FC2ブログ

plumeria

plumeria

久しぶりに車に揺られて気分が悪い・・・マジ、車酔い。
フェリーよりはいいかもしれねぇけど、ヘリよりもいいかもしれねぇけど、やっぱ俺は乗り物酔いが酷いんだな。
これは男としてはマイナス要素だろうから、彼女が出来た時には秘密だな・・・。あっ!隠し事ってこういうことか。何となくルイの気持ちになったぞ?


運転してるルイの方を見たら、超ご機嫌だった。ツクシと久しぶりに出掛けるからか?
しかも俺の彼女を探してくれるんだから愛想よくしとくか・・・俺はルイが「頭掻いてあげようか?」なんて言うから酔って気分が悪い中、頭を差し出したよ。本気で吐こうかと思ったけど必死で我慢した。

だってここで吐いてさ、ルイが怒って「帰る!」って言ったらアウトじゃん?


「そういちろう、お前の彼女を探しに行くよ?見つかるといいな・・・可愛い子が」
「ソウイチロウ、ダイスキ!ソウイチロウ・・・マッテルヨ!」

「あはは!そういちろうさん、やっぱり彼女が欲しかったの?そうじろうさんとはお話し出来なかったもんね!」
「ソウイチロウ、ゴメンネ!ソウイチロウ・・・オナカスイタ!」

「ははっ!誰に謝ってるのさ。そうじろうにかな・・・?そうじろうにも相手を考えなきゃね。でもまずはそういちろうからだよ?」

いや、車に酔ってるからテキトーに喋れる言葉出しただけ。
しかもソウジロウに謝る気なんてないし。お話し出来ないっていつも言うけど、俺は話しかけてるんだぜ?答えねぇのはソウジロウだからな?まぁ、あいつも寂しい女だから早いとこ誰か探してやってくれ。

この後もツクシが気持ち悪いのにやたら背中をさすって話しかけて来る。
頼む・・・悪いがそっとしておいてくれ!あんまり撫でられるとホントに吐くぞっ!!


俺の彼女を探すって言うより自分たちのデートを楽しんでいるとしか思えない2人が連れて来てくれたのは大きなペットショップ。何だか懐かしい・・・俺も初めはこんな所に連れて来られたもんな。

ガキの頃、長旅の末到着したのがこんな店でさ、狭いし煩いしでイライラしていたらマスターとサトミサンが現われて俺を外の世界に出してくれたんだ。
あん時は嬉しかったな。鳥はいいけど犬の鳴声が煩くてマジ、ムカついてたからな・・・。

店内に入ったらやっぱり犬がワンワン吠えてて鬱陶しいっ!
俺にはよくわかんねぇ・・・あんなに吠える犬がなんで人気があるんだか!
あいつら、ワンワンは言えるけど、「イラッシャイマセ!」って言えねぇぜ?顔は可愛いかもしれねぇけど「アイシテル」なんて覚えられねぇし。

「類、あの奥が鳥専門の場所じゃない?行ってみよ!」
「うん。そういちろう、静かにするんだよ」

「ソウイチロウ・・・マッテル・・・」

めっちゃ静かにしてんじゃんっ!こう見えてドキドキしてるんだから!
初めて会うのに「煩い男ね!」って思われたくねぇんだから・・・男は黙って守って働いて、この3拍子が大事なんだって!

そして鳥のコーナーに行ったら、いた・・・!!
1羽だけコンゴウインコがっ!!しかもベニコンゴウインコじゃん!

俺は自分が顔色が悪い・・・じゃなかった、身体が青いから出来たらベニコンゴウインコがいいと思ってたんだよな!
超ラッキーじゃね?まだ離れてるから可愛いかどうかがわかんねぇけど、どう考えたってソウジロウよりは可愛いだろ!

「つくし、いたよ!見て・・・ほら!そういちろうの色違いの子!」
「うわぁっ!ホントだっ!可愛い・・・っていうかこの子も派手だねぇっ!」

ルイ達も気が付いたようだ!ここは是非、連れて帰ってもらわないとっ!!俺、今日から1人で寝なくていいんじゃね?
まぁ、ルイほど激しくなくてもいいけど、それなりに楽しい夜が待ってるかと思うと出来ねぇけどガッツポーズしそうになったぜ!

