隣の部屋の彼 (63)
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隣の部屋の彼 (63)

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今までで一番酷い雷の音で牧野はまた悲鳴をあげて俺の胸に飛び込んで来た!それはいいんだけど俺の身体がずぶ濡れで、そんなので牧野を抱き締めたらこの子が濡れてしまう・・・そう思ったけど牧野の方がすごい力でしがみついてて、思わず濡れた腕を牧野の背中に回した。突然吹いた風が部屋の窓ガラスを割りそうな勢いで、その音にも驚いて耳を塞いだ。そんなに怖いんだ・・・なんだか意外。いつもの元気のいい牧野からは想像できない怯え...
隣の部屋の彼 (62)
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隣の部屋の彼 (62)

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部屋に入って濡れた服を着替えた。そのうち風が酷くなってきて窓ガラスをガタガタと揺らし始めた。花沢の屋敷は耐火耐震対策は最高レベル、全室強化ガラスや二重扉とかで厳重に守られていたから気にしたことはなかったけど、普通の家ってこんなに煩いんだと少し驚いた。確か俺の部屋は牧野達の部屋とは色んな部分で強化されてるはず・・・それなのにこんなに風が喧しいなら牧野は今頃怯えてないだろうか。それとも慣れてるのかな・・・。...
隣の部屋の彼 (61)
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隣の部屋の彼 (61)

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「花沢類の顔を見たからだよ・・・」どうして泣いてるのって聞かれて答えた言葉がこれ・・・。花沢類はどう思っただろう。でもすごく優しく抱き締めてくれた。普通の道なのに・・・誰が見てるかわかんないのに。抱き締めてくれるこの腕の温かさとこの香り・・・好きになっちゃいけないのに。「いつまでこうしてるの?そろそろ帰らない?牧野、ご飯どうしたの?」「・・・食べてないけど要らない。お腹、空いてない・・・」でもそういう時に限ってお腹...
隣の部屋の彼 (60)
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隣の部屋の彼 (60)

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ガシャーン!!・・・大きな音を立ててお皿を落として割ってしまった。せっかく作った料理が床に落ちて、慌てて手を出したらその熱で今度は手を火傷してしまった。「何をしてるの!お客様が驚くじゃないの、早く片付けて!」「すみません!ごめんなさいっ!」「今日はどうしたの?そんなにぼーっとするんなら辞めてもらってもいいのよ!」「いえ、気をつけますから・・・すみません!」結局あれから勉強なんて出来ずに、陽翔と別れてファ...
隣の部屋の彼 (59)
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隣の部屋の彼 (59)

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陽翔がすごく真面目な顔して俯いてる。由依さんが私に何をしたか・・・それがわかったから謝りたいって思ったんだろうけど、私は陽翔に謝って欲しいわけじゃなかった。この人も見方を変えれば被害者みたいなもの。ただ由依さんの事を彼女だと思うのなら私にはもう関わって欲しくなかった。「本当に悪かった。俺がはっきりしないのがいけないってのはわかってるんだ。だけど、あいつも話を聞こうとしないから・・・」「そのことはもういい...