FC2ブログ

plumeria

plumeria

15372282570.png
左右を林で囲まれた小道…砂利だらけで歩きにくいし、おまけにやたら生えてる草で滑りそう。
懐中電灯1個じゃ照らす場所だって限られてるし、前を見ていいんだか下を見た方がいいんだか…星を見るのは我慢しなきゃいけないって事だけはわかった。

2人の言葉じゃないけど「コケるに1票!」って感じだよねって考えてたら、ホントに小石に躓いて顔からコケた!

「バカか!なんでホントにコケるんだよ!」
「いったーい!誰よ、こんなところに石なんて置いたのっ!」

「石に罪はないと思うよ?ほら、掴まって、牧野」

差し出された花沢類の手を掴んで、西門さんには猫の子みたいに首に後ろの服を摘ままれて立ち上がