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mariage~結婚~・LastStory
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mariage~結婚~・LastStory

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その日は良く晴れていて、海の色もいつもより青くて、空はいつもより高く感じた。今日は観光客の予約が少なかったから、オーナーに頼んで昼の休憩時間に俺たちは結婚式をするんだ。考えられる?結婚式の当日も仕事なんだよ?昔なら想像も出来ないよね。でも、それでいいんだ。いつもよりも少し荷物が多い。だって牧野は頑張ってつくったドレスを持ってるんだから。それが入ったバッグを大事そうに抱えて、いつものように片手は繋がれ...
mariage~結婚~・4
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mariage~結婚~・4

2
総二郎とあきら・・・2人と約束したのは次の日の朝。指定された場所に牧野を連れて行き、俺の手には僅かな荷物が握られていた。すーっと近づいてきた車にビクッとする牧野。「大丈夫、あいつらだよ」って言うと不安そうな笑顔を見せた。運転していたのはあきら。助手席に総二郎・・・俺たちに近寄ると窓が降りて「早く乗れ」って指で合図された。特に付けられてる様子もなく、少し走ったら牧野もホッとしたみたい。その表情に笑顔が戻っ...
mariage~結婚~・3
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mariage~結婚~・3

4
結婚式の日の朝・・・2人で抱き合ったまま同時に眼が覚めた。「おはよう・・・いい天気みたいだね」「うん、おはよ。良かったね・・・これで結婚式が出来るね」そう言って2人で窓の外を見る。目の前は白い砂浜と真っ青な海が広がってる。そう、今俺たちは2人で日本の南にある小さな島に住んでるんだ。本当に小さくて島に住んでる人も少なくて何もないところ。毎日何処かから観光客は来るんだけど、静かで穏やかな島。ここで俺たちだけの...
mariage~結婚~・2
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mariage~結婚~・2

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もうどのくらい前なんだろう。私がこの人を運命の人だと思ったのは・・・。親の希望っていうだけで入った英徳学園。友達もほとんど出来ず、会話にもついていけず、むしろ掛け離れた世界にうんざりして自分からバリアを張っていた。話しかけないで、そっとしておいて・・・その代わり私も何も言わないから。そうやって毎日静かに過ごしていた。廊下を歩くのも一番端っこで、ご飯を食べるもの1人で・・・それで良かったのよ。「貧乏人の来る...
mariage~結婚~・1
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mariage~結婚~・1

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あれはどのくらい前のことだろう。初めて会ったときはお互いにまだあどけない学生で、あんたは三つ編みなんてして大人しく静かに学園の隅っこで生活してたよね。友達も作らなくて誰にも見られないように息を潜めるかのように。それなのに、その生活を揺さぶってしまった俺たちのせいであんたは想像もしなかった世界を知って、それに振り回されて疲れてしまったんだよね。何度も泣かせて、何度も怒らせて・・・それでも眩しいあんたに...