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私がバスルームから出てきても西門さんは動こうとはしなかった。
ベッドのド真ん中・・・どうやらこのベッドは私に譲ってくれる気はなさそうね。うん・・・そりゃ仕方ないわ。

だから私の方がリビングのソファーで寝ようと思ってそっちに向かったら彼から呼び止められた。

「おい・・・どこに行くんだ?」
「へ?だってもう眠たいんだもん。他にベッドがないみたいだからここで寝ようと思って」

私がソファーを指さしたら西門さんは呆れた顔して、でもすぐに手招きされた。

「そんな所で寝たら朝起きた時に身体が痛いだろ。見てわかんないか?このベッド、2人でも十分寝られるんだけど」

「そりゃ見たらわかるわよ。でも、そういうわけにはいかないでしょ?こう言っちゃなんだけど西門さんがどんな人か知らないわけじゃないんだから!」

「俺、女は好きだけどダチの範囲じゃ手は出さねぇって決めてるし」
「それを信じろって言うの?」

「一緒に寝たらわかるんじゃねぇの?」
「・・・そ、そうだけど」


じゃあ少しは端に避けてくれりゃいいんじゃないの?その真ん中でどーんと寝そべるの、やめてよね!
そうやってるところにバスローブ姿で寝られると思ってんの?しかもこの中に着てる下着、西門さんの好みでしょうが!

でも確かにこんなにふかふかのソファーでも寝心地は悪そう・・・下手したら朝起きた時は床で寝てるかもしれない。この姿で・・・そんな場面を西門さんに見られるぐらいならあの大きなベッドの端で寝た方がまだいいかしら。

ベッドとソファーの間でウロウロしていたら西門さんが既に目を閉じて寝る体勢に入ってた。


あれ?ほんとにそんな気がないの?
それは・・・どう受け取ったらいいの?私にそんな魅力はないって思いっきり全身で表現されてる気がするんだけど!


でも、それなら・・・いいかな?って思って西門さんが寝てるベッドの横に行った。
そしてその布団の中にコソコソと入ってすっごく端っこで彼に背中を向けて丸くなった。さすが・・・最高級なベッドだけのことはある。これなら爆睡できるかも・・・そんなことを考えていたら今度は自分に睡魔が襲ってきて欠伸が出た。

ヤバい・・・昨日も殆ど寝られなかったから眠い。


私はすぐ傍で・・・と、言っても1メートル以上離れてるけど、そこに西門さんが寝てるのに完全に睡魔に負けた。
丸くなってから意識がなくなるまで数分・・・夢の中に入ってしまった。


***


あれ?・・・何かが私の身体の上に乗っかってない?
足と腰と・・・おまけにすごく暑いんだけど。すごく熱を持ったものが私の後ろに・・・そう思ったのは夢の中に入ってから間がなかったような気がする。

寝返りを打とうとしたけど身体の向きが変わらない、そのぐらい重たいものが乗っかってる。目を閉じたまま手を後ろ側に向けたら何か固いけど温かいものに当たった。

なに?これ・・・なんでこんなものが私の腰に当たってるの?・・・それに肩に何か息が掛かってる・・・・・・息?

そこで私の目はバチッと開いた!


もしかして、この温かいものって・・・まさかっ!!
ちょっとだけ顔を上げて後ろを見たら西門さんの寝顔が真後ろにあった!おまけに片手は私の肩から胸の方に、片足は私の腰から太股の上に・・・で、もってこの腰に当たってるのって・・・もしや!!

あまりのことに声が出なくて、とにかくこの人から逃げなきゃ!って思って手を退かそうとしたら余計に抱きついてくる。
仕方ないから足を降ろそうとして腰を動かしたら・・・変なものがお尻に当たってるーっ!!

こうなったら起こすしかないってことで、私は彼に声をかけた・・・ってか、怖すぎて声が掠れて言葉にならなかったけど!


「に・・・西門さ・・・ん!コホッ・・・あ、あのさ、ちょっと起きてよ・・・ねぇ、西門さんってば!」
「・・・・・・う、ん・・・煩い・・・」

「煩いじゃないってば!あの・・・この腕も足も退けてよ、重たいんだけど!」
「・・・・・・・・・いやだ」

「はぁっ?!何言ってんの!寝る前に言ったじゃないの。ダチには手を出さないって!・・・ねぇ、こら!寝てないで起きてよ!」
「・・・手なんて出してねぇし・・・いいから寝とけ」

いや、確かに出されてはないけどこの微かに胸に当たってる手はなんなの?そりゃ動いてはいないけど気になるじゃないのっ!
西門さんが退けてくれないなら自分でするしかないってことで、私はゆっくり彼の腕を持ち上げて私の身体から離した。そして今度は自分の腰を浮かせて前に出て、西門さんの足を私の太股から降ろそうとした。

もうちょっとで彼の足が外れる・・・そう思った時にガクン!と自分の身体が傾いて、そのままベッドから転げ落ちてしまった!

