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西門家の秘宝・36
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西門家の秘宝・36

2
招待状が半分終了したところで午後6時になった。残りは明日って事で今日は道具を片付け、西村事務長に「また明日頼むね」と言われて夕食に向かった。やれやれ、久しぶりだったから指が攣っちゃう!とブンブン振り回していたら・・・裏口の扉のところで頭掻いてる考三郎様を発見。何してるのかと近付いたら、彼の向こう側に女性の姿が見えた!まさかの連れ込み?こんな明るいうちから?!ドキドキして柱にしがみついてたら、「判った...
片恋の行方(5)
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片恋の行方(5)

8
フランスがどうしたのか・・・なんて聞かれても花沢類の名前なんて出してない。だからどうにでも誤魔化せる。一瞬焦ったけど何食わぬ顔して「行ってみたい国ですから」なんて返事してお弁当を片付けた。そうしたら副社長はクスクス笑ってる・・・それを見たら1人で怒ってる自分が馬鹿馬鹿しくなって力が抜けた。「そんなに尖らなくてもいいだろう?別に襲うつもりなんてないし」「あ、当たり前です!何言ってるんですか!」「あっはは!...
西門家の秘宝・35
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西門家の秘宝・35

4
数日後の9月末。今日の午後は事務所の掃除と中庭の掃除、それが済んだら秋の野点のお道具準備。各お部屋の早くも秋冬への模様替え。来週からは使用人の着物も秋の「曙色」になるらしく、私は初めてだからそれの準備。茶道宗家ってのは毎日やる事が多いなぁ、とモップを持って事務所に向かった。昨日の晩はお爺様からメッセージが来て『その後どうだ?』って。だから『白井というお爺ちゃんもお宝のひとつだそうで』って返したら無...
indecisive・2
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indecisive・2

2
牧野が英徳大学に来る、それを聞いた時には驚いた。あいつはもう「英徳」って世界から逃げ出したいんだろうと・・・そう思っていたから。司との事が終わってから少しは攻撃も減ったようだった。でも類やあきらが何かと構っていたから、それが為に少しは嫌がらせを受けていたはず。それも無視して3年目を過ごした事は知っていたが、てっきり他の大学を選ぶか、就職するもんだと勝手に思い込んでいた。特待生なんて大変なだけ・・・少しで...
片恋の行方(4)
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片恋の行方(4)

4
7年ぶりに戻って来た東京・・・何か変わったのかと思うけど、見ても全然判らない。フランスとどこが違うのかって言えば黒髪の人が多いぐらいの感覚で、羽田の人混みの中を何も考えずに歩いていた。「失礼、花沢類様ですか?」聞き覚えのない声が後ろから聞こえて足を止めた。振り向けばそこには初めて見る男が立っていた。そいつは小柄で痩せていて、歳は35ぐらいだろうか。ビジネススーツに眼鏡、短髪で目が細い・・・一瞬、気が合う...
西門家の秘宝・34
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西門家の秘宝・34

7
龍崎さんが「石のひとつ」、白井のお爺ちゃんも「西門の宝物」。2人の共通点は何かしら。でも「お宝」は西門が保管してるはず・・・もしかしたら四つに別けて別々の人が保管しているのかしら・・・。そんな訳ないか・・・だって石の下に文字があるんだもの、移動しちゃ不味いよね?「つくし、もう少し下まで頼む」「はいはい・・・」そもそも石の大きさが判らないってのが問題じゃないかしら。石って簡単に言うけど、庭の置き石から道端の小石...
片恋の行方(3)
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片恋の行方(3)

6
就職して3回目の春が来た。今年の新入社員もみんなお洒落で綺麗だな・・・なんて思うけど、よく考えたら殆どの人が2歳下なだけ。如何に自分が地味なのかを思い知らされてガッカリした。それも仕方ない・・・これが私なんだもん!と開き直る日々。「牧野さん、今日は社食行く?それともお弁当?」そう声を掛けてくれたのは同じ課の先輩達で、お財布片手に部屋を出ていくところだった。でも私は車を買いたくてお金を貯めていたからギリギ...
西門家の秘宝・33
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西門家の秘宝・33

4
白井家以外の客が帰ってから飛翔の父親である現当主と話合いをする事になった。まさかこんな事になるとは・・・考三郎が言った「茶道以外でのドジ」とはこの事だろうかと、隣でニコニコしている牧野を見て思う・・・。それに俺の正面には飛翔の兄貴と弟、それに小春まで来て並んでやがる。加えて隠居夫妻に1番後ろには飛翔達の母親と思われる女性。寝たきりだという飛翔の曾爺さん以外がズラリと並んだ。頭が痛い・・・終わったらすぐに帰...
片恋の行方(2)
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片恋の行方(2)

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幼い頃から大人に囲まれて暮らして来た。そのせいなのか、生来こんな性格なのか・・・あまり感情というものがない、それは何となく判ってた。どうやって人に甘えていいのか、どうやって笑っていいのか、どうやって嫌だと言えばいいのか・・・凄く簡単な事なのに俺にはその方法が判らなかった。でも好きだとか嫌いだとか、綺麗だとか面白いとかは人並みにあった。それを上手く伝えられないだけ・・・。俺の容貌から大人達はその状況を「物静...
西門家の秘宝・32
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西門家の秘宝・32

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「泣きたくなったら西門においでよ、私が話し聞いてあげるから」 「行ってもいいの?ホントに?若宗匠に会える?」「・・・いや、泣きたくなったらだよ?毎日遊びに来られても相手が出来ないから」ちょっと優しいお姉さんの気分で言ったら目を輝かせた飛翔君。しかもお目当ては私じゃなくて総二郎様だ。そんなのバレたら余計に怒られるじゃないのよ!ってアタフタした。でも彼の名前を出しただけでこれだけ嬉しそうなら本当にファンな...