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私の帰る場所・123
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私の帰る場所・123

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離れを出るとそこに控えていたのは薫。「おはようございます、若宗匠、若奥様」、と呼び方まで変えて頭を下げた。「・・・あんた、まだ西門に居るのか?もう紫は西門になったんだから宝生に帰るんじゃないのか?」「え?あの・・・でも」「西門の人間になったのに宝生の側付きなんておかしいだろう。そんな人間が必要ならうちの者に言いつけたらどうだ?」「・・・薫は今後も私の傍で、と家元にも許可いただいております。もし、総二郎様が...
あの頃の君を探して(29)
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あの頃の君を探して(29)

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車が都内に戻ったのは午後11時。藍微塵の近くまで来たらだんだん焦ってきた。花沢類の車に乗ってるのに何処で降りたらいいんだろう・・・?アパートまで行く訳にはいかないし、だからって全然違う場所で降りるのも困る・・・いっそのこと藍微塵で降ろしてもらってバスで帰ろうか?そんなことを考えていたらあっという間に車はいつものバス停を通り過ぎた。「あ、あの!この辺でいいです。もう歩いて帰られる距離ですから!」「でもこの...