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10月の向日葵 (59)
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10月の向日葵 (59)

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「総・・・二郎?ホントに・・・総二郎?」「あぁ・・・待たせたな。っていうかお前が俺を置いて行ったんだぞ?結構探したのに見つけるのが少し遅かったみたいだ」始めは少ししか開いていなかったつくしの眼が大きく見開いたかと思うと、その両方の瞳から涙が溢れて凄い勢いで頬を伝わり髪を濡らしていった。ハンカチでそれを拭ってやったけど治まらない・・・何度も何度も涙をこぼすからとうとう手でそれを拭った。つくしは自分の顔に触った俺...
10月の向日葵 (58)
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10月の向日葵 (58)

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「それでは今日は午後から左腕の再手術を行いますからね。昼食はないけど夕方からは食べられますから。水分は大丈夫ですから水かお茶でお願いします。何か質問はありますか?手術といっても全身麻酔じゃないから身体への負担は少ないわ。安心して下さいね」看護師さんが説明に来てくれたのは朝の回診後の事だった。不安そうな私の横には朝から花沢類が付き添っていた。今日は会社を休んだという・・・スーツを着ていない彼を見ると、...
10月の向日葵 (57)
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10月の向日葵 (57)

4
約束の時間になって類は駅前の駐車場に現われた。もうコートがいるほどの気温・・・東京とは違い過ぎる環境に驚くばかりだった。俺の車がわからなかったのか、少し当たりを見回してるからパッシングして合図した。類は眩しそうにこっちを見ると身体の向きを変えて車の方に歩いてきた。「ランクルでくるとは思わなかったから気が付かなかったよ。・・・雪道の運転大丈夫なの?この車は重いんだから事故らないでよ?総二郎のことは心配しな...
10月の向日葵 (56)
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10月の向日葵 (56)

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<西門邸・side千春>総二郎さんが家を出てから数日、お家元はものすごいお怒りでお弟子さん達も秘書の方も、誰も側に行くことが出来なかった。家元夫人は床に伏せたまま・・・孝三郎さんは昨日戻ってきたけどお部屋から出てくることはなかった。この家も色々とあるのね・・・祥一郎さんがまだここにいたときに数回来たことはあったけど、その時はここまで揉め事があるだなんて全然感じなかった。この家に嫁ぐことに戸惑うこともなかった...
10月の向日葵 (55)
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10月の向日葵 (55)

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夕方になって花沢類がまた病室にやってきた。朝と同じようにスーツ姿で・・・何度か見たことがあるけどやっぱりカッコいいんだね・・・こんな人が何で私なんかがいいんだろう。そんなことを思いながら黙って花沢類が看護師さんと何かを話しているのを聞いていた。「じゃあ、それで頼むね・・・この部屋なら問題ないよね?」「はぁ・・・ですが、前例がございませんので院長先生に聞いてみた方がいいのではないでしょうか・・・」「うん。聞いてく...