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plumeria

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大学に戻ったけど、何かヒソヒソと噂話をされているような気がする。
確かに学校ではずっと総二郎や美作さんといたから、友達って出来なかったんだけど。

「残念だったわね!あなた、やっぱり捨てられたんでしょ?」
「だからって西門様にくっついてるってどういう事?」


これは、何のこと?誰が誰に捨てられたの?私の恋人は総二郎だよね?

何だかわかんないけど無視しとこう。後で総二郎に聞いてみようかな・・・
いや、あの人こんな噂話なんて嫌いだからやめておこう。
そう思いながら廊下を歩いてたら桜子が声を掛けてきた。

「あら?先輩どうかしましたの?難しいお顔されてますけど、そんなお顔だと女子力下がりますわよ?
それでなくても高くはないんですから」

「桜子・・・あんたってホント悪魔だよね?」

「褒め言葉ですか?女はそのくらいが可愛いんですのよ!で、どうしたんですか?西門さんと喧嘩でも?」

「そうじゃないんだけどね・・・」

今言われた話しを桜子にしてみた。


「なんだかねー、影で変なこと言われてるみたいで気になるんだけど、さっぱりわからなくて困ってんのよ。
総二郎には言いたくないし。何だと思う?私何かやったっけ?」

「・・・そう・・・ですわね。先輩は何もしてませんわよ?モテる女にはそういう影口なんて付きものですもの。
私を見てたらわかるでしょ?女生徒からいい話なんてありませんけど、それでいいんですわ。
まぁ、先輩と私を同じように見られるのは心外ですけどね。・・・そういう事です」

「なんか、ちょっとムカつくんだけど・・・」

「ふふっ・・・。西門さん程の彼がいるんですから、そんな事は仕方ないですわね。諦めて聞き流したらいいんですって!
何かあったら相談して下さいね!お話しならいつでも聞きますからね」

そんなもんかな。
確かにこの私の彼が総二郎って・・・周りの子からしたら納得できないかもね。
桜子に言われたとおりかもしれない。学校で1人なんて事、今まででもあったんだもん。
そう考えたら気が楽になった。


****


「牧野さん?」

呼ばれて振り向くと知らない人・・・

「何でしょう?」

「俺、英文科の田崎って言うんだけど、ちょっといいかな」

総二郎には負けるけどなかなかかっこいい人。
何の用事かな・・・いかにも女子にもてそうな田崎って人が、私の隣に座った。

「あのさ、俺、君のこと3年の時から気になってたんだけど、噂で別れたって聞いてさ。もし・・・」

教室がざわつき始めた。
あ・・・と思ったらこの田崎って人の後ろからゆっくりと近づいてくる。
周りの学生達が道をあけた・・・黒い髪をさらりと揺らして、切れ長の眼を少し細めて。

「もしさ・・・本当に花・・・」
「牧野!!」

田崎君の声が完全に消された。周りの学生達も一瞬で動きを止めた。

「そっ・・・総二郎、どうしたの?」

総二郎の大きな声でみんながビビってるんだけど?
そして普段私には絶対に見せない、すごく怖い顔で田崎って人に話しかけた。
そんな顔するなんて・・・いつもは優しくて穏やかな顔しか私には見せないから驚いた・・・

でも、その怒っている総二郎が、鋭い刃物のような総二郎があまりにも綺麗で眼が離せない・・・


「お前、だれ?」

「え?・・・英文4年の田崎と・・・」

「こいつが俺の女って知っててやってんのか?・・・それってスゲー勇気だな!」

総二郎の睨み付ける眼に田崎君はすっかり固まった・・・可哀想なくらい真っ青になってる。
こんな表情見たことないんだけど、どうしてそこまで総二郎が怒るんだろう。

「二度と牧野に近づくなっ!他のヤツも覚えとけ!こいつに何かやったらこの俺が許さないからなっ!」

いや、まだ何も田崎君は私に話してないんだけど・・・?

「総二郎?!」

「今日は帰るぞ!牧野」
「ちょ・・・ちょっと待ってよ!次の英語・・・」

「家で俺がみてやるよ」

そう言ってなぜか引きずられるようにして強制的に帰された。
もう、何を言っても無駄みたいだから大人しく言うことを聞いていたけど・・・

****

「ねぇ、総二郎。たまにね、私が誰かと別れたって言う人がいるんだけど。さっきの田崎って人もそう言ったの。
道明寺と別れたのって随分前なんだけど、そのことをまだ言われるのかなぁ?」

「そうなんじゃないのか・・・相手が相手だから」

牧野の手を引っ張って校舎から離れた。こんなに怒った俺を見たことのない牧野は戸惑っているようだ。
無理もないけど、説明も出来ない。牧野が勘違いしているなら・・・そのままにしておこう。

「ふーん・・そうなのかなぁ。そういえば道明寺はどうしてるんだろうね。今でもアメリカなのかな?
総二郎は連絡とかとらないの?もう今なら普通に会えそうな気がするんだけどな・・・」

司のことはあれだけ嫌な思いしてもそうやって話せるのにな。
類のことは司の時よりもお前にとっては大事だったって事か?
だからそうやって、自分を守るために記憶を消してしまったのか?

「司になら今度連絡してみるよ。ただ、アイツは世界の何処にいるかさっぱりわかんねーからな」

「道明寺らしいね。美作さんと道明寺といつかまた会えたらいいなぁ・・・」

絶対的存在だった類の名前が出ない。
いつかまた会えたら・・・そんな日はもう来ないだろうけどな。


****


本当は大学に戻したくなかった。誰から花沢類の名前を聞くかわからない。

記憶が一部ないなんて誰も知らないから今日みたいなことがあったら・・・
俺のいないところで何か言われて思い出したら・・・それが恐怖だった。

だけど大学に戻るなと言う理由もない。牧野にしてみたら、あれだけ体力が回復したんだ。
もともと勉強が好きだったから、やりたいこともあるだろう。
いくら西門に迎えたいと伝えていても、まだ正式なものは何もない。


大学の中でもずっと一緒にいるわけでもないのに、どうしたら守れるんだ?
このうるさい学生達から・・・夢の中から現れる類の幻影から!

俺の方が狂ってしまいそうだ!



ーーーーソウジロウ、ハヤクマキノカラハナレテーーーー

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2017/03/27 (Mon) 18:07 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

S様、こんばんわ~!

カタカナデカクトチョットコワイデショ?
サァ、コレハナニヲイミシテルンデショウネ?

フフフ・・・

あ、すみません。
S様、私は類君も好きな奴ですよ?類君をほっとくわけないですよ?
どう出てくるか・・・頑張れ!!総二郎!!

モウスグナニカガオキルカモ・・・
イツモアリガトウゴザイマス・・・

2017/03/27 (Mon) 18:48 | EDIT | REPLY |   

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