FC2ブログ
私の帰る場所・169
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

私の帰る場所・169

-
<side仁美>吉本と名乗る男性に呼び出されたのはT街のビジネスホテル朝日、203号室・・・そんなホテルに美作の嫁が出向いても良いものか、凄く悩んだけれど行くことに決めた。約束の時間は午後2時・・・こちらにも気付かれないように動くために多少の時間のずれは生じると話せば「構いませんよ」と、軽い返事が返ってきた。その巫山戯たような、人を馬鹿にしたような口調が気になる。昼食も殆ど食べられないまま支度をする時間にな...
Substitute・5
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

Substitute・5

3
森田博美は聖司と向かい合って座っていた。そこに何の音もなく、静寂に包まれている。自分の鼓動が相手に聞こえるのではないかと思えるほど博美は緊張していた。まだ肌寒い季節なのに薄らと汗が滲む。真っ白なハンカチでそれを拭いながら、勤務中だからなのか時計を見ながら落ち着かなかった。「申し訳なかったね、仕事中なのに」「いえ・・・、どのような事でしょうか。私で判る事でしたら・・・」そう答えるが、声は消え入るように細く...
幸せな夢の始まり(25)
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

幸せな夢の始まり(25)

4
車は静かに知らない街を走って行く。一体今日はどんな所で寝るんだろう、なんて事を考えながらお腹を摩っていた。普段は何とも思わないけど、ストレスからなのか少し痛いような気もする。でも、この子を守るのは私だけだからしっかりしなくちゃ、と自分に言い聞かせながら外の景色を窺っていた。出来ればもう1度同じ手を使って類に知らせたい・・・そう思っていたら運転手さんが給油のためにガソリンスタンドに寄りたいって言いだし...