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plumeria

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総二郎から聞いた司の話を自分でも調べてみた。
確かに相手はタチの悪そうな企業で後ろには犯罪組織の姿もありそうだ。道明寺HDがこんな企業と業務提携なんて
しそうにないのに、司に焦りでもあったんだろうか・・・。ドイツでの功績を挙げたかったのかもしれない。

表には出てない話みたいだけど、司も相手の弱みにつけ込んで手荒なことをしている。
犯罪とまではいかなくてもそれに近いような事を・・・。

話さずにすむんなら話したくはなかったけど、バイトにまで行かれたら警備をつけても限界がある。
しばらくは大人しくしてもらうためにすべてを話したけど、なんだかわかってないみたいですごく不安!


「本当にわかってくれた?牧野。こういうのって自分には関係ないって思わないでよ?」

「わかったよ。ただ今となっては私が道明寺の恋人だなんて誰も思ってないような気がして・・・道明寺が色んな所で
私のことをそんなふうに言ってたなんて信じられないの」

「司は牧野が自分からは離れないって思ってるんだよ。一度自分のものになったら離すつもりなんかないんだ。
西田さんの話なんて無視してるんだよ。牧野がなんでアメリカを出たのかなんて考えてもないんだと思う。
だから牧野がこうやって日本に帰ってもあいつからしたら何も変わんないんだよ。でも、俺はそんなの絶対に
認めないけどね。これからは牧野は俺が守ってやるから安心して?」

子犬みたいな眼で頷いてるその緊張感のない所がすごく心配なんだけど。


「今日は帰るけど、また明日来るよ。窓も玄関もちゃんと鍵締めてよ?何かあったらすぐに教えて」

「うん。ありがとう。大丈夫だよ!」

その大丈夫が一番心配なんだって!何回言ってもわかってはくれないだろうけど。
牧野が施錠する音を確認してからアパートを出た。

******

「ここの2階の203号室だから、しっかり見といて。少しでも怪しいヤツがいたら念のため掴まえて調べておくようにね。
あとは不審な車がいたら全部ナンバー照合して後で報告を。頼んだよ」

「了解しました」

花沢の警備の人間をつけさせてマンションに戻った。


******


これが牧野の合否発表の日まで続いて、どこにも出られない牧野のストレスが溜まっていった。
出かけるのは俺と行く買い物くらいで、これも少し後ろに全然スーパーに似合わないスーツ姿の男が2人ほどついてくる。
牧野はそれを気にしながらため息をついて食品を選んでた。

「窮屈だよね。少しの辛抱だから・・・我慢して?」

「類・・・私は道明寺からあんな思いをさせられたのに、今度は狙われるかもしれないってどういう事なんだろうね。
類達の世界ってそうなの?私にはもう理解できないよ・・・」

帰国した時みたいに悲しそうな顔をしてずっと下を向いたまま。空港で見かけた牧野がここにいるようだった。


「俺たちの世界が全部そうじゃないよ。道明寺ほどの規模になると色々トラブルは多いけど・・・それも司が上手く
やれば問題はなかったんだと思うよ。牧野は俺がそんな事をすると思う?」

「思わない。道明寺がどんな無茶をしたのかわからないけど、類は大丈夫だって信じてる」

「そう?じゃあ良かった。牧野が早く決心してくれたらいいのに。そうしたら正式公表して牧野と道明寺が無関係って
世界中に知らせることが出来るよ?」

えっ?て・・・久しぶりに真っ赤になった牧野を見た。そんなに慌てて顔を反らさなくてもいいんじゃないの?
本気なんだけど、この際真面目に考えてくれたらいいのに。


「ほら、牧野。卵もいるって言ってたよね?ちゃんと考えないと買い忘れるよ?」

「あああっ!そうだった!・・・お一人様1パック限りか・・・丁度良かった!類がいるから2パック買えるわ!」

なんだか卵1パック=俺って感じだったけど・・・牧野の顔が明るくなったから・・・まぁ、いいか。
牧野の買い物にも俺の方が随分と慣れてしまった。

レジの人にも「毎回ご一緒にお買い物なんて仲のいいご夫婦ですね?」って言われて俺の方が嬉しくなって、
思わず答えようと思ったら、全力で否定された。・・・すっごく傷ついたんだけど!


「だって、恥ずかしいじゃないの!恋人を通り越して夫婦なんて言われたらっ!」
「別にいいじゃん。知らない人なんだし。そこまで否定されるなんて思わなかったよ」

「怒らないでよー!今日は類が好きなオムライスにするんだよ?デミグラスソースにする?ケチャップがいい?
類の好きは方にしてあげるから!」

「ん~・・・じゃ、ケチャップでいい。あれ意外と好きなんだよね」

牧野と話してると喧嘩も喧嘩にならない。緊張感がなくなるのも不思議じゃないよね。
後ろからついてくる警備の人間があきれてると思うけど、そんな会話をしながらアパートに戻った。


******


大学の特待生試験の合否発表の日が来た。朝迎えに言ったら真っ青になって震えていた。

「どうしたのさ。そんなに緊張して!絶対に大丈夫だって!心配しすぎだよ」

「どうしてそんな事が言えるのよ!まさか花沢の力でも使ったの?そんな事してないよね?」

「してないよ!するんだったらあそこまで勉強させないでしょ?バカなこと言ってないで早く行くよ!」

牧野の手を引っ張って車に乗せて大学まで急いだ。
あれだけ勉強したのに牧野でも怖いものがあるんだね。もう今にも泣きそうな顔して。
こうなったら絶対に指3本の話は聞かせられないね・・・



「ここで待ってるから聞いておいで」

大学の正面入り口の駐車場で牧野を降ろしてそのまま近くにあるベンチに座った。

「うん・・・絶対そこにいてよ?どこかに行かないでよ?」

「どこに行くって言うの?早く聞いてきなよ」

「・・・・・・ついてきてくれないの?」

「行かない。怒るよ?」

そう言うと1人でトボトボ事務所の中へ入っていった。


わずか10分後、もの凄い勢いで飛び出てきた牧野はそのまま俺の方に飛びついてきた。
弾けるような笑顔で、その手に合格通知を持って。一緒に行かなかったのは俺の方がこれを待っていたから!


「ほらね?おめでとう!はい!合格祝い」

牧野の頬にキスをして、思いっきり抱き締めた!間違いないって言ったでしょ?
でもきっと実力で勝ち取った合格だと思うよ!

sakura2.jpg

危ないんだか甘いんだか・・・
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Comments 4

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2017/04/18 (Tue) 00:25 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

S様、おはようございます🎵

ケチャップのハート❤は類が自分でやりそう!
考えたんですけど、いや、今はそんな事してたらいかん
だろう!ってなってやめました。
今回はこのくらいの甘甘で押さえときます( *´艸`)

あのですね…
多分ですが、類とのシーンは書けませんよ⁉
総二郎と違って手が止まります。
え?見たい?読みたい?

それこそ、plumeriaの悩み事ですけど?

今日も沢山のコメントありがとうございました❕

2017/04/18 (Tue) 07:32 | EDIT | REPLY |   
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2017/04/18 (Tue) 22:27 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

S様、こ、こんばんわ・・・。

なんて事をいうんですか?無茶言わんといて下さい。
想像が出来ないんですって。マジで・・・

大体言葉が浮かばないですよ?
その時になんて声かけるんだろう・・・。

どうやって誘うんだろう・・・どうやって・・・どうやるのー!!

って寝られなくなります。

2度目のびっくりコメント、有り難く受け取りました。
どっひゃーっ!!

2017/04/18 (Tue) 23:34 | EDIT | REPLY |   

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