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私の帰る場所・218
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私の帰る場所・218

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鷹司会長を門前で見送った後、俺は自分の部屋に向かった。子供達の事を伝えられた安堵の気持ちもあったが、それよりも廊下で俺達の様子を窺っていた「誰か」のことが気になって厳しい表情になっているんだろう。すれ違う弟子や使用人がみんな端に避けて怯えたような顔をしていた。そして離れに戻り、ガラッと扉を開けた瞬間、目に付く場所で紫に寄り添って何かを話していた薫がサッと彼女から離れた。それは如何にもヤバい所を見ら...
最後の雨 (8)
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最後の雨 (8)

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牧野が不安になってる・・・そう感じていたけどその理由が判らなかった。こうして一緒に暮らして愛し合って、いつも肌が触れあう距離に居るって思うのに、どうしてそんなに怯えた目をするのか・・・。やはり司と別れた時の恐怖心が拭えないのか?それなら尚更思い出させることはやめようと問い質すことはしなかった。それよりも自分が今抱えている仕事を成功させること、その為に何が必要なのか・・・父さんに牧野の存在を認めて欲しい、そ...
Colorful Pieces(18)
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Colorful Pieces(18)

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花沢類のお誕生日のことを聞いてから私は部屋でお財布の中身と睨めっこしていた。これまでに私がバイトでへそくったお金は15万円。それに両親に持たされたお金10万円のうち、使ったのはこれまでのお昼代の1万円とまだ契約中のアパートの家賃2万5千円。残りの6万5千円でお給料日までのやりくりは何とか出来るけど、入学式のスーツと靴・・・それに鞄。後は教材費があるけどこれは特待生と言えど払わないといけない。「へそく...