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plumeria

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この部屋のシャワールームで汗を流してバスローブ1枚、前側を肌蹴たままで部屋に戻ると牧野がまた真っ赤な顔して俺の事を見ている。
もう何回この姿を見せたよって思うけど、それでもまだ大事に「守ってる」ぐらいだから男の裸に照れるもんなのか?

ベッドの上で膝を立てて布団を握りしめて・・・まだ、手を出さねぇって言ってるのにその警戒心ってなんだ?
その姿はマンハッタンのホテルの一コマを思い出させて笑えた。


「ど、どうして笑うのよ!あの、あのさ・・・ベッドがもうひとつあるんだからそっちで寝るよね?」
「なんで?そんな訳ねぇだろ」

「えっ!ここで寝るの?私、病人なんだよ?」
「もうそんなに元気がいいなら病人じゃねぇだろ?一応合併症が出ないように様子見るだけで特に処置もねぇだろうが」

「そっ・・・そうだけど」


ここの冷蔵庫には不謹慎極まりないが缶ビールも置いてあって、俺はそれを手に持ってソファーに座った。別にテレビなんて見る気はねぇけど何となく付けて眺めていたら、つまらなくなったのか牧野がベッドから降りて俺の横に座った。
で・・・こいつも見る気もねぇのにテレビを眺める。

その距離何故か50センチぐらい離れてるから腕を回して肩を抱き寄せると「うわっ!」ってな色気のねぇ声を出しながらも身体を寄せてきた。


「ねぇ・・・聞いてもいい?」
「なんだ?過去の女のことなら止めとけよ。思い出せねぇから」

「そんなんじゃないわよ!それに知ってるし・・・西門さんの節操のなかったことぐらい。そうじゃなくて・・・」
「お前、随分失礼な言い方してんな?」


「・・・家が決めてるんじゃないの?何処かのお嬢様・・・佐川さんとか?他にも神楽さんとかって名前を聞いたよ?」

チラッと見たら少し機嫌悪そうに頬を膨らましてそんな事を聞いてきた。
そういえば稽古に来たときに1度そんな事を言ってたっけ?使用人の噂話でも聞いたのか、それとも直接嫌がらせでも受けたのか?

「そんな話なら高校の終わり頃からバンバン来てるし。でもそんなもの受ける気もねぇから片っ端から無視してるけど?」

「受ける気がないって・・・それって西門さんの気持ちって考えてもらえるの?なにかとその・・・考えるんでしょ?相手の家のこととかってさ。道明寺の時、嫌って程思い知ったから・・・」

「・・・さぁ?言うかも知れねぇな」
「やっぱり?・・・ははっ・・・そっかぁ、そうだよね」


牧野の1番の不安・・・俺達の家のデカさ。


司の時に闘い過ぎて疲れた牧野は2度と同じ思いはしたくないってことだろう。
それに今度は茶道の宗家・・・歴史と格式と伝統と、重たさも息苦しさもあいつらとは違うけど、むしろ人間関係が厄介な家だからこいつが悩むのも無理はない。


「言うかもしれねぇけどどうにかなるだろ。牧野はお袋にも気に入られてるし5年間通ってるからみんなにも可愛がってもらってるし、誰かが後ろ盾についてくれりゃ問題ねぇよ。それに次の春からは・・・あぁ!そうか、茶道会館も無理だな!」

「はっ?!今度は就職先を取り上げるの?それは絶対にしないって言ったじゃん!」

「馬鹿言え!茶道会館で事務してどーすんだよ!それよか西門の勉強のために住み込んで茶の稽古じゃね?華道に書道に礼儀作法に肝心要の茶道だろ?・・・なかなか大変だな」

「えぇっ!いきなりどこまで話を進めてんのよ!」

今まで俺の横で身体を預けていたくせにこの言葉で飛び退きやがった。
で、急な動きで腹が痛くなったと腰を屈めてベッドに戻ったから、ついでにテレビも消して2人でベッドに向かった。


「あたたた・・・」なんてガキみたいに泣きそうな声出しながらベッドに横になって、俺はその側の椅子に座ってこいつの顔を覗き込んでた。
少し落ち着いたら片手を伸ばしてくるから握ってやって、クスッと笑うと怒ったように口を尖らせる。