「ソウイチロウ、ダイスキ!!ソウイチロウ、オハヨウ・・・アッ!」


このアッ!は多分ルイとツクシには聞こえてなかっただろう。
そいつに近づいたらわかった。これって・・・これって・・・こいつ、オスじゃんっ!!

そいつが入れられてるケージの前に行ったら、すげぇ顔で睨まれた。なんだ、こいつ・・・喧嘩売ってんのか?
睨み返してやったけど、どうもこのベニコンゴウインコは長くここにいてストレスが溜まってるらしい。自由に外をウロウロしてる俺が羨ましいのかもしれねぇからそっとしておくことにした。

わかる・・・わかるぜ。こんな煩い店ん中に一日中いるんだもんな。そんな怖い目付きになるのも無理はねぇ・・・。


ルイとツクシが男の店員に聞いていたけど、一応鳥の俺には見ただけでこいつがオスだってわかったからもういいよ。
残念だけどコンゴウインコはこいつだけらしい。俺が欲しいのは恋人だからこいつが来てくれてもなぁ・・・楽しい夜にはなんねぇし。

「あぁ、メスをお探しですか?この子は残念ですがオスなんですよ。えーと・・・オスはダメですかねぇ」


ちょっと待てっ!!オスにオスはダメだろうっ!
勝手な事言うなーーっ!
お前、男と同棲出来んのかよっ!



ツクシにそんな事言ったら「あっ!じゃあオスでもいいです♥」とか簡単に答えるんだからっ!

「この子も男の子なんです。現在恋人募集中でして・・・」

あっ!なんだ・・・さすがケッコンしたら気が利くようになったんだな。良かった・・・。

「ソウイチロウ・・・マッテタ・・・」

「あっ!じゃあ少し待っててもらえますか?系列店にメスがいるかもしれません。いたとしても輸送可能な場所かどうかが問題ですが、なかなかコンゴウインコをお買い求めのお客様はいませんからね、もしメスがいたら送ってくれると思うんですよ」

「そうなんですか?はい!やっぱり女の子が欲しいので探してもらえますか?」

おぉっ!!そういう事も可能なのかっ!やるじゃん、この店員!
ってことは少しは期待してもいいってこと?

俺は再び気分が良くなって、この後ツクシに着せ替え人形のように遊ばれたけど我慢してやった。
頭に帽子被せられるのはまだいい。首にリボン結ばれた時は少しムカついた。男にリボンはねぇだろうっ!
チラッと見たらルイは楽しそうにツクシのしてること見てるだけだけど、これって見方を変えたら動物虐待だからな?動物が嫌がってんのに無理矢理こんなもん付けて遊ぶんじゃねぇよ!

「そういちろうさん、これはどうかしら!ほら、パンツがあるよ?」
「・・・ソウイチロウ、バイバイ!」

「あら!嫌なの?このパンツ、どうやってはかせるんだろ・・・でも、はいたら脱がせる方が大変そう!買うのやめようかな・・・」

買う気だったのかよっ!アホかっ!

しかも脱がせ方ならルイに聞いたらいいじゃん。絶対こいつ、なんでもかんでも脱がせるの得意だと思うぞ?長崎で驚いたからな。あっという間にツクシがスッポンポンになってたから!おいおい、いつの間に?って腰抜かしそうになったよ。

マスターとサトミサンはスローだったし、マスター、不器用だったからな。・・・いけね、思い出しちゃった!
そういやサトミサンが脱がせてたの、見たことあるぞ?

