続・茶と華と (11)

福岡入りして2日目、こっちでの支部会が始まる1時間前までは俺の機嫌は何気に良かった。昨日のつくしの笑顔を思い出して・・・「私は待っています」・・・なかなか可愛いところもあるよな、なんて。その時に鳴った電話・・・相手は西門だけど、親父でもお袋でもない。家からの連絡が付き人や弟子にかからず、直接俺にかかるなんて滅多にないんだが・・・?そんな事を思いながら電話に出た。その内容を聞いた瞬間・・・それまでの浮かれた気分は...

天邪鬼な乙女の恋心・1

「もう終わりだね・・・これ以上は無理だよ。ごめんね」何度目かの恋がこの言葉で終わっていく。今日もそうだった・・・この彼とは3ヶ月も付き合ってないのに。結局恋人らしいことなんて何もないまま終わってしまう。いいえ・・・終わらせているのかもしれない。「ううん・・・いいのよ。私こそ勇気が出なくてごめんね。それじゃあ・・・元気でね」心にもない言葉で、いかにも傷ついてないかのように演技をする。そして、違う女の人が待っている...

Sister Complex (20)

司達から離れて一人で廊下を進んで・・・教室には向かわずに俺の足はそのまま屋上へと向かった。誰とも話したくないとき・・・一人になりたいときにはよく屋上で寝転んでいたから。屋上のドアを開けて一番端にあるコンクリートの段差に座る・・・そこは高校の時にいつも寝転んでた非常階段が見える場所だった。少し風が吹いていて気持ちいいはずなのに・・・。『つくしが俺と眼が合ったら逃げて行きやがった・・・』司の言葉を思い出して思わず拳...