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私の帰る場所・204
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私の帰る場所・204

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タクシーに乗ったら双子は目が覚めてきて、欠伸をしながらだけど窓の外を見て声を上げ始めた。「スカイツリーが見えたぁ!」「あっ!前に行ったばしょ~!」とか。総はタクシーの助手席なんて慣れてないから後部座席で双子と一緒に座り、私は1人で前に乗っていたからたまに振り向いて様子を窺っていた。紫音の咳は酷くはなってないけど鼻水が出てる。花音も声が少し掠れてる・・・もしかしたら気疲れで今夜は熱を出すかもしれない。...
Substitute・21
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Substitute・21

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この辺りでは名家として知られていた滝川家の葬儀はかなりの弔問客で溢れかえっていた。その大半を占めたのは当然花沢物産社長の義母の葬儀への参列者。東京から相当数の車が押し寄せ、田舎の葬儀会場はさながら何かのシンポジウムのよう・・・類は父の横に立ち挨拶を交わしたが、内心ではウンザリしていた。ここで頭を下げるより亡くなった祖母の元に居た方がいいのではないか、そんな気がしていた。しかもこの光景は母の時を思い出...
最後の雨 (1)
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最後の雨 (1)

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今日も冷たい雨の朝・・・私は彼の腕の中で目を覚ました。隣で寝てるのは花沢類。少し伸びた前髪が顔を半分隠してて、それが私の方を向いてて起きた瞬間にドキッとする。こんな至近距離で目を開けられたら心臓が止まるかもしれない・・・そんな風に思っちゃうほど綺麗な薄茶の瞳の彼。この人が目を覚ます前にそっとベッドを抜け出してキッチンに向かった。「・・・流石梅雨だね。一晩中降ってたのかしら・・・少し寒いな・・・」私はパジャマのま...
Colorful Pieces(4)
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Colorful Pieces(4)

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「花沢家のご子息の身の回りのお世話をしていただく、明るくて元気のいい方ですの」・・・息子さんの身の回りのお世話係?花沢家のお手伝いさんって事?その息子、まだ小さいって事なのね?だから学校に行ってる間はいいけど、それ以外の時間に相手をすればいいって事なのかな?出来そうじゃない?!お給料次第だけど!「私は牧野つくしと申します。両親と弟が1人、この春から英徳大学の外国語学科1年生です。自分で言うのもなんで...