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元カノには敵わない・6
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元カノには敵わない・6

4
志乃さんと畑で仕事をすること2時間、あっという間に昼前になった。私は汗だくなのに志乃さんは着物に慣れてるからなのか涼しげに笑う・・・この人は総二郎の言う「味方」なんだって思えた。ううん、そもそも身内に敵味方は無いはず・・・きっとそのうち全員が味方になればいいなぁ、なんて暢気に考えていた。「そろそろ引き上げましょうか。そういえば牧野様は家元夫人に華道を習っておいでかしら?」「華道・・・と言うか、詩織さんと一...
星占いには騙されない(11)
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星占いには騙されない(11)

4
「おはようございます、専務」「専務、今日もいい天気ですねぇ~」「・・・おはよう」やっぱり今日は雨なんて降りそうにない。持って来た傘は鞄の中だから誰にも可笑しく思われないだろうけど、占い通りにしてしまった自分が情けなかった。通り過ぎる営業課の人間も口々に・・・「今日の現場視察、雨じゃないからすぐに終わりそうだな」「ですよね。この分だと逆に日焼けしそうですね」・・・だよね?あの星占い、実は全然当たらないんじゃ...
元カノには敵わない・5
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元カノには敵わない・5

6
総二郎の仕事場は本邸じゃない。だから家元と考三郎さんが打ち合わせをしていても、それには参加せずに1人で支度して裏口から出てガレージに向かう。総二郎には言わないけど、その時が1番悔しかった。お稽古に必要な物を持って廊下を進む彼の後ろについて行くけど、私の心の目は家元達の居る茶室を見てる感じ・・・茶室そこに行く事が出来ない総二郎を見るのがもどかしくて仕方なかった。少しは気にしてるのかしら?って思うほど涼...
星占いには騙されない(10)
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星占いには騙されない(10)

4
『おはよう!類、今日の朝ご飯はイモムシのサラダよ~♡』「うわああぁっ!!・・・・・・・・・・・・なんだ、夢か」ガバッ!と布団を剥いで起き上がった時には額から凄い汗・・・たった今、あの子が白い皿に野菜乗っけて、真ん中にまだ生きてるイモムシを・・・・・・いや、思い出すのは止めよう。気持ちが悪い・・・ホントに吐きそうだ。ベッドから降りても足がフラつく・・・そのぐらい衝撃的な夢だった。気を取り直してダイニングまで行くと珈琲の良い香り...
『花沢城物語~ツルツル&すべすべ~』 byGPS
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『花沢城物語~ツルツル&すべすべ~』 byGPS

8
遅咲きの八重桜も散って、タンポポとシロツメクサが庭の隅っこで咲いている。そんな花沢城でつくしが溜息をついていた。「…………はぁ」「どうした?なにか悩み事?」「うん……悩みって言うか、心配してるの」「誰のこと?俺なら元気だけど」「類の事じゃないわ」「………………むぅ」てか、俺の心配じゃなくてなに?何処の誰の心配でそんなに溜息つくわけ?何となくジェラシー……つくしの面白くなさそうな膨れっ面を横目で見ながら俺まで口を...
元カノには敵わない・4
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元カノには敵わない・4

4
本邸にお引っ越しして早1週間・・・ただでさえガリガリなのに、さらに3㎏も痩せてしまった。何故なら総二郎が言うように思ったよりハードだったから。それは体力じゃない・・・精神的にクタクタだった。まずは朝起きてからのひと仕事。西門家のご先祖を祀るお仏壇にお花を生けて、京都の縁のお寺から毎週届けられる湧き水を供える。そして簡単にお掃除してから手を合わせ、家元をお呼びする。家元が手を合わせられる時には女性陣は後ろ...
星占いには騙されない(9)
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星占いには騙されない(9)

4
運転手付きの高級車なんて乗った事もない・・・「お迎えに参りました」って挨拶で本当に御曹司なんだって判ったけど、それ故に私の頭の中から「解雇」の言葉が離れない。花沢グループのお坊ちゃまにタックルした上にトイレであの場面を目撃するし、今度は隠れバイトが発覚・・・なんてついてないんだろう。でもそんなお坊ちゃまのクセに車内で藤本さんとしてる会話の幼稚なこと!思わず噴き出しそうになるのを我慢して窓の外を見ていた。...
元カノには敵わない・3
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元カノには敵わない・3

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「ちょっとーーーっ!!総二郎、早すぎっ!」車が2台あるから仕方ないけど、あの超高級外車で本気出されたらこの車がついて行ける訳ないじゃない!しかも運転は私なのよ?!だから途中からどんどん引き離されていく・・・ちゃんと加減して走るって言わなかったっけ?!「あっ、信号が赤に変わる・・・やだぁ、総二郎だけ行っちゃった~!」そう叫んだ時にはもうド派手な車は見えない・・・と、言う事は自分で西門邸まで行かなきゃいけない...
星占いには騙されない(8)
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星占いには騙されない(8)

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朝、本社ビル1階で確かに誰かに体当たりした。でも時間が無いから謝りもせずに走り去った・・・それは私だ。午後、青木さんに頼まれて役員室のトイレ掃除をした。落とさないように男性用の便器の上に名札を置いてしまって、人が居るのにそれを取った・・・それも私だ。まさかその両方が花沢物産の専務だったなんて・・・しかも跡取り息子さん?!もう最悪・・・目の前に居る無表情な彼にジーーーっと見られて、咄嗟に頭に浮かんだのは「解雇」...
元カノには敵わない・2
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元カノには敵わない・2

2
総二郎には強気で言ったけど、本当は不安で一杯だった。自分に対する陰口なんて慣れてるけど、それを総二郎に向けられるのは嫌だ。それなら言われないように私がしっかりしなきゃいけないけど、まだ自信も技術も何も無い・・・そしてこの世界の人は待ってくれるような優しさなんてないのも知ってる。道明寺の時も、あのお母さんは初めから「何も出来ない」ってことを受け入れてくれなかったもん。道明寺がいくらそのままでいいって言...