雨の降る日はそばにいて (6)

西門さんに言われた一言にドキッとした。本心を見抜かれたような気がして・・・。「まだそんな事言ってるの?そんなところは成長してないんだね!今でも綺麗なお姉さん達に手を出してるの?いい加減やめないと本当に怪我をするよ?」「今更そんな事してねーよ!いくつだと思ってんだ?もう25だぞ?信じられないかもしれねーけど特定の女なんかいないし、遊びの女も今は1人もいねーよ!」うそ・・・!今度はその言葉に驚いて食事の手が...

大混乱の3ヶ月!

こんにちわ♪(o・ω・)ノ))plumeriaでございます。ブログ立ち上げたのが1月30日!書き始めて3ヶ月が経ちました。なんとこの3ヶ月が早かったか!!今まではのんびりまったりしてたのに、仕事が終わってから寝るまでの間をほとんどPCと過しております。いや~、他の作家様達はよくこれをこなしていらっしゃる・・・脱帽でございます。産みの苦しみとはよく言ったもの。いくつか作品を考えておりましたが、元々が神経質なのか許せ...

dernier amour~最後の恋~(30)

「やれるもんならやってみろよ。日本で俺たちに傷の一つでもつけようものならどうなるか・・・思い知らせてやるよ!」総二郎が男を睨み付けてそう言ったとき、ニヤリとドイツ人の男が笑った・・・次の瞬間!その男は引き金を引いた!パンッッ!!乾いた銃声と共に強い痛みが俺の左腕に走った!!至近距離から打たれたせいで辺り一面、すぐに火薬の匂いが漂って、牧野は大声を上げた!「きゃああああっ!!いやあっっ!類!類っ!」「牧野...

雨の降る日はそばにいて (5)

店に入ると早速メニューに釘付けになった牧野に大笑いした。「お前そんなところは全然変わってねーな!ちゃんと食ってんのか?もう少し太れないのかよ!女がそんなんじゃ可哀想になるじゃん。相変わらずのビンボー生活してんの?」「失礼な!今はもう1人で暮らすには十分な貯金だって出来てますからっ!」「じゃあ、外食ってのをしないんだろ?そんなに穴が開くほどメニュー見るヤツ見たことないぜ?」そう言ってからかうとメニュ...

dernier amour~最後の恋~(29)

「牧野!・・・牧野っ!無事かっ?!」俺は無我夢中で牧野の所へ近寄った!両手をロープで縛られてて動くことが出来ない状態だった。恐怖のあまりどれだけ泣いたんだろう、その汚れた顔にはいくつもの涙の後があるのがわかる。すぐにあきらが持たせてくれたものの中からサバイバルナイフを出した。「もう、大丈夫・・・!すぐにそのロープを解くから!後ろ向ける?」牧野は後ろ向きになって俺の方に背中を向けた。あちこちに血が付いてる...

雨の降る日はそばにいて (4)

大学を卒業して3年、俺は西門の仕事を本格的に始めていた。幼馴染み達は世界中を飛び回っていてもう滅多に会うこともない。電話で話すことも稀で、企業紙などであいつらの活躍を知るぐらいだった。今日は都内のホテルで茶道教室の打ち合わせをしていた。主要な教室では時々次期家元の指導と称して生徒を集めるようなイベント的なこともしている。純粋に茶道をしたい俺としてはあまり乗り気ではなかったけど、これも時代の流れで仕...

dernier amour~最後の恋~(28)

平和島付近に着いた。このあたりは企業用地が多く倉庫などが建ち並んでいる。その中にはいくつか使われていないようなものもある。このどこかの建物に牧野がいるかもしれない。そう思うと気持ちだけが焦った・・・自然と鼓動が速まる。総二郎と車を降りて歩いて牧野のピアスからの信号を探した。「このあたりでレーダーの反応が強くなってる・・・あの建物っぽいけど・・・」「そうかもな。どうみても何年も使われてないみたいだし」俺たち...

雨の降る日はそばにいて (3)

西門さん達が卒業する日・・・その日も雨が降っていた。そんな日はあんまりいい事がないような気がして嫌いだったけど、その日なぜか西門さんに呼ばれた。瞬間、ドキッと心臓が高鳴る・・・。こんな事は初めてだから。少し遅れて待ち合わせたカフェに行ったら、先に来ていた西門さんはいつもの笑顔で待っててくれた。その笑顔も、学校で見るのは今日で最後かと思うと胸が痛い・・・。「お前にこれ、やるよ!」ポンと投げられるようにして渡...

dernier amour~最後の恋~(27)

眼が覚めたら、そこはすごく寒くて薄暗い場所だった。少しだけ窓から光が差してる・・・「ん・・・あ、痛っ・・・あれ?私なんでこんなところに・・・」身体中が痛くて、頭にも激痛が走った・・・今、自分がどこにいるのかさっぱりわからない。埃だらけでかび臭い匂いが鼻をつく・・・どこかの倉庫の中?それともビルの部屋?ここには誰もいなくて、使われていないどこかの一室みたいだと・・・そのくらいしかわからなかった。「そういえば・・・あの時に・・...

雨の降る日はそばにいて (2)

司と別れた後は類とあきらが何かと世話をやき、類が真っ先に告白をした。牧野は友達以上の気持ちを持てないと、類からの申し出を断った。あきらも同じだった。やはり恋にまでは進めないと・・・。それを聞いて安心しながらも、俺はあいつらのように牧野に告白なんてことをしようとは思わない。牧野のような女に、俺のような男は受け入れられないだろうということぐらいわかっていたから。見る度に違う女が横にいる俺を睨み付けるよう...