「きゃああぁーっ!・・・いったぁっ!!」

「・・・・・・は?なに・・・?」

「あたたたた・・・腰、腰打ったぁ!」

初めから端っこで丸くなってたのをすっかり忘れて動いたもんだから、グイッと前に出たときに体勢を崩したんだけど問題はこの後だった。
私の声で流石に西門さんも身体を起こして床に転がってる私のことを見ていた。

そんな彼を落ちた場所から見上げたら・・・薄暗い部屋の中でも彼がニヤリと笑ったのに気が付いた。

「何よっ!西門さんが悪いんでしょ?私の身体に抱きついたりしてるから!あ・・・暑くて寝られないじゃないの!」
「・・・悪かったな。女って柔らかいじゃん?だから抱いてるの、好きなんだよな」

「だからって友達の私まで抱かなくてもいいでしょうが!驚くじゃないの、ほんっとに心臓に悪いんだから!」



「牧野・・・似合わねぇな、マジで!」

「は?何がよ・・・」
「そのブラ。合ってるのはサイズだけか?」

ハッと自分を見たら・・・バスローブの前が全部はだけててブラもパンツも丸見えだった!ちゃんと紐は結んでるんだけど動きすぎたのと、今落ちた時にローブの方がズレて捲れたんだ!


「ぎゃあああぁーっ!・・・見たっ?見たの?見ないでよーっ!」
「見た。だって見せてただろ?くくっ・・・馬鹿だな。ほら、掴まれ」

床に座ってる私に片手を差し出してくれた。
恥ずかしかったけど、その出された手があまりにも綺麗だったから・・・すごく怒っていたのに掴んでしまった。

そしたらふわっと引き上げられて、今度はボスッ!と西門さんの胸に体当たり!それを抱き止めてくれたからやれやれと思ったけど、よく見たらまだバスローブの前を直してなかった!

「あああっ!ちょ、ちょっと向こう向いてよ!やだっ、もう!」

「そんなに開けるんなら着なくても一緒だな、牧野」

「・・・え?いま・・・何て言った?」
「着なくても一緒だなって・・・だろ?」


西門さんの完全に起きてしまった目が光る。
いつもは整ってる黒髪が少し乱れてて、それを片手で掻き上げたらいつものように斜めからの視線を送って・・・。


ヤバい・・・すごい破壊力。
このままどうしたらいいんだろう・・・少しずつ手を動かしてバスローブの前を閉じようとしたけど、その手を西門さんの手が止めた。

それに西門さんのバスローブも何気に・・・何気に前が開いてるんですけどーっ!


それを言いたかったけど声が出ない。
ジワリと近づく彼の身体を前にして、また私は後ろに下がるしかなかった。


「なんで下がってんの?」
「何故・・・かしらねぇ?」




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2018/08/03 (Fri) 22:46 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: こんばんは。

ゆき様 初めまして。

ご訪問&コメントありがとうございます。

それはそれは!大変でしたねぇっ!(笑)
話数だけはありますからごゆっくりご覧下さいませ。

面白いのがご希望ですか?えーと(笑)
でも、この後はシリアスを予定してます。この前までギャグ長編だったので。

類君も読めそうだったらどうぞ~♥でも類君の方がシリアス系ですけどね。
彼があまりギャグ要素のない人なので。あはは!

せっかくですので暑い日には涼しい場所で楽しんで下さいませ。
こちらこそどうぞ宜しくお願いします。ありがとうございました。

2018/08/04 (Sat) 10:23 | EDIT | REPLY |   
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2018/08/04 (Sat) 16:24 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様、こんばんは~!

興奮・・・あはは!このぐらいで?
このお茶目な感じがなかなかいいでしょ?

総ちゃんは色っぽいんだってことを忘れていたので(笑)必死に色気を出しております。
(相当苦労しております・・・)

だから~💦エロ駅は今回は通過。
まだまだ・・・ってか多分初のお預けじゃないかな?(笑)って気がする。

えーと・・・


答えはですね・・・


大きくなっていた・・・はずっ!!!
総ちゃん、我慢させてごめんよ~💦

2018/08/04 (Sat) 23:43 | EDIT | REPLY |   

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