「いきなりかもしれねぇけど本心だ。俺は期間限定でお前と付き合う気はねぇからな・・・これから先は俺が守るって言ったのは一生って意味だから当然牧野は西門に入るってわけだ」

「・・・でも・・・」
「返事は1つしかねぇって言っただろ?でも、とかなし!」

「私に・・・出来るかな」
「出来るかどうかが問題じゃねぇよ。やるしかねぇじゃん。司との違いはうんざりするほど俺が横にいるってことだけど」

「・・・ぷっ!」
「嬉しいだろ?」



布団を剥いで俺も潜り込み、そのまま牧野にキスしたらこいつの腕が背中に回って来る。
初めての反応にガキみてぇにドキドキする・・・病室なのにってのは少し思うけど止められなくて病衣の中に手を滑らせた。

重ねた唇から漏れる声、慌ててるようだけどそんなもん無視して柔らかい胸を揉み拉くと腰まで動かしてモゾモゾしてる。
その時「痛っ・・・」って声上げて唇を離したから1度手を止めた。

「・・・ばーか、こんぐらいで動かしすぎ!胸しか触ってねぇじゃん」
「だ、だって!だって・・・そっ、そんなの急にするから!」

「まさか・・・これすら経験ないとか言うなよ?」
「・・・えっ?あ、あの・・・ちょ、直接はない・・・かも?」


「・・・マジか!」
「煩いわね!」


司・・・こういうことには素人だと思っていたがそこまでとは。
5年間だぞ?そりゃ距離が開くわな・・・可哀想に。


「ちょっと!止めてくてる?その可哀想なヤツって感じで見るの。ショックなんだけど!」
「え?あぁ、悪ぃ、バレたか?」

「い、いいのよ、もう・・・今となってはそうならなくて良かったって思ってるんだから!」
「・・・そうか?んじゃ、俺が教えてやるな」

「へ?いや、あのっ!そういう意味でもないんだってっ!にし・・・あっ・・・!」

病衣の片方の肩をブラと一緒にスルッと降ろしたら、そこに露わになった白い胸を口に咥えた。
そして主張し始めた先っぽを舌で転がしたら「やあぁっ・・・!」ってな可愛い声を出して俺にしがみつく。あんまりにもささやかな胸だから掴み心地ってのもないんだけど、それでも・・・今までで1番俺も興奮してるかも。



欲しくて
欲しくて

欲しくて仕方なかった牧野だから・・・。



それでも手術したての「病人」だ。だから今日はここまでで止めて、もう1度齧り付くようなキスをした。
舌を絡ませては少し離し、息が荒くなってるのに止めてやれない。


いい歳した男のキスとは思えねぇなって・・・こいつを抱き締めながら自分自身を笑った。




bike-2446219__340.jpg

<お知らせ>

家庭の事情によりもしかしたらお話の更新が出来ないかもしれません。
時間になっても公開されてない場合は申し訳ありませんが後日、更新可能となりましたらお届けしますのでご了承ください。

また、「忘れられた約束」は落ち着きましたら再開しますので26日、28日はお休みさせていただきます。
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Comments 4

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2018/09/26 (Wed) 13:16 | EDIT | REPLY |   
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2018/09/26 (Wed) 14:26 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: No title

ふじ様 おはようございます。

コメント&ご訪問ありがとうございます。
すみません、初めまして・・・でしょうか?以前にもコメントいただいてましたらごめんなさい。

お心遣い、ありがとうございます。

おぉ!それも大変ですね。
私も自分の親の時はそうしましたが1年間だけでしたので。

今のドタバタも今週ぐらいまで・・・かな?とは思うのですが、
少々面倒なことに巻き込まれておりますのでメンタルの弱い私は余計疲れるのかも💦


自分でも早く元の生活に戻りたい・・・なんて思いながらです。

もしもの時は過去作品で(笑)
そう言っていただけると嬉しいです。


2018/09/27 (Thu) 07:12 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様、おはようございます。

あっはは!そうそう、急に動くのよ!
今までのはなんだったの!総ちゃんっ!!って言いたくなるでしょ?

嬉しくて楽しくて仕方のない様子・・・困った総ちゃんです。


このぐらいで良かったらいくらでも(笑)

お返事遅くなるけど嬉しいです。
今日も更新大丈夫そう・・・(笑)それでは・・・今から戦場に行ってきます(笑)

2018/09/27 (Thu) 07:16 | EDIT | REPLY |   

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