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10月の向日葵 (120)
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10月の向日葵 (120)

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<side祥一郎>東京のホテルで総二郎の茶会の成功を聞いた。報告は千春からだった。総二郎がもてなした数多くの客人からは暫く留守をしたにも関わらず、その出来に賞賛の声が上がったらしい。家元も満足気に客の見送りをしていたと。各支部長始め後援会の役員達も皆、これで安心と声に出して喜んで帰ったようだ。総二郎は自分の思いを十分に出せただろうか。俺は客人の感想よりも総二郎自身が満足したかどうかが気になったが、千春...
10月の向日葵~番外編 雪の日の2人~・1
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10月の向日葵~番外編 雪の日の2人~・1

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名寄の冬は東京とは比べものにならないほど厳しかった。氷点下なんて当たり前、この季節は中々外になんて出られない。それなのに窓の外を見たら、大きな腹を抱えたつくしが一生懸命雪だるまを作ってる。それも、この冬何体も・・・まるでこの家を隠そうとでもいうのかってぐらい沢山の雪だるまを庭に作ってるんだ。なんでそんなに作るんだ?腕がまだ十分に使えないのに、なんでそんなにムキになって作るんだ?「おいっ!つくし、風邪...
雪の結晶 (7)
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雪の結晶 (7)

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真莉愛を連れてラウンジに行くと窓際の席に案内され、そのテーブルにはわざとらしく赤い薔薇の花なんかが生けられていた。いかにもここで告白でもしろって感じに用意されてて気に入らない。とにかく少しだけ相手をしてさっさと帰ろう。話すことも聞きたいこともないから、そっちから質問だけすればいい・・・そう思って黙ったまま席に着いた。「あの・・・やはり怒っていらっしゃいます?お爺さまが強引でしたから・・・」真莉愛が下を向い...