Sister Complex (50)

つくしがすべてを知ってしまってから数ヶ月・・・そして高校を卒業するまであと僅かになった。司との婚約解消や、自分の出生の事実も知ってしまったつくしは色んな出来事に悩んだり泣いたりを繰り返したからなのか英徳に入った春に比べて随分と大人っぽくなった。司の事ではあれから随分と陰口を言われていたけど、そこは花沢のブランドがカバーするのか逆に色んな男子生徒からのアプローチはひどくなっていた。でも当然許さないのは...

Sister Complex (49)

次の日の朝・・・見慣れない部屋で眼を覚ました。回りには何もなくて一瞬ここがどこなのかわからなかったけど、包まれているシーツの匂いが類のものだったから一気に眼が覚めた!そうだ・・・ここは類のマンションだった!昨日ここに来て類に衝撃的な話をされて・・・泣き疲れて眠ってしまったんだ!「嫌だ・・・類はどこ?・・・類?」慌ててベッドから降りて部屋のドアを勢いよく開けた。その目の前のソファーに類は倒れるようにして寝ていた。...

Sister Complex (48)

つくしはまだ混乱していて俺が抱き締めてても心はどこかに飛んでいるようだった。それは無理もないこと・・・いきなり拾われた子供だと言われたんだ、納得なんて出来ないだろう。だから、つくしからの質問に総て正直に答えるからと・・・そう囁いた。少し落ち着いたつくしはソファーにちゃんと座って俺の方を向いていた。「類・・・さっき私は愛されてたっていったけど・・・それなら捨てられたりは・・・しないよね?」「そこはどんな事情があっ...

Sister Complex (47)

唇を離したらつくしはもう眼を真っ赤にさせて・・・そのまま俺の胸の中に倒れるように落ちてきた。「ごめんね・・・びっくりさせて。つくしには・・・本当の事を言わないといけないね」「本当の事?・・・隠していた事があるの?」つくしは顔を隠したまま答えている。さっき司に打ち明けて・・・貫けと言われたときに決心したんだ。全部つくしに話そうって・・・これからはつくしと2人でこの問題を解決しようと決めたから。まさか急につくしが来てい...

Sister Complex (46)

道明寺の家を出てから車は花沢の家に向かっていた。車の窓からちょうど飛び立つ飛行機が見えた・・・もちろんあいつが乗っているわけじゃないんだけどこの国から遠ざかるその飛行機を見ていたら涙がこぼれた。本当に終わったんだ・・・あの人はお姉さんと同じような道を進むんだ。家のために・・・。さっき西田さんに告げたメッセージは私の本心・・・悲しすぎるから、せめて相手の人がいい人で幸せになれたらいい・・・そう願うしかなかったから・...