そんな昔の事を思い出してたら、さっきの店員が小走りで戻ってきた。

「お客様、見つかりましたよ!名古屋の方の系列店にベニコンゴウインコのメスがいます!お取り寄せしましょうか?今からですと13日にこちらに来ますけど、1日落ち着かせるので14日にはお渡しできますよ」


うそっ・・・♥マジでっ?
見つかったのか、俺の彼女!
しかも憧れのベニコンゴウインコ♥



「あぁ、そう・・・じゃあお願いします。14日に来れば連れて帰れる?」
「はい!もう2歳になる子らしいのですぐに産卵も出来ますよ。そちらのルリコンゴウインコは4歳か5歳かな?仲良くなれると思いますよ」

おおおっ!しかも若いじゃんっ!
俺より3歳年下!って事は鳥年齢推定10歳っ!

・・・エラい年の差婚じゃね?まぁ、いいか。10歳上って言われたらストップかけたいとこだけど。

「良かったねぇ!そういちろうさん!彼女が来てくれるってよ?楽しくなるねっ!」
「あはは!すぐに俺みたいにそういちろうもパパになるんじゃない?頑張ろうな、そういちろう!」

あぁ!ルイなんてすぐに追い抜いてやるよ!お前達は1人ずつだろうけど、俺は1回で3羽ぐらいは作れるんだからっ!

「ソウイチロウ、ガンバル!ソウイチロウ、マッテタヨ!マッテタヨーッ!!」


このあとまた車に乗って屋敷まで帰った。
もう浮かれすぎて酔うどころじゃなかったさ。

ツクシにサンルームまで運んでもらって、彼女のことばっか考えてたらルイが入ってきた。
なんだ?片手にスマホなんて持って。またここで何か疚しい電話する気だな?

そしたらベンチに座って何処かに電話したんだ。


『Bonjour.(こんにちは)Ca va?(元気?)』

・・・何語話してんだ?日本語とインコ語意外、俺わかんねぇからルイが何言ってるのかさっぱりだった。

『あのさ、前にも手配してもらったハシビロコウなんだけど。今度はオスが欲しいんだよね。うちのインコが我儘で仲良くしてくれないから独りぼっちで寂しそうなの。それを奥さんが可哀想だって泣くからさ、恋人作ってあげたいんだよね。うん・・・うん・・・出来たら14日には欲しいけど、急だからね、最短でいいよ。うん・・・絶対にオスじゃないと困るんだ。そこだけ確かめて?顔とか気にしないから!じゃ、Au revoir!(さよなら!)』


・・・微妙に悪口言われたような気がするのは何でだ?

「クスッ!そういちろう、みんなには内緒だよ?黙っててね!」
「・・・ソウイチロウ、ワカッタ」

いや、わかんねぇよっ!お前が何喋ったかなんて!いくら俺が頭良くったってなんでもかんでも理解出来ねぇよ!


まぁ、いいや!俺はもう少しで来る彼女の事でも考えながら寝てるさ。

この寂しい夜もあと少し・・・ワクワクしてきたぜっ!!




bird-3167441__340.jpg
次回はまた明日か明後日で・・・。
関連記事
Posted by

Comments 2

There are no comments yet.
-  
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2018/03/19 (Mon) 11:26 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様・・・こんにちは!

・・・実はここまではスラスラ書けたけど、どうしたらいいんだろう。
鳥の恋物語なんて書いたこともないし(当たり前)想像したこともないし。
我が家のオカメインコ、実は性別がわからないまま買ったので、後で判明したのがオス6羽にメス1羽なんです。

だから喧嘩になるから一番メスが仲良くしてたオスと一緒にさせて後は独身寮みたいに1羽ずつカゴに入ってます。
家中カゴだらけ(笑)

参考にもなりません。


どうやって書こうかな・・・。ムズいわ(笑)

でね、本文で実は書き損ねたんですよ。ハシビロコウの手配する場面(笑)
「あっ!電話させようと思ったのにそこ書いてないっ!」って気が付いたときはもう公開していたので
返事を聞いてるところだけ入れたんです。

わかりにくかっただろうなぁ・・・って思っていたら、まさかの番外編!
だからここで書き入れました(笑)
でも、フランス語だからそういちろう、わかんない(笑)

いや、ホントは日本語もわかんないはずだけど。
そこは誰も突っ込まないのね・・・(笑)

今日もコメント、ありがとうございました。

2018/03/19 (Mon) 15:05 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply