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昨日に続きまして星香様に送りつけてしまったお話しでございます!
慣れない私は異常に緊張しますね・・・こういうの。


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秘密のキス~おとなの掟~ (後編) 星香様へ贈り物


牧野と類の結婚式の前日、俺は密かに身の回りの整理をしてこの家を出る準備した。
この家が、仕事が嫌いだったとかそんな簡単な理由じゃない。
ずっと縛られていたこの環境と、恵まれすぎていた生活を一度すべて捨ててみようと思った。

何もかも一から、誰を頼ることもなく生きてみたくなった。牧野がそうしてきたように。


もし俺がこの家に生まれてなくて、普通の家庭に育っていたらどうなっていただろう。
牧野の事がもっとわかったかもしれない。素直に生きられたかもしれない。

類よりも早く、牧野を自分の手の中に入れられたかもしれない。


2人の結婚は祝福してやりたかった。

牧野がずっと願っていたことだから。ただ、それを目の前で見ることが出来るかどうかは
わからない・・・いや、正直言えば見たくはなかった。


それでも最後に牧野の顔だけは見たかったから、前日なのに呼び出した。
牧野は俺の気持ちを知っているから、会いに来てくれるかどうかは賭けのようなものだった。




牧野は会いに来てくれた。

とても気まずそうに現れたこいつの顔を見た瞬間、俺はこの場所を離れる決心をした。
好きだと告げることも、連れ去ることも出来るかもしれないけど、本当に牧野の幸せを願ったから。


バカ正直なヤツだから全部顔に出てるって。困らせるようなことを言って悪かったな。



明日、必ず行くからって嘘をついて、その足で東京を離れた。


******


しばらく1人で考えたいことがあると自宅に連絡をして、俺は全然知らない街に来た。
そこでは今までの仕事からは一切離れて、1人で暮らした。
そして、小さな学習塾で人生初のアルバイトというものをした。


重かったすべての荷物を降ろした俺は自分でも信じられないほど気持ちが軽くなった。
自分の力で生きていくということ、それが人を強くするのかもしれない。

気の済むまで自分自身を見つめ直そうと、その街での生活を続けていた。
人に怒られることもあり、失敗することもあった。子供と会話するなんてのも初めて。
その、普通の生活が段々と居心地良く思えてきた・・・とても自由だったから。


もうすぐこの生活も一年を迎えようとしていた頃、さすがに自宅からの催促があった。
それも仕方のないこと。

いずれは元の仕事に戻るつもりだったから、せっかく慣れてきた生活にピリオドを打ち
東京へ戻る・・・でも、俺の中には前のような迷いはなかった。


みんながいきなりいなくなった俺を不思議がってるだろうな。
特に牧野は自分を責めているかもしれない。



自宅に戻った俺は、また以前のように家の仕事を始めた。
しかし、前のように重苦しさは感じなかった。むしろ心静かに向き合えてるのかもしれない。
一度心から鉛の玉を降ろしたことで何かが変わったか?




そして、もう類と結婚して一年近くになる牧野と逢うことにした。


「呼び出して悪かったな。類には?話してるのか?」

「ううん・・・言っても良かったんだけどね?ほら、やっぱり・・・」

「あいつ、ヤキモチ焼きだからな。嘘をつかせたんならごめんな」


牧野は軽く笑いながら下を向いた。
それは久しぶりで照れているのか?それとも前と同じく困っているんだろうか。



「どうして、1年前・・・来てくれなかったの?待ってたのに」


待ってた?お前は類を選んだんじゃねーか。それでも待ってたって言うのか?



「それはどういう意味だ?まぁ、確かに嘘をついたのは俺だけど・・・」

「みんな、心配したんだよ?私も類も・・・」

心配した?俺は心配して欲しかったんじゃねーよ。本当はお前そのものが欲しかったんだ。
あの一年前まではな。


でも、この一年間で俺も少しは変わったよ。力ずくで何かを奪い取ろうなんて衝動はない。


牧野・・・ここは俺とお前の「おとなの掟」を作ってみるか?


