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私の帰る場所・190
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私の帰る場所・190

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まだ夜が明けきってない暗い中、1台ずつ降りてくる車の運転席を睨みつけるようにして見ていた。そこに一番近い柱の陰に隠れて、マフラーの中に髪を入れて顔も半分隠し、殆ど判別できない距離だったけどゆっくり出てくる車を必死に見ていた。でも、何台出て来るんだろうってくらいの台数・・・それを見逃すまいと必死になりすぎて、身を乗り出しては慌てて下がるを繰り返していた。・・・最後の車が出て行ったんだろうか。係員が出てきて...
Substitute・17
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Substitute・17

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もうすぐ次の講義の時間になる。つくしが腕時計をチラッと確認したのを見て、類も珈琲カップをテーブルに戻した。穏やかな時間ならもっとゆっくり過ぎればいいのにと思うが、そう言う時間こそあっという間に終わってしまう。類が漏らした小さなため息はつくしに届いたのかどうか・・・つくしの目はもう窓の外に向いていた。その時、再び類の目に入った桜のピアス。「ねぇ、牧野」「ん?なに?」「そのピアス・・・レジンだっけ、なんでも...
幸せな夢の始まり(46)
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幸せな夢の始まり(46)

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4月の終わりになると私の出産まであと1ヶ月って事で、花沢家には看護師さんが常駐することになった。普段から動き回る私も流石にお腹が重い・・・こんなになってもお腹の中で大騒ぎするもんだから「誰に似たのやら・・・」って愚痴を溢すと全員が私を見ていた。そしてとある日曜日、笹本さんから電話があって「行ってもいいですか?」って、いつもと違う真剣な声で言われた。「なんだろう?すっごく真面目な声だったけど」「生活費でも...