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隼人さんが私を抱き寄せて髪にキスなんかして、それを西門さんに見られてしまった!
それだけで頭が真っ白になって、西門さんを見ることが出来なくなった。その時、彼の声が店内に響いた!

「隼人!てめぇ・・・なんでこいつに手を出したんだ!」
「総二郎!!」

同時に聞こえた声で驚いて顔を上げたら、西門さんが拳を振り上げて隼人さんに向かおうとしたのを後ろから羽交い締めみたいにしていたのはさっきの電話の人だった!
奥の方からはもう1人背の高いイケメンは出てくるし、おまけに美作さんも桜子さんも・・・!

「どうしたんだ、総二郎!従兄って・・・本條じゃねぇか!」
「まぁ!牧野さん?あなたどうしてここに?西門さん、どうしちゃったの?」
「隼人さんとつくしちゃん?なんだ?どうなってるんだ?」

「ちょっとっ!そこで話してないで総二郎止めるの手伝ってっ!うわぁっ!」
「煩せぇ!離せ、類!」

隼人さんも少し驚いて私を抱きかかえていた手の力が緩んだからそれを振り払って、急いで立ち上がって転げるようにして席を移動した。
西門さんはそんな私をキッと睨んだけど、すぐにまた隼人さんの方に視線を戻して後ろから押さえ込んでる人を振り切って殴りかかろうとした!そこにあった椅子を蹴り飛ばして、それがガターン!と大きな音を立てて店員達も慌てて飛んできたけど、西門さんの怖さに誰も手が出せない。

「そんな気もねぇくせによくも・・・!」
「きゃあぁーっ!西門さん、ちょっと止めてよ!殴ったらだめぇ!」
「総二郎、落ち着けって!」

驚いた私は今にもテーブルを飛び越えて行きそうな西門さんの振り上げた右腕にしがみついて止めて、電話の彼は左腕を掴まえた!
女の私の力じゃ止められないってわかってるけど、私が掴んだからなのか流石に西門さんは右腕を降ろした。
だけどまだ興奮してるから電話の彼はやっぱり後ろから西門さんを押えてる。私もその右手を放せずにいた。

隼人さんは呆れたような顔で西門さんの事を見上げてる。


「なんだよ、総二郎。俺が何か悪い事したのか?別にお前の女じゃないんだろ?誘ったらついてきた・・・彼女が自分の意思でこの店に来てるんだ。文句あるのか?」

「・・・お前、その気もねぇのに誘うだけ誘って、自分に夢中にさせたら別の女に移る・・・それを繰り返してるだけじゃねぇか!その相手にしちゃ物足りねぇだろう!牧野には手を出すな!」
「何言ってるんだ。彼女があまりに綺麗に変わったからこういう店に誘いたくなっただけだろ?別の目的があるような言い方されるのは心外だ」

「誘うんなら他にいくらでもいるだろう!西門に来て勝手にその辺にいたヤツを選ぶんじゃねぇよ!適当もいいところじゃねぇか!こいつがぶらぶらしてたからって目を付けるな!」
「今回は本気だって言ったら?」

「そんなわけねぇだろう!今までのお前の女と比べてみろ、こいつはガキじゃねぇか!」
「遊びじゃないから真剣に相手を選んだとしたら?」


・・・ちょっと待って?さっきから聞いてりゃおかしくない?
まるで私に魅力がないって言ってるみたいに聞こえるんだけど、それって気のせいかしら?この軽く持ってる右手・・・確かにまだ拳つくって震えてるけど、何故か私まで右手が自然と「グー」になってきた・・・。

「アホか!真剣に選んだら尚更こいつじゃおかしいだろう!こいつは・・・」
「ちょっと!いい加減にしなさいよ!こっちが黙ってりゃ言いたい放題言ってくれて!!」


「・・・・・・は?」

我慢出来なくて西門さんの腕を持ったまま私の方が大声を出して怒鳴った!電話の彼もびっくりして立ち竦んでる。隼人さんも他のみんなも・・・だけど、久しぶりに頭に血が上った私はもう抑える事が出来なかった!

「誰が物足りない女よ!ぶらぶらしてたですって?誰が比べものにならないガキなのよ!誰が真剣になったら選べない女なのよ!馬鹿にするんじゃないわよっ!このエロ男ーっ!!ボカッ!!

真横から西門さんの右腕を持っていた私の左手がグイッと彼を引き寄せた次の瞬間!思いっきり拳を作った右腕で西門さんの右頬を殴った!
ガシャーン!とテーブルからグラスが落ちて、西門さんの身体はその横に飛んでいった!

「うわぁーっ!!」
「きゃあぁーっ!西門さん!!」
「総二郎っ!大丈夫か!」

「なに?なにが起きたの?」
「うわ・・・すげーな!総二郎を殴り倒したのか・・・この女!」

「はぁはぁ!・・・あ、謝らないんだからね!今日は絶対に謝らないから!」

内心は思った・・・これはかなりヤバい。今までで一番力を込めた気がする・・・しかも一番至近距離だったわ!
床に倒れんだ西門さんの横には桜子さんと美作さんが助け起こそうと近寄っていて、その後ろには電話の彼と背の高い彼が不思議な物体を見るような目で私の事を見てる。

そういう私はせっかく選んだワンピースなのに、10㎝もあるヒール履いてるのに、西門さんにもらったピアスしてるのに・・・息を荒くして仁王立ちしてる。
そんな私を倒れ込んだままの西門さんが右の頬を押えながらものすごい怖い顔で睨んでいた。

