなくて・・・気が付いたら彼を車から降ろして2度も打ってしまった。優紀の事まで持ち出して、今日の事なんて殴る理由にもならないのに、それを狭い道路の真ん中で大声出して西門さんを詰ってしまった。憎まれ口なんて可愛気が無い・・・ましてやセフレならこんな事言わない。・・・ただもうあの部屋で会えないと思ったら怖かった。1度は出した「さよなら」だけ...
indecisive・14
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

indecisive・14

4
アパートの階段を上がる足が重い。1段上がっては止まり・・・西門さんの事を考える。ー今日でセフレは終わりだーその言葉を思い出したら抱き締められた腕が痛む気がした。ーもうここには来るなーその言葉を思い出したら彼に触れられた胸が熱くなった。ー今までと変わりゃしねぇよーその言葉を思い出したら眉の真ん中に力が入った。ーいい思い出だったろ?-その言葉を思い出したら・・・思い出したら・・・・・・自分の手が真っ暗な中で鞄の中...
indecisive・13
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

indecisive・13

8
『気が向いたら行くね。約束は出来ないけど』 牧野が初めてしてきた返事がこれ・・・それを見てこいつもあの噂を耳にしたんだと判った。まぁ、それも当たり前。今日は大学に行けば誰も俺には近付かない・・・婚約したと聞いただけで「価値」は半減するって事かもしれない。要するに纏わり付いていた女達も見ていたのは「西門」・・・俺そのものじゃない。それでも何人かの女は「もう遊べないの?」なんて巫山戯て聞いてくるから、「勇気があ...
indecisive・12
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

indecisive・12

1
「それでは失礼致します、家元夫人。総二郎様、お稽古ありがとうございました」「・・・はい、また来月に」「頼子さん。お父様に宜しくね。今度、お母様とご一緒に食事会でも如何かしら?」「ありがとうございます。きっと喜びますわ」松島頼子・・・何代も続く政治家の家に生まれ、現在も外務省高官の父を持つお嬢だ。幼い頃から西門に出入りしていて、中学ぐらいからは月一で俺が稽古をつけている。何故月一かと言えば、そのぐらいが新...