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忘れられた約束(最終話)
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忘れられた約束(最終話)

6
ジリジリと太陽に焼かれてる・・・そんな気がして目を開けた時、目の前には牧野が俯せで倒れていた。ハッと身体を起こしたらクルーザーの上で、横を見たら朝と同じ穏やかな青い海が広がっていた。周りには誰もいない・・・船も泳いでいる人も。小さな波の音だけが耳に入ってきて、岸の方に顔を向ければうちの別荘が遠くに見える・・・クルーザーはさっき停めたところから動いてないない。すぐに牧野に近寄って身体を揺すると「ん・・・」と小さ...
忘れられた約束(12)
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忘れられた約束(12)

6
ご注意★本文の中に残酷で辛く感じる表現がございますので、苦手な方はご遠慮下さい。********************『・・・思い出してくれた?あきら君・・・私、あきら君のところに行きたいの・・・だって約束してくれたでしょう?』あれからずっと海の中を漂いながら渚沙の話を・・・昔の事を思い出していた。そんなことをしたっけ・・・って感じで全然覚えてはいなかった。渚沙にキスしたことも東京で暮らそうなんて言ったことも。所詮は子供の言ったこ...
忘れられた約束(11)
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忘れられた約束(11)

10
海面ギリギリの所で牧野と渚沙の手が絡み合う。凄い水飛沫を上げながら牧野は必死に抵抗するが、信じられない力で海の中に引き込もうとする渚沙の執念・・・それが牧野を少しずつ海の中に沈めようとしている。牧野が船から落ちないように身体を抱きかかえて足を踏ん張ったが、俺の力が加わっても渚沙の方がそれを上回っていた。「牧野!!足を、足を何処かに引っ掛けろ!!」「いやあぁーっ!わかんない!わかんないよぉ!助けて!お...
忘れられた約束(10)
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忘れられた約束(10)

4
「どうしても今日中にここを出たいんだ!手段なんかどうでもいい、帰れるように手配しろ!・・・そんな事はわかっている!いいな、頼んだぞ」朝から美作さんの怒鳴り声が聞こえる。昨日の夕方にも頼んでいたけど都合がつかなくて明日じゃないと帰ることが出来ないって言ってたのに、どうしてまた急いでるんだろう。やっぱり昨日の夜、見間違いだなんて言ってたけど何かあったんだろうか。何回聞いても私には「心配ない」ってそれしか...
忘れられた約束(9)
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忘れられた約束(9)

4
その日の夜、美作さんは何も話さなかった。あの灯台の崖の上で何を見たのかも、どうして急いでこの島から出たいのかも教えてくれなかった。私が晩ご飯を作っても、いつも言ってくれる「美味しい」のひと言さえない。黙って食べて、しかも半分ぐらいで「ご馳走様」って止めてしまった。「もういいの?美味しくなかったかな・・・ごめんね?」「いや、そんなんじゃないよ。牧野の飯はいつも美味いよ。ただ今日は食欲がないだけ・・・俺の方...