正しい恋の進め方 Lesson47
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

正しい恋の進め方 Lesson47

4
京都から帰るとすぐにおば様のお稽古が再開された。お道具についても細かく指導されるんだけど、もっと困るのが懐石の作法や炭手前などの専門的なこと。これはやはり小さいときからの慣れが必要らしくて、何度やっても失敗続き・・・時々涙するときもあった。それでもおば様はこの時だけは「家元夫人」の顔で許してはくれない・・・出来るまで何度も稽古は続けられた。「あなたのご挨拶が送れると正客の方が困ってしまうわ。お客様全体の...
迷い猫と暮らした夏 (最終話)
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

迷い猫と暮らした夏 (最終話)

8
「美味しかった。ありがとう、牧野の朝ご飯がどうしても食べたかったんだ。しばらく日本を離れることにしたから」「え?・・・どういう事?離れるって・・・何処に行くの?」俺の言葉に牧野はびっくりした。それも当然・・・昨日は花沢に来いって言ったばかりだから。そんな牧野の隣でいつものようにコーヒーを入れた。自分用のマグカップを持っても牧野の目は俺を見つめたまま、次の言葉を待っているのがわかった。「そんなに驚かないで。...
正しい恋の進め方 Lesson46
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

正しい恋の進め方 Lesson46

2
次の日の朝、一乗寺の別邸ではない小さな宿屋で朝を迎えていた。隣で寝ている西門さん・・・久しぶりに見る寝顔に見とれて、その綺麗な横顔を眺めていた。朝日が彼の顔に当たるようにさしてきて、眩しそうに眉間に皺なんか寄せてる。そしてゆっくり目をあけた。「おはよ・・・総二郎」「ん・・・あれ?もう朝?」「うん・・・でもまだ早いよ。寝ててもいいよ」「お前、いつから起きてたんだ?・・・一緒に起こしてくれたらいいのに・・・」だって寝顔...
迷い猫と暮らした夏 (17)
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

迷い猫と暮らした夏 (17)

4
大森会長が間に入るっていう意味がわからなくて、1人でオロオロしていたら類がそっと手を握ってくれた。「落ち着いて聞いてね。牧野には大森会長の所に養女に入ってもらって、それで花沢に迎えたいんだけどっていう相談なんだ。あの日、牧野のアパートに行った時にね・・・どうしたらこの先もこうしていられるかを考えてたら、大森会長の顔が浮かんでさ。きっと力になって下さるだろうって思ったんだ。牧野の事、可愛がってくれてる...
正しい恋の進め方 Lesson45
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

正しい恋の進め方 Lesson45

4
「どうぞ・・・」そう言って差しだしたお茶をゆかりさんは手にとって飲んでくれた。「結構なお点前ですわ・・・でも、私は元哉様に・・・」今度はゆかりさんが思わず口を押さえた。そのお顔は赤くなってて気まずそうに私から目をそらした。あら?・・・そういう事なの?あんなに大きな声で怒鳴っていたのに、ここにも素直じゃない人がいると思うとおかしくなった。私が少し笑うとゆかりさんも観念したのか、下を向いたまま同じように笑っていた...
Summer Festival 茶と華と 番外編・最終話
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

Summer Festival 茶と華と 番外編・最終話

6
つくしが妊娠したということは嬉しかったが、この前の事件が負担となって流産しかけて入院中だった。 この入院中は家元に頼んで仕事を替わってもらい、俺は病院の特別室でつくしに付き添っていた。 とにかく絶対安静状態でつくしはベッドから動けず、むしろそれがストレスなのか機嫌が悪かった! 何かと俺に八つ当たり・・・その度に半分はなだめて半分は口喧嘩で、家にいるのと大差なかった。 「もう!・・・なんでここから帰れないの?...
迷い猫と暮らした夏 (16)
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

迷い猫と暮らした夏 (16)

2
牧野の身体がゆっくりとベッドに沈んだ。俺の首に両手を回したまま・・・お互いに目を離せないまま。そしてゆっくりと唇を重ねると牧野の手は俺の首から背中へを移動した。キスはどんどん深くなる・・・リップ音を響かせながらまるで吸い付くようなキスをしていた。そして唇から下に移っていって首筋にも舌を這わす・・・顔を横にずらしながら俺の舌の感触に小さな声をあげた。せっかくのドレスだけどこんなもの要らない・・・背中に手を回して...
正しい恋の進め方 Lesson44
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

正しい恋の進め方 Lesson44

2
今日の野点の会場は金井支部長の屋敷・・・この京都の中でも有名な旧家で、広大な敷地を持つ大邸宅だ。当然招待客も多く西門の門下だけでなく、この土地の有力者がかなりの数呼ばれていた。その屋敷に家元夫人と牧野を連れて朝早くから訪れていた。屋敷内で宗家専用に着替え用の部屋をもらい、そこで牧野に着物を着せてやった。夏に作ったこの日のための着物・・・秋らしい色と文様でこの季節にはぴったりだ。俺が選んだだけあって牧野の...
Summer Festival 茶と華と 番外編・9
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

Summer Festival 茶と華と 番外編・9

4
不可抗力とはいえ自分の嫁に毒を投げられてから3日目・・・俺は退院できた。 つくしはあれからも申し訳なさそうにしょんぼりしてたけど、これでしばらくはおとなしくなるかと思うとちょっと笑えた。 思いの外俺がつくしを早く見つけたから、関西の連中が動き出す前に捕まった男が自白、関西の連中の計画が発覚し た。家元は山崎を始めとする一連の関係者を処分、薫は持ち上げられてだけで何もしていないため処分保留となった。 これ...
迷い猫と暮らした夏 (15)
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

迷い猫と暮らした夏 (15)

2
「誰なの?・・・あの子、見たことないけど・・・知り合い?」「静には関係ないよ。言ったよね?俺には干渉しないでって」自分を置いて他の女性に声を掛けたなんて静には我慢できないほどの屈辱なんだろう、俺に厳しい目を向けた。そんなものは気にもせず大森会長の側にいる牧野をずっと目で追っていた。牧野も時々こっちを見ては視線をそらす・・・パーティーが終わるまでそれは続いた。「随分趣味が変わったのね。あなたは昔から上等なも...