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私の帰る場所・209
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私の帰る場所・209

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冬独特の弱々しく柔らかい日差しが俺達の顔を照らした。 それと同時に目を覚ますとつくしはまだ深い眠りの中で、目の下に出来たクマがこいつの疲労を物語っていた。 顔に掛かっている髪の毛を直してやってもピクリとも動かない。そのまま頬を撫でても眉すら動かさない・・・本当に疲れ切ってるんだと思うと抱き締めたくなる衝動も抑えるしかなかった。そう言う俺も身体が痛い・・・今頃になって手の傷も疼くし、すげぇ倦怠感。このまま今...
Substitute・22
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Substitute・22

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「なんだ!お前・・・帰ってきたのか!母親の命日に少しは反省したのか?!」 「・・・母の命日?あんたが誰だか知らないけど、俺の母の命日は今日じゃない。それに反省ってなに?俺はあんたに迷惑なんて掛けた覚えはないし、そもそも初対面だよね?」類の後ろにある海は既に夕日を呑み込んで落ち着いた色だけを残している。その僅かな光を浴びた老人は類の言葉で訝しげな顔をしてもう1歩近づいた。そして厳しい目付きのまま類の全身を...
Colorful Pieces(9)
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Colorful Pieces(9)

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「そこにお座りなさい、お話しましょう?」綺麗な顔だけじゃなくて綺麗な声の奥様がすぐ傍のソファーに向かって指さした。でもここで座り方にもマナーがあるのかと、ソファーを睨んで立っていたら「普通に座りなさい」ともう1度言われた。「失礼致します・・・」さっき読んだ本の通りだと『声は大きく元気よく!』じゃなかった?って思ったけどすっかり気分は沈没船。とても浮上出来なかった。「では、牧野さん。私は少し仕事がある...