「牧野、俺はお前を類から奪うつもりはないよ。でも、お前を忘れたわけでもないけどな」

「え?どういう意味?」


そんなに怯えたようにびっくりしなくてもいいって・・・。ただ、この一回で終わらせるから。

「教えてやるよ・・・」



俺から距離を取ろうとする牧野を掴まえて、その唇を奪った。
抵抗しようとするこいつを両腕で押さえてただ一度きりのキスをする・・・



「牧野・・・これは類に話さなくていい。もう二度とこんなことはしないから。
そしてお前は忘れてもいい。以前、お前が俺に気持ちが傾いたことも全部忘れていいんだ。
俺も明日からはお前達の友人に戻るから心配すんな」



このキスは・・・秘密のキスだ。
永遠に隠していく2人だけの秘密・・・


人生なんて今から先の方が長いんだから、こんな可愛い恋愛の一つくらい
いい思い出にさせてもらうよ。



「牧野、類に幸せにしてもらってるか?」

小さくうなずく牧野に今日も軽く笑ってみせる。


「そうか。じゃあ、俺はもうお役御免だな。今度は3人で会おうな!」


類に対する小さな裏切りをさせて悪かったな。

でも、これでお互い自分の場所に戻ろうぜ。
それに少しぐらいこんな秘密を抱えていくのもいいだろう?


なぁ・・・牧野。

KAZ86_akizakura_TP_V1.jpg
はい!こんな感じです!
小心者の私にこんな経験をさせていただいた星香様には感謝しております!
憧れていた事なんですが、お題のあるものを書くって本当に難しかったです。

でもまたいつか・・・どこかに送ってみたい・・・。
そんな野望を抱えつつ・・・自分のお部屋でまた頑張ります!!
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Comments 8

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2017/04/04 (Tue) 10:02 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

S様、おはようございます🎵

朝っぱらからとんでもないお話で申し訳ないです。

言われてみたいですよね~❗
いや、よく考えたら星香様のお部屋に、つくしちゃんの浮気話送ってしまったんですよ?

すっごくヤバイことしたような気もしましたが、優しく受け止めてくださいました。

こんなお話は総二郎のほうがピンときたんですよね。

また、こんな機会があったら✨また頑張ります。

今日もありがとうございました❗



2017/04/04 (Tue) 10:39 | EDIT | REPLY |   
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2017/04/04 (Tue) 11:03 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

星香様、こんにちは‼

本当にお世話になりました。

あのあと、ある作家様が星香様の所で知りましたって、お友だちになってくださいました!
いや、さすが!

ありがとうございました(*^▽^)/★*☆♪

また、機会があったらぜひ~❗

2017/04/04 (Tue) 11:36 | EDIT | REPLY |   
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2017/04/04 (Tue) 14:14 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: うひひっ♪

N様っ!こんにちは❕

恥ずかしながら星香様にご依頼されたときは、マジで舞い上がりました❗

そして、よくよく考えたら類君に気の毒な話を送ってしまったんですよ。ヤバイですよね?
頭に総二郎しか浮かばない曲だったんです~❗

星香様には本当に親切にしていただいて、ブログの事も相談して色々教えてもらいました。
N様、リンクさせてもらえませんか?ダメ?
やっと出来るようになったんです!

こんな所で頼むなって感じですが、宜しくお願い致します🎵

今日もありがとうございました‼

2017/04/04 (Tue) 15:20 | EDIT | REPLY |   
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2017/04/04 (Tue) 16:54 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

N様、ありがとうございます!

それ、星香様から聞きました!全然大丈夫です。
でもっ!星香様からのトラノマキを見ながらでないと出来ないので
時間あるときに頑張りますっ!

こんなこともさっさと出来ない私ってどうなんでしょうね?

あれ以来N様にもコメントできないし・・・。
いつになったら出来るんでしょうね?
こちらこそ申し訳ないです。

ではっ!近いうちに貼らせていただきますっ!

2017/04/04 (Tue) 17:18 | EDIT | REPLY |   

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