FC2ブログ

plumeria

plumeria

朝・・・目を覚ましたら牧野はまだ夢の中。

疲れすぎたのか少し髪を触ってみても目を開ける気配がなかった。
首の横や胸に残った沢山の紅い痕・・・俺の腕には牧野の爪の痕が残ってる。

ぐちゃぐちゃになったベッドの上・・・牧野が見たら卒倒しそうな乱れ方だ。こいつの服もや下着もあちこちに飛んでるし。
何かを制限するとそれだけ燃えるってことだよな?くくっ・・・静かにヤるってのも良かっただろ?なんて言いながら牧野の瞼にキスをする。

ピクッと動くそこに舌を這わすとくすぐったそうにシーツに顔を埋めた。それでも牧野の片手は俺の背中に回ってて離さない。
ヤベっ・・・このままだとまた重ねたくなるんじゃね?今日はこのぐらいにしとかないとお前、大学もう休めねぇからな。
結局やるはずだった勉強なんて全然してねぇし。


「牧野・・・起きないか?もう朝だけど・・・まだ、動けない?」
「・・・ん?朝?・・・うん、まだ寝る・・・」

「ここ、本邸だけどまだ寝てる?大学も行かなきゃ退学になっちまうぞ?」

「・・・・・・本邸?・・・大学?」


本邸と聞き返した牧野の目が開いた。
そのあとに飛び起きるのは簡単に想像出来る。そして素っ裸でこの部屋を走りまくるはず・・・俺は少し身体を避けた。
やっぱりその直後、ガバッっ!!と起き上がった牧野はすんごい目を見開いて瞬きしたかと思うとバサッ!とベッドから飛び降りて叫んだ!

「きゃああああぁーっ!なんでっ?どうして!何でここで寝てるのっ・・・いやあああっーー!!」
「声がデカいってっ!!ここ本邸だって言ったろうが!」

予想通り・・・。

飛び降りたら自分がスッポンポンであることを忘れて走り回った挙句、それに気が付いたら今更隠してその場に疼くまった。毎度わかりやすいヤツ・・・眺めが良かったから怒らないけど。

手を伸ばしてシーツを手繰り寄せて身体に巻き付けながら、涙目でキョロキョロしてる。

「やだっ・・・ねぇ、これってバレてる?ってか絶対バレてるよね?・・・ねぇ、ここ西門さんの部屋?・・・こんなんだったっけ?」
「ここは新しい部屋。今度からここが俺の部屋ってこと。んじゃ、風呂行こうぜ?」

「えぇっ!い、いいって!お風呂は1人で・・・!」
「遅くなるじゃん。何で毎回抵抗すんだ?無駄だってわかってるだろ?先行ってるから来いよ♪」

布団に下半身入れてた俺がそれをバサッと剥いで立ち上がったら、再び牧野の大声が部屋中に響いた!


「ぎゃあああぁーっ!!だからそんなモノいつまでも出してないで隠しなさいよっ!バカっ!エロ門ーーっ!!」

・・・お前を楽しませたモノになんて言い方してんだ!
と、言葉にしたら間違いなく殴られるから黙ってバスルームに向かった。しかも、エロ門がみんなに聞こえたらお前の方がマズいんじゃね?


しばらくしたら観念したのか牧野はおずおずと入ってきて、また風呂の端っこにチャポンと入る。どこで探してきたのかバスタオル巻いてるし。

「またそんな端っこで・・・追い詰められたら逃げられねぇの知ってるだろ?ほら、こっちに来い」
「だって、また朝からとんでもない事になるんでしょ?だからいい・・・ここで」

「しないって!ここ本邸だぞ?」

そう言うとジワジワと寄ってきて、そのうち嬉しそうに俺の隣で肩をくっつけて湯に浸かってた。
まぁ、確かにここで始めてもいいけどそれよりもこれからのことを話してやらなきゃな・・・。だから牧野の片手を湯の中で掴んで指だけ絡ませてコツンと頭をくっつけた。
「どうしたの?らしくないね・・・」って笑ってやがる。確かに”らしく”ねぇけど、嬉しいんだから仕方ねぇじゃん。

これが毎日続くんだから・・・今、焦ってお前を抱かなくてもいいんだって。


「ここな、俺達の部屋だってさ。牧野、ここで一緒に住もうぜ?」
「・・・・・・え?ここに?ほ、本邸に?」

「そ!もうここから大学に行こう。そして大学卒業したら”西門”になる。そういうスケジュールで動き始めたわけだ」
「・・・大学を卒業したら”西門”に・・・それってあの・・・ホントに?」

「もう覚悟決めろ。あの指輪はお袋に戻さなくていい・・・ここでお前が引き継いでくれ。ジャケットのお返しにしては豪勢だろ?お前に新しい住み家をやろうと思ったのに部屋ごと作られてたんだ。そう言えば、まだ、ちゃんと言葉にしてなかったな」
「言葉・・・?」


「結婚しよう・・・牧野。この先の俺の世話、全部引き受けてくれ」



湯がチャポチャポ音をたてる中、牧野と唇を重ねた。


****


風呂でさっぱりしたあと、牧野と朝飯を食いに行くってんで部屋を出た。
昨日の・・・ってか今朝方の声が誰かに聞かれてないかってビクビクするこいつに「聞かれててもいいじゃん!」って言うと、背中を平手で叩かれた。

通りすがりの使用人に会う度に何故か顔を背けられる。
ははっ!やっぱりもう噂は広まってんな?って思いながらダイニングに向かった。


丁度そこではお袋と親父も揃って飯を食ってて、俺達が入ると何故か苦笑いだった。

「おはよ・・・何だよ、2人とも変な顔して」
「お、おはようございます!あの、昨日は酔っ払ってしまって、と、泊まっちゃったみたいで・・・申し訳ありません!」

「あ、あら!おほほほ・・・大丈夫よ、つくしちゃん。私たちは気にしてないわ!よ、よく・・・眠れたかしら?」
「は、はいっ!とっても!」


親父なんて下向いたまま、新聞読む目が早いってもんじゃない。それ・・・読んでねぇだろ。
ホントに2人ともわかりやすいけど、今更どうにも出来ねぇから知らん顔して席に着いた。牧野も俺の横に座って真っ赤な顔して両手を膝に乗せてる。


自宅でヤるってのは中々面白いな・・・なんて思うのは俺だけか?

「牧野、醤油取って・・・」
「あ、うん!・・・はい、西門さん」

「あのさ・・・西門さんってのはやめて名前で呼ばねぇか?ここ、全員西門だから」
「・・・あ、そ、そう言えばそうだよね。えっと・・・そ、総二郎さん?って呼ぶの?」

「長いから総でいい。今度からそう呼んで?」
「うん、わかった!」

「俺も今度から名前で呼ぶわ。つくし、急いで食えよ。時間ギリギリだから」
「つ、つくし?あ、はいはい!やだ、なんか恥ずかしいね!」


お袋が上目使いで茶を飲んで、紙面から目が動かなくなったのは親父。箸咥えて言い方の練習してる牧野。

マジ・・・面白い。




この日から俺達はこの家の新しい部屋で一緒に暮らすことになった。

当然のように勉強にはならなかったけど、牧野は何とか追試に合格して特待を維持してる。そして俺は大学最後の学年になり、牧野も無事進級した。あと2年後・・・こいつは正式に西門に入る。
後援会への紹介、地方支部への挨拶、長老達への顔合わせ、少しずつ準備を進めてその時を待つだけになった。


「つくし、今日は俺、茶会の亭主頑張ったんだぜ?褒美、くれるよな?」
「えぇっ!今日もなの?・・・だってお仕事頑張るのは総だけじゃないんだよ?それなのに・・・!」


「いいから・・・声、出すなよ?静かにしようぜ?」



今日も西門邸の片隅では静かに・・・声を出さずに激しい愛が刻まれてる。



6sun-flower-287402__340.jpg
総ちゃんのホワイトデーストーリー、これにて終了です。
「独りぼっちのクリスマス」「PAIR COORDINATE」に続いたこのお話・・・楽しんでいただけたかな?( ´艸`)
関連記事
Posted by

Comments 2

There are no comments yet.
-  
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2018/03/15 (Thu) 12:21 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様・・・今晩は!

最後の一言に笑った・・・!

解放してくれないんだ(笑)


この2人、まさか「独クリ」が続くと思わなかったからびっくりですよね!
既にクリスマスでプロポーズしてるようなもんなのに無理矢理ですよ(笑)ホワイトデーなんてプレゼントじゃない感じだし!


何回R書いた?・・・5回かな?ヤバっ・・・!
実はR好きなんじゃないの?とか思われたらどうしよう・・・違うからって言っても信じてもらえないかな。
でもお風呂のコツン・・・なかなか良かったでしょ?総ちゃんらしくなくて(笑)ふふふっ!


なんか、イベント終った・・・って感じがする(笑)
しばらくはイベントなしで行くぞーーーっ!!

って、事でこの2人は終了です(笑)

2018/03/15 (Thu) 23:04 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply