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私の帰る場所・46
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私の帰る場所・46

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鎌倉の別荘に来てから数日が経った。ここは少し高台にあって窓からは海が見える。呼子の漁港とは全然風景は違うけど今日も海を眺めながらぼんやりと過ごしていた。ここに来た翌日には美作さんの選んでくれた鎌倉の新しい病院に行き、紹介状と今までのカルテを見せて検査が始まり、お医者様の見解は同じく「絶対安静」だった。そしてやっぱり帝王切開にすると言われ自分の好きな日にちで良いって言われた。だから7月7日・・・七夕の...
私の帰る場所・45
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私の帰る場所・45

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「夢の屋」に着いたら近藤さんが先に降りて周囲を見回し、吉本さんが居ないことを確認してから私を支えるようにして車を降ろされた。その時の警戒ぶりが凄くて通り過ぎるお客さんが何事かと振り向いてる。そんな私達を見付けた女将さんが着物の裾を摘まみ上げながら、今にも転けそうな勢いで奥から飛び出てきた。昨日病院でも泣きそうな顔してた・・・まるで本当のお婆ちゃんみたいに私の傍まで来たら目を真っ赤にさせて「大丈夫かい...
私の帰る場所・44
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私の帰る場所・44

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岩代邸で行われる野点。野点とは茶書「南方録」によれば天正15年、豊臣秀吉の九州平定に共をした千利休が、現在の福岡市東区箱崎の松原で茶を点てたことが始まりだと言われている。そして、その年に秀吉が主催した北野大茶湯(きたのだいさのえ)という野点では、茶人のノ貫へちかんが茶室を設けて赤い傘を立てるようになった。今は立礼棚りゅうれいだなを使って行うものが殆どで、客の席には赤い傘が掛けられる。自然の中だから当然...
私の帰る場所・43
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私の帰る場所・43

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美作さんに連れられて入ったのは唐津の中でも1番大きなホテルで、そこの特別室に私達は泊まることになった。部屋を分けるかどうかは凄く悩んだけど、1人にさせておけないと言う彼の意見に負けて同じ部屋。ベッドルームが2つある部屋にしたからって言われて、ここは美作さんに任せることにした。ただ、私は妊婦とは言え独身だけど美作さんは既婚者。これをどう考えたらいいのか・・・私がそれを言うと困ったような顔して笑っていた...
私の帰る場所・42
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私の帰る場所・42

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「・・・の、・・・きの!・・・・・・ぶか?」・・・・・・・・・誰?誰か・・・呼んでる?でも身体に力が入らない・・・動かそうとしたら指だけがピクッとしたみたいで誰かが手に触れた・・・。「・・・聞こえないのか?・・・わかるか?牧野」ううん、聞こえてる・・・聞き覚えのある声がするけど目が開けられなくて、顔だけ声のする方に傾けてみた。誰かが私の手を握ってる・・・それは男性の大きな手だって事だけはわかった。西門さん?・・・いや、西門さんであるわけがな...