助け起こそうとした2人の手を振り払って立ち上がったらゆっくり私の方に向かって歩いてくる。
ホントはすごく怖かったけど、私も腕組みをしてそこを動かなかった。


「おい・・・よくもこの俺を殴ってくれたな・・・何回目だ!」
「顔面は3回目よ!そっちが悪いんでしょう?女の子に向かってなんて言い方したのよ!しかも何回バカにしたら気が済むのよ!」

「お前が隼人になんかついていくからだろう!最初に言ったはずだ、止めておけって!」
「理由すら言わなかったくせに何言ってんのよ!誘ってくれたんだから嬉しいじゃない!」

「大体なんでそれを俺に言わなかったんだ!朝聞いた時には隼人の名前も出さなかったじゃねぇか!」
「そんなの私の自由じゃない!なんでそこまで言うのよ!雇い主だからってそこまで束縛しなくてもいいんじゃないの?」

「雇い主として言ってんじゃねぇ!なんで俺じゃなくて隼人なんかを選ぶんだって言ってるんだ!」
「何でって・・・だって西門さんには本邸で抱き合うような彼女がいるじゃないの!嘘つき!お見合いなんかで選ばないって言ったくせに!」


ここまで怒鳴り合って2人でハッとした・・・!
あれ?今私たち何言ってるの?私・・・今とんでもない事言っちゃった?でも、西門さんも・・・自分で驚いてる?


「アホくさ・・・総二郎、俺帰るわ。その子、送って帰ってくれ。で、ここの金もお前持ちだからな!頼んだぞ」

隼人さんはそう言ってスッと立ち上がると私の肩をポンッと軽く叩いてから出て行った。


「なんの会話してんだ?お前達・・・喧嘩してんのか?それとも告白してんのか?」
「どうでしょう・・・どう見ても激しい愛情表現としか聞こえませんでしたわ」
「いつの間にこんな元気のいい子が趣味になったの?総二郎」
「へぇーっ!総二郎が選んだのがこんな女だったとはな・・・たまには帰ってみるもんだな!」

「始めて出会った時を思い出すなぁ・・・あの時も早かったよな」
「えぇ、声と手が同時でしたわね」
「殴られたら恋って生まれるものなの?それって・・・おかしくない?」
「総二郎が殴られてるの始めてじゃねぇか?俺でも飛ばすほど殴ったことはねぇぞ?」


西門さんが・・・固まってる。

そして間違いなく私もカチンコチンになってる・・・。



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Comments 8

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2018/04/28 (Sat) 12:15 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様、こんにちは。

あはは!これで最後ですよ、殴るのは(多分)
飛び膝蹴りじゃなかったねっ!

隼人は一体何だったのか・・・そこはこの際追求しないでくださいね(笑)

ここからが長いですがこの日の夜が終わるまでもう少しお付き合いくださいませ。

殴られて格好いい?そ、そうかな?
不意打ち食らってるから吹っ飛んでますけど?それでもいいの?(笑)

ここで殴り返したら格好悪いんだろうけど。
ぷぷぷ!

まだまだへたれ総ちゃんが続きます!お楽しみに~!

2018/04/28 (Sat) 14:20 | EDIT | REPLY |   
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2018/04/28 (Sat) 14:26 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

るいか様、こんにちは。

ほほほ!うちの総ちゃん、打たれ強いので何度でも(笑)
でも、多分これで最後ではないかと思います。

これ以上殴るとお顔が腫れますので、ほどほどにしないと。
私の場合、私がSですので、類も総ちゃんもMです。
それが、何か?(笑)

この後は時間かけて仲良くなっていただきたいと思います。
でも、ご希望のシーンはございません。

ここで一言・・・私、エロではございませんから(笑)
どちらかというと童話に近いものしか書けません。
るいか様の中の私の情報を修正願います(笑)

2018/04/28 (Sat) 16:25 | EDIT | REPLY |   
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2018/04/28 (Sat) 18:21 | EDIT | REPLY |   
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2018/04/28 (Sat) 19:19 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様、どうもありがとう(笑)

意外な展開ですか?ぷぷぷ!

「何回殴ったと思ってんだ!」
「顔面は3回よっ!」・・・3回殴る方もどうかと思うが殴られるあんた!どうかしてるよ?っと総ちゃんに言いたい。

さて、問題はこの後です。
怒鳴り合って言いたい放題ですがどうなるんでしょうね!
これ、時間でいけば8時半ぐらいか?あと3時間ほどの話を一週間かけてお届けします!

そんぐらい総ちゃんが大変なのよ・・・(笑)

女に殴られ怒鳴られ固まる総ちゃん・・・ぐふふっ!萌えるね~!

2018/04/28 (Sat) 23:11 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

まりぽん様、こんばんは!

ほほほ、またやってしまいました。
今月は総ちゃんに酷い話ばかり書いてますよね~💦
可哀想になってきましたが、まだ苛めさせていただきます。

1度出た言葉は消せませんからねぇ・・・総ちゃん、残念っ!

まぁ、この後も素直じゃないんでしばらくは睨み合いですね(笑)
連休中もお休みしませんので楽しんでくださいませ。

今日はありがとうございました。
よい休日をお過ごしください。

2018/04/28 (Sat) 23:15 | EDIT | REPLY |   

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