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花沢物産の若き専務、花沢 類 27歳
これは彼が毎日にように悩む、お仕事以外のお話し。

花沢物産 秘書室勤務 専務第二秘書 牧野 つくし 26歳
花沢専務を毎日にように悩ませるのが、婚約者である彼女。

今日も朝からご機嫌斜めの専務を秘書室全員でフォローしなくてはならない。

****

「おはようございます。専務」

「おはよう。ねぇ、藤本。牧野の姿が見えないんだけど?」

「牧野さんは社長に呼ばれて社長室に行ってますよ?」

「・・・・・・そう」

またか!いくらそのうち娘になるって言っても俺の婚約者なんだから勝手に呼びつけないでほしいんだけど!
朝、会社に来て一番に会うのがなんで藤本なわけ?そこがすでに間違ってるよ。
気持ちよく仕事を始めるのに、何が必要かを考えてほしいよね。

机の上にはすでにコーヒーが置かれている。

「ねぇ?藤本。このコーヒー・・・誰がいれたの?」

「私ですが、いけませんでした?」

マジで?朝から男がいれたコーヒーを俺に飲めって言うわけ?
藤本が嫌いなわけじゃないよ?でもさ、やっぱり朝は彼女のコーヒーで始めたいってもんじゃない?
悪いけど飲みたくないからほっとこ・・・

「ねぇ、藤本。牧野はなんで社長に呼ばれたんだろうね。知ってる?」

「・・・・・・はぁ。それは・・・」

なに?その歯切れの悪さ。知ってるんだね?ふーん・・・

「藤本ってさ、俺の第一秘書だよね?じゃ、わかるよね?このままだと今日の仕事困らないかな・・・」

「え!またそんな事を言って!今日は大事な会議がこの後あるんですから。書類もこんなに溜まってますし!」

「牧野はなんで行ったの?」

「・・・コーヒーですよ」

「は?コーヒーってなに?」

「社長が牧野さんのコーヒーを飲みたくて、わざわざ呼んだんです!」

どういう事?!俺が藤本のコーヒー飲まなきゃなんないのに、親父が牧野のコーヒー飲むわけ?
そんなの許せない!自分だって美人の秘書を何人も持ってるくせに!

「すぐに戻して!そんな事でいちいちここの秘書を呼ぶなって言っといてよ!」
「ただいま、戻りました~。あ、おはようございます!専務」

すごく笑顔の牧野が専務秘書室に戻ってきた。
今日も中々いいセンスの服。やっぱり俺が見立てたスーツだよね・・・ってそうじゃなかった!

「おはよう。社長にコーヒーいれてたってホント?ちょっとこっち来て!」

「え?な・・・なんで?」

秘書室から専務室へ牧野を連れ込んだ・・・いや連れてきた。
ここは俺が許可しないと誰も入ってこないから。
そして2人なら、ここでも上司と部下から婚約者に戻ることになってる。

「ね、牧野。わかってると思うんだけど、朝のコーヒーはあんたがいれたものって決めてるんだけど。
どうして今日は親父にコーヒー出してるわけ?なんで俺が藤本のコーヒーなわけ?」

「そんな事で怒ってるの?おかしいんじゃないの、類。コーヒーなんて誰がいれてもいいじゃない」

「じゃあ、親父が自分の秘書にいれてもらえばいいんじゃない?あんたはここの秘書でしょ?」

「だって、お父様がわざわざここまで来ておっしゃったのよ?お断りできるの?出来ないわよ」

わざわざ足を運んでまで牧野を呼んだのか?ホントあの親父、母さんに速攻ばらしてやる!
この前も、母さんの前で牧野にベタベタして後で怒られてたくせに!
嫁と姑の関係を今から悪くしてどうすんのさ!

「とにかく。俺の朝のコーヒーは牧野がいれてくれないとやる気になんないから、そのつもりでね。
だから、今朝も藤本のコーヒーは飲んでないわけ。新しいのいれてくれるよね?」

「あら。じゃ、そのコーヒーもらっていい?丁度飲みたかったの。類にはまたいれてくるから」

いや、ちょっと待って!違う男のいれたコーヒーでもあんたは平気なの?
あの藤本がいれたんだよ?俺が作ったコーヒーが一番美味しいってこの前言ってたのに!!

「もう、冷めてるよ。そんなに飲みたいんなら俺がいれるよ・・・」

「ホント?嬉しいなっ!類って意外と上手だもんね。私、類のコーヒーが一番好き!」

まぁ、そう言われたらいれるしかないよね・・・。
専務専用給湯室で本格的に豆からひいて作るコーヒー。うん、今日もいい香り。
後ろでは牧野が待ってる。すごく嬉しそうな顔して・・・朝からその笑顔は反則じゃない?
もう!そんな顔されたらどんなことでもしたくなるよね。ホント可愛いんだから。


「はい、どうぞ」

「わぁ、いい香りだよね、癒やされる~!」

そう言って、コーヒーを2人で飲んだ。俺も多分すごく笑顔になってる気がする・・・ん?
あれ?・・・なんかおかしくない?なんで自分でいれてんの?

「どうしたの?類。ご機嫌直った?私もそろそろ仕事しなくちゃ!」

牧野は専務室のドアを開けて隣にある秘書室に戻っていった。
振り向きざまに一言。

「専務、また今度いれてくださいね!ありがとうございました」

****

何でだろう。牧野にコーヒーを頼んだのに、結局自分でいれて自分で飲んでる・・・?
藤本がいれたもんじゃないからいいんだけど、なんだか納得がいかない。何処で間違えたんだっけ?

「まぁ、いいか。牧野が嬉しかったんなら・・・仕事しよ。」


****

<秘書室>

「牧野さん、大変でしたねぇ・・・朝から社長に専務に。ご苦労様です」

「藤本さんも困りますよね、類・・・専務があれじゃやりにくいでしょう?今日はもう大丈夫ですよ。
社長にも私からお伝えしておきますね。今度から内線でお願いしますって」

いや、牧野さん!そういうのがすでに専務のご機嫌を損ねるんですよ?
ここの専務秘書室は牧野さんが専務のご機嫌さえ取ってくれたら後の仕事は引き受けますから!
ほら!みんなの視線がそう言ってるでしょ?

気が付いてくださいっ!牧野さん!!

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♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪突然始まったこのお話。
我儘と意地っ張りの藤本秘書がお気に入りなんです。
えへへ・・・
なので、専務シリーズは不定期更新。
私が書きたくなったとき、思いついたとき、ストレスが溜まったときに
更新する予定です。

次はいつかな?
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