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正しい恋の進め方 Lesson38
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正しい恋の進め方 Lesson38

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そして9月の終わりに近い金曜日・・・京都に行く前、最後の稽古になった。その日、牧野は俺が作った着物を着て稽古に臨んだ。今までよりも時間をかけて丁寧にじっくりと細かいところまで教えていった。牧野も同じく俺の姿をジッと見ながらその指先まで・・・総てを吸収しようと必死だった。張り詰めた空気の中で時間が静かに過ぎていく・・・まるでこの茶室だけが現世から切り離されたように感じた。湯を注ぐ音、茶筅が泳ぐような音・・・そし...
Summer Festival 茶と華と 番外編・3
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Summer Festival 茶と華と 番外編・3

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そしてもうすぐ花火が上がるっていうからつくしの手を引っ張ってよく見える場所に移動した。ここは高台にある神社の夏祭り会場で花火が上がるのは少し離れた大きな河川敷だ。ちょうどやぐらを組んである前辺りが開けていて、花火がよく見えそうだったからそこに2人並んで一発目を待った。「やっぱりお祭りには花火だよね~!」「嘘つけ!お前食ってばかりじゃねぇか!どれだけその腹に入ったんだよ!」今だってその口には子供しか...
迷い猫と暮らした夏 (9)
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迷い猫と暮らした夏 (9)

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「ごめんね・・・少しだけこうさせて・・・」 急に腕を引き寄せて抱き締めてしまったことを牧野はどう思ってるんだろう。何も言わずに俺の腕の中でジッとしていたけど、すごく困ったんだろうと思う。俺の背中に回した手が震えている・・・そして、多分息を止めてる。薄い浴衣は牧野の鼓動をストレートに俺に伝えていた。「本当にごめん。驚かせたね」「う・・・ううん!大丈夫。類も寂しくなることだってあるもんね!・・・役に立てたんならいいよ...