真夏の夜の夢 (LastStory)
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真夏の夜の夢 (LastStory)

4
急に現実となった湖の中での恐怖・・・今まであれだけはっきりと見えていた光景が一気に暗闇と化した。いきなり呼吸が止まるわけではない!冷静にならなくてはと思うが視界が全くなくて自分の足に纏わり付くものの正体さえわからなかった。「ごめんね・・・あきら、もう少ししたらあなたの苦しみも消えるから・・・」どこかから聞こえるその声・・・微かに震えているようだったけど今はもうその姿を見る余裕はなかった。俺はただ今自分が生きて...
真夏の夜の夢 (5)
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真夏の夜の夢 (5)

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「あきら・・・こっちよ・・・私についてきて・・・」少女がそう言うと今まで金縛りにあっていたかのように動かなかった足がゆっくりと動き出した。怪しく微笑みながら少女の手は俺の右手を掴んでいて、少しだけ力を入れて引っ張っていく。そして湖の畔に来たときに少女の身体はその湖面を沈まずに歩いていった。まるで体重を感じさせない・・・宙に浮いているというよりもやはり湖面を歩いているように見える。だけど俺はそうではなかった・・・...
真夏の夜の夢 (4)
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真夏の夜の夢 (4)

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「あきらくん・・・帰りましょう?ママはこの場所が好きじゃないの。昔を思い出すから・・・特にあきらくんがここにいると余計に辛いの。もう少しであなたを失うところだったから・・・」「俺を失う?どういう事・・・溺れかけたって話のこと?」悲しそうな顔をするお袋の気持ちを考えてこの日は別荘に帰った。振り向けばもしかしたらまた・・・あの少女が立っているかもしれないなんて考えたけど・・・そうせずに歩いた。そのネックレスとドレスは俺...
真夏の夜の夢 (3)
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真夏の夜の夢 (3)

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もうみんなが朝食をすませた後にキッチンに降りてきた俺はお袋の用意したコーヒーだけをもらった。昨日見た夢が忘れられなくてコーヒーカップを持ったまま窓の外を眺めていた。明日も来てね・・・はっきりとその声を覚えている。あまりにもリアルな夢に、この首に残った痣に何とも言えない恐怖を感じたが同時に不思議な期待がある。あの少女にまた逢いたいと・・・そう思っていた。コーヒーを飲み終えてお袋に空いたカップを手渡したとき...
真夏の夜の夢 (2)
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真夏の夜の夢 (2)

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その少女は俺を待っていたという。月明かりでその顔は白く浮かび上がった。でも俺はこの少女を見たことはなかった。でも・・・何故か懐かしいような、求めていたかのような・・・身体のどこかがこの少女を覚えているようなそんな気がしてならない。「でも俺は君を知らない。君は俺を知ってるのか?」「知ってるわ・・・だって私の一部ですもの。忘れたりはしないわ・・・あきら」名前を知っている?何故だ?優しく笑う少女はゆっくりと近づいて...