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Just a Friend・33
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Just a Friend・33

8
「あっはは!ごめんごめんっ!つい、嬉しくってぇ♪」「はぁ?いい事でもあったのか?」食事に行った事なんて忘れてるフリをしてそう答えると、「そうなの!聞いて~」なんて俺の都合なんてひと言も聞かずに喋りだした。勝手なヤツ・・・俺が仕事中だとは思わねぇのかよ!なんてスマホを持ち替えてベッドに寝転び、態と聞こえるように溜息を吐いたのに無視。「今日皐月さんとご飯に行ったの~♪」・・・と陽気に言われ、1度耳から離して画...
片恋の行方(119)
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片恋の行方(119)

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朝早くから慣れないことをして疲れたせいで、あきらの運転する車の中で爆睡・・・それも僅かな時間で、「着いたぞ」と揺さ振られて目を開けたら、もう美作のとある施設の駐車場だった。そこで漸くウィッグを外し、大欠伸・・・あきらに苦笑いされて車から降りた。そこは情報部が使っている研究所のようなもので、機密情報収集や医療行為、鑑識紛いの事もしている極秘施設。セキュリティーは厳重で、部外者が単独では絶対に侵入不可能とい...
Just a Friend・32
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Just a Friend・32

10
次の火曜日が来た。勿論大学で午前中だけ講義があったけど、いつ始まっていつ終わったのかも判らないほどすでに緊張していた。教授からも変な目で見られるし、廊下を歩けば誰かにぶつかるし、参考書を落としても気付かない・・・拾ってもらって初めてそれに気が付くほど注意力散漫だった。「あれ?つくしちゃん、今日はお洒落してるのねぇ?」「あはは・・・そう?いや、普通だと思うけど」「そう?そんなワンピースで大学に来たことあっ...
片恋の行方(118)
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片恋の行方(118)

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玄関の壁に近藤を押し付け身動き出来ないようにしたら、怪我をしている足にも膝を軽く当てた。そうすると恐怖から顔を歪め、ガタガタと歯を鳴らして俺を見ていた。と言っても出ているのは鼻ぐらいで、誰かなんて判らないだろうけど。「あるものを返してくれたら離すよ、近藤さん」「は?なっ・・・何を返せと言うんだ!」「あんたが相沢の社員から預かったもの、そう言えば判る?半年前の事だ」「半年前の・・・相沢って・・・」「思い出し...
Just a Friend・31
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Just a Friend・31

2
牧野から電話があった翌日、朝飯時に親父から思い掛けない話があった。それは横浜在住の後援会幹部が入院したとのこと・・・「見舞いに行かねばならんな」と呟いたから、その言葉の後に手を挙げて「俺が行く!」と言えば全員に驚かれた。「どうしたんだ?総二郎・・・病院嫌いじゃなかったのか?消毒液の匂いが移るのが気に入らないと」「まさか横浜の看護師さんとお付き合いしてるとか言わないでしょうね?」「総兄なら女医だろ。診察受...
片恋の行方(117)
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片恋の行方(117)

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週末、絢子にはあきらの家に行くと言って朝早くにマンションを出た。彼女は理由なんて聞きもせず、「美作様によろしく」とニッコリ笑う・・・最近増えたその笑顔に戸惑いもあったが、今日は近藤のところに行くからそっちに集中しなくちゃいけない。御園生の事が進まないのは苛つくけど、まずは牧野から・・・その為に絢子の微笑みの意味は考えないようにした。気になっていることはあるけど、それについては手を打っている。逆に俺のシナ...
Just a Friend・30
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Just a Friend・30

2
西門さんの車に比べたら落ち着いたシルバーのボディ・・・顔が写りそうなほどピカピカの車体にドキドキしながら横に立ってると、皐月さんが5分ぐらいで表に出て来た。そして「お待たせ」って片手をあげて、私はここでも慌てて頭を下げた。恋じゃないの?なんて言ったけど勿論そんな関係じゃないし、今日で会うのも4回目・・・皐月さんの事も全然知らないのに1人で舞い上がってバカみたい。こんな素敵な人なんだから彼女ぐらい絶対に居...
片恋の行方(116)
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片恋の行方(116)

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<side絢子>夜の9時を回ってから類様が帰宅・・・また外で食事を済ませて来たみたいだった。それについてはいちいち聞くこともなく、玄関まで出迎えたら「お帰りなさいませ」と頭を下げ、その後は黙ってリビングに向かう彼に付いていくだけ・・・こんな毎日にも慣れてしまった。でも、こんな暮らしを一生続けるつもりはない・・・もうすぐ私の願いが叶うと思えばこのぐらい我慢出来る。今だけ・・・きっと今だけだ。そのうち類様も家庭の温か...
Just a Friend・29
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Just a Friend・29

2
田坂皐月の事が気になって、次の日の朝、お袋にそれとなく探りを入れてみた。田坂宝石はお袋が懇意にしてるから西門では1番出入りしてるし、玲那の父親である社長とも親しい。後妻とは歳が離れてるからそこまで話さないだろうけど、俺よりは余程詳しいはずだ。「・・・田坂宝石の息子さん?」「そう。俺より3歳ぐらい上の・・・英徳に居ただろ?そいつの事は知らねぇの?」「知ってるわよ、確か名前が・・・」「田坂皐月。横浜店の店長じ...
片恋の行方(115)
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片恋の行方(115)

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近藤が退院したという知らせを濱崎から受けたのは数日後、2月の初めだった。着信の相手を確認した後で藤本をチラッと見たら、様子を察したのか「秘書室に行きますので」と呟いて立ち上がり、何かのファイルを持って俺に背中を向けた。理解がある男で助かる・・・そのドアが閉まったのを見てからスマホを耳に当てた。その時に受付から内線があったけどこっちの方が優先だとばかりに無視・・・数回のコールでそっちは切れた。『お仕事中に...