FC2ブログ

plumeria

plumeria

14日、牧野は予想通り、簡単ラッピングではあるが、何人かの男に手渡ししてやがった。


「牧野!どういうつもりでやってんだ?俺が嫌がるって知っててやってんのか?」

「えー?だって義理だよ?友チョコみたいなもんだよ。女の子にもあげたもん。今年は生チョコなんだよ?」

そうゆうことじゃねー!どんなチョコかとか問題じゃねーよ!渡すなって言ってんのがわかんねーかな?
男ってのは義理でもらっても、勘違いもすりゃ期待もすんだよっ!!



「類と美作さんにもあげたよ」

「は?あいつらにも同じのを?」

「ううん。ちょっといいやつ。いつもお世話になってるから・・・あ、行かなきゃ。じゃねー!」

じゃって・・・・俺は?俺のは?
しかもいつもより早く走り去ってねーか?あいつ。



その後、ラウンジで2人に会った。色違いの少しランクアップされたラッピングの袋。

「あれ?どうしたの?怖い顔して」
「また、牧野にはぐらかされたんだろ?面白いな、お前ら」

「うるせーよ。あきら!・・やっぱり、あいつなんか様子おかしくねーか?」
「別に?」「わかんねーよ」

とうとう大学の講義も終わって・・・いや14日が終わるんだけど!
何で、この俺に一言もないんだ?一応付き合ってる自覚はあるよな?つい最近だってあんなに確かめ合ったよな!

なんか納得いかねーが、仕方ないんで自宅に戻った。


****

もう9時になるって頃、牧野から電話がかかった。


『総二郎!!助けてっ!!』

「どうした!牧野!!」

『助けて!すぐに羽田まで来て!!じゃないと、道明寺・・!』プツッ・・・


は?司?何でいま司の名前がでるんだ?羽田って・・・
まさか司が牧野を連れて行こうとしてんのか?!!



俺はすぐに車を飛ばして羽田へ向かった。エントランスから入ってすぐ到着ロビーの所に牧野は立っていた。

「牧野!!」

声をかけると牧野は振り返ってこっちを見た。良かった、特に変わったことはなさそうだが・・

「なんだ!さっきの電話!司がなんだって?!」
「あ、あの・・あれは」
「何だよ!お前をアメリカへ連れて行くつもりで呼び出したのか!!」

なんだが煮え切らない牧野の態度にちょっとイラつく!
そうしたら、俺の背後から懐かしい親友の声がした。



「よぉ・・相変わらずだな、総二郎」

前にあったときよりも一層王者の風格をその身に纏った司が・・・ゆっくりと近づいてきた。



「帰ってきたのかよ。司・・・これは何のマネだ?」

「あぁ?俺がここに居るワケか?そいつに聞けよ」

司は牧野を見て、ニヤッと笑った。


「牧野、ちゃんと説明しろ。何があった?どうしてこんな所に来たんだ?」

モジモジしてた牧野が、あきらめたのか小さい声で話し始めた。

「あ・・あのね。実はね・・チョ・・チョコレートをね・・・頼んだの。あの・・そしたらね、道明寺がわざわざ持ってきてくれたの・・」


「は?」


その後の説明によると・・・
牧野はアメリカで超がつくほど有名なチョコレート職人が愛用している激レアなチョコをネットで注文したらしい。しかし、人気商品な上このバレンタイン前で配達まで4週間かかるとのこと。牧野は1月初めに頼んだのでそろそろかと確認したところ、注文サイトのカートの中にその商品が残ったままだった。

つまり、ドジなこいつは最後の確認ボタンを押し忘れてしまったってことだ。



「・・・で、なんで司がでてくるんだ?」

「あぁ?!俺の方が聞きてーよ!!いきなり電話してきやがって、そのチョコを買ってきて送ってこいって言いやがったんだ!この女!!」



さすが、牧野
世界の道明寺を電話一本で動かしたのか・・・・

001087_li.jpg
ラストは18:00!
関連記事

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply