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10月の向日葵 (138)
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10月の向日葵 (138)

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<side祥一郎>10月6日・・・茶会を明日に控えた日、自分の茶室で最後の稽古をしていた。稽古と言っても誰に付き合ってもらうわけでもない。ただ1人で心を落ち着かせて釜で湯が沸く音を聞いていた。昔はこの音ですら煩わしかった。茶筅を回す音も僅かなのに俺の耳には煩く聞こえるようになり、そのうち茶の香りを嗅ぐと吐き気がするほど嫌な時期があった。それなのに西門の長男であるがため次期家元になるだろうと子供の時から言...
Joyeuse Saint Valentin!!・3
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Joyeuse Saint Valentin!!・3

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パーティー会場の隅にあるケーキバイキングにはアランが立っていた。今まで緊張しすぎて周りをよく見てなかったから、彼がここにいる事すら気が付かなかった。類を見たら平気な顔してる。もしかしたら類は知っていたのかしら・・・そうなのかも。主催者だもの、聞いていてもおかしくないし。あの日以来だから緊張する。でも、思い切って目の前まで行って彼に話しかけた。「今日はまたお手伝い・・・なのね。お店、忙しい?」「あぁ、1人...
雪の結晶 (25)
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雪の結晶 (25)

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予定通りの時間に大量のワインを抱えて西門さんと美作さんがマンションにやってきた。玄関まで迎えに行ったのは類。急に抱き付かれちゃいけないからって私はリビングでテーブルに料理を並べて待っていた。賑やかで懐かしい声が聞こえてきて少しドキドキする。多少は可愛くしてるつもりだけど可笑しくないかな?なんて自分のことをすぐ側の鏡で確かめたりして。「久しぶりだなーっ!牧野、お前全然変わってないじゃん!」「ホントだ...