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私の帰る場所・61
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私の帰る場所・61

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7日になって漸く牢部屋から解放され親父の前に連れて行かれた。別に音を上げたわけでも不調を訴えたわけでもない。これから宝生家に詫びに行くというので出されただけだった。既に俺以外は支度を済ませ、その部屋に並んで座っていて全員が冷めた表情。先日俺が締め上げた秘書の男も廊下に待機して、相変わらず眼鏡の下の眼光は鋭かった。「総二郎、宝生家のご当主が本日ならお会いして下さると言うことだからすぐに支度をしなさい...
嘘つきは恋の始まり (88)
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嘘つきは恋の始まり (88)

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「・・・ワン?」「・・・クゥ~ン・・・」「・・・・・・あ?ごめん、ぼーっとしてた。桃太郎、重たくない?」お昼過ぎ、庭の芝生の上で桃太郎を枕代わりにして寝転んで空を流れる雲を見ていた。それを遮った真っ黒な顔は菊次郎。そしてお腹の上には梅三郎が乗っかってた。いつからこんな事していたんだろう・・・気が付いたらこの子達と遊ぶはずのフリスビーはまだ私の手の中にあって1度も投げてあげた記憶がなかった。よいしょ、と立ち上がると桃...