喧嘩するほど仲がいい?(110)
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喧嘩するほど仲がいい?(110)

2
朝になった・・・。今日は私の茶会の日だ。もちろん行う理由なんてない茶会で「私が西門に相応しいかどうか」を判断されるテストみたいなもの。まだ総二郎が起きてないうちから目が覚めて、1人で布団の中で手順をお復習いしていた。イメージだけなら間違わずに覚えてる。だけど昨日みたいな事があったらいっぺんに頭から吹っ飛んじゃう。昨日は総二郎が水屋にいて助けてくれたからよかったけど、今日は彼が次客に入るから助けてもら...
喧嘩するほど仲がいい?(109)
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喧嘩するほど仲がいい?(109)

2
後座は濃茶点前、薄茶点前と茶の時間。今まで懐石をしていた茶室を一新する。そのために客達は1度腰掛け待合まで戻り、亭主が銅鑼を鳴らして合図するまで待つ。この間に俺は掛け物を外し、茶花に変える。爺さんが気にしていた座箒で畳を清め、点前座に水差し、茶入れを準備して銅鑼を鳴らす。頃合いを見計らって爺さん達が入ってくるから、ここでも躙戸に手掛かりを開けて水屋に下がる。「つくし、詰が入ったら腰掛待合にあるもの...
喧嘩するほど仲がいい?(108)
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喧嘩するほど仲がいい?(108)

4
汲出しを出し終わったら詰客の方が「あとはお預かり致しましょう」・・・そう言うから私は1度部屋を下がる。お客様達が寛いでる間、私の次の仕事は腰掛け待合という次の移動場所に向かうための草履を揃えること。そして一定時間過ぎたら静かに声をかける。「お召し上がりのうえ、腰掛け待合の方へどうぞ・・・」私の言葉でお客様達は1人ずつ席を立ち待合を出て露地を進み、腰掛け待合に向かう。最後、詰のお客様は全員が出たことを知ら...
喧嘩するほど仲がいい?(107)
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喧嘩するほど仲がいい?(107)

6
「つくし、急いで準備するから手伝ってくれ」「はい。まずは何処から・・・?」「俺は蹲踞つくばいを清めてくる。お前は待合の拭き掃除と枝折戸を拭いてくれ。そのあとに躙戸もな」「はい、わかりました」本来昨日しておくべき露地周りの掃除から急がなくちゃいけない。ここは茶事の時に1番初めに客が目にするところだ。この屋敷では普段から頻繁に茶事をするわけではないから荒れているわけではないが掃除が行き届いてるかと言えば...
喧嘩するほど仲がいい?(106)
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喧嘩するほど仲がいい?(106)

2
やっぱり爺さんはつくしで遊び始めた。予想通りだ!俺の少し前までの素行を持ち出しやがって作り話をあれこれと・・・いや、事実も含まれてるから何も言えないんだけど。恐ろしいのはこうやって巫山戯てるのかと思うと急にマジになりやがって説教するか怒鳴り出すか、いずれにしてもこんな会話してるからって腹の中ではなに考えてるかさっぱり読めないってのがこの爺さんだ!「お嬢さん、総二郎の稽古はどうじゃな?この子は昔から話...