FC2ブログ
『花沢城物語・琥珀編~琥珀が仲間になった日~』 byGPS
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

『花沢城物語・琥珀編~琥珀が仲間になった日~』 byGPS

8
クリスマスの日に牧野の返事を貰ってからすぐ、教授に挨拶をしに行った。「必ず幸せにします。一生掛けて守りますから花沢国に連れて行ってもいいですか?」……もっと気の利いた言葉はなかったのかと思うけど「お嬢さんをください」ってのは違うと思った。牧野は「貰う」とか「あげる」とかって言う品物じゃないから。教授の宝物を今度は俺が全身全霊で守る…その約束をしたかった。教授は数分間黙って……そして頷いてくれた。「娘を...
いろはにほへと恋せよ乙女・114
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

いろはにほへと恋せよ乙女・114

6
久しぶりに来た一乗寺の屋敷・・・入った感じだとそんなに違和感は無い。誰かに見られてるとか、異様な緊張感が漂ってるとかって空気は感じ取れなかった。寧ろあの高木のニヤけた顔の方がムカつく・・・そう思ってつくしを引っ張って正面玄関に向かった。「いらっしゃいませ、若宗匠。お待ちしておりましたよ」「大森さん、久しぶりです。お元気そうですね」「お陰様で。若宗匠は随分と穏やかな表情におなりですね?おや、そちらが・・・」...
Marionnette(87)
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

Marionnette(87)

6
「・・・類・・・・・・会いたかった」その小さく優しい声が聞こえて、俺はハッと顔を上げた。そうしたらつくしが涙を溢しながら俺を見ていて、握ってる手の指先を強く握り返してきた。「・・・・・・・・・つくし?」「・・・うん、おはよう・・・類・・・あっ、ただいま・・・かな?」「・・・判るの?俺が判る?」「変な事言うなぁ・・・くすっ、忘れるわけないじゃん、類・・・・・・ね、あのさ・・・」「待って、その前に・・・」つくしはどうしてここに戻って来たのかを知らな...
いろはにほへと恋せよ乙女・113
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

いろはにほへと恋せよ乙女・113

2
京都に着くと、いつも迎えが来る場所に足を向けた。ケーキを食い損ねたつくしの機嫌は悪かったが、帰りに好きなだけ土産を選ばせてやると言えば急にニコニコして足取りも軽かった。やっぱりこいつの機嫌は食い物か・・・と、半分呆れながら隣を歩いていたが、ここでも俺は神経を研ぎ澄ませてつくしに近づくヤツが居ないかを見ていた。ここにも不審な奴はいない・・・広い構内を歩いて車まで行くと、そこには一乗寺の若弟子と思われる男が...
Marionnette(86)
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

Marionnette(86)

4
父さん達が自宅に戻ったのはもう日付が変わった頃だった。俺はこのまま病院に泊まり、つくしの意識が回復するのを待つ・・・それが何日掛かろうとも、つくしの側を離れる気はなかった。ベッド脇の椅子に腰掛けてつくしの手を片手で握り、もう片方で少し赤味が戻って来た頬を撫でた。その次にはポコンと出ている腹を摩って天使にも「ありがとう・・・」と呟いた。あの事故を乗り越え、つくしの弱った身体の中で生き抜き、不思議な力で俺達...
いろはにほへと恋せよ乙女・112
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

いろはにほへと恋せよ乙女・112

2
京都に行く日の朝・・・総二郎が私よりも早くに起きて支度をしていた。それをベッドからぼんやり眺めていて・・・・・・ガバッ!と起き上がった!「・・・ったぁ・・・っ!」「お?目が覚めたか?」起き上がったと同時に来た筋肉痛・・・!それがアメリカの時よりも酷くて、今度は顔面からベッドに突っ伏した。総二郎はそんな私を見て大笑いしてるけど、全部あんたのせいだから!ってジロッと睨んだけど全然見ちゃいない。フンフンと機嫌良く京都行き...
Marionnette(85)
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

Marionnette(85)

2
部屋に戻ったけどつくしはまだ目覚めなかった。余程精神的に疲れたのか・・・それとも自分の家に帰るまで天使がそうさせてくれてるのか・・・。どちらにしてもここに長居は無用・・・廊下でオロオロしている使用人達に有栖川老人の事を役場に届け出るように頼んで、俺はつくしを抱きかかえた。「類・・・お前は何故私と祐子の事を知ったんだ?」玄関のドアを開けて外に出た時、父さんに聞かれた。1度に全部を聞いたこの人は混乱して当然・・・だ...
いろはにほへと恋せよ乙女・111
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

いろはにほへと恋せよ乙女・111

4
本文中に微ではありますがR表現を含んだ部分がございます。苦手な方はご遠慮下さい。パスをかけておりませんので閲覧は自己責任でお願い致します。*-*-*-*-*-*-*-*-*-* -*-*-*-*-*-*-*-*-*-* -*-*-*-*-*-*-*-*-*「・・・つくし、大丈夫か?水飲んどけよ?」「・・・はぁはぁ、うん、ありがと・・・」「脱水症状起こすぞ?」「・・・誰のせいよ・・・」俺のせい・・・って言いながら渡したのは水じゃなくて微アルコール飲料。そいつをコクコクと飲んだ...
Marionnette(84)
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

Marionnette(84)

2
有栖川老人の部屋に戻ると、白い布で顔を覆った彼が横たわっていた。父さんはまだ呆然とした感じで写真の彼女を見つめ、看護師はつくしの様子を見ていた。その看護師もまた無表情で、見た事も無い俺達の事も、倒れているつくしの事も然程気にはならないようだ。淡々と自分の仕事をしながら柊祐が戻って来るのを待っていた。でも、いつまで経っても彼は戻って来ない。使用人を解放すると言ったけど、それにこんなにも時間が掛かるん...
遠い日のChristmas tree(LastStory)
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

遠い日のChristmas tree(LastStory)

10
何処かのホテルで「クリスマスパーティー&私の送別会」なんて言われて場所を聞いたら、あの公園の近くにあるホテル・・・池田君と食事をしたホテルの名前だった。でもよくよく確かめたら、そのホテルの真横の居酒屋・・・みんなで社長にブーイングしたけど「予約が取れなくて!」って気不味そうにしていた。私としては大助かりで、そのホテルには入りたくもない。池田君とは何もなかったけど、優柔不断な私のせいで彼を傷付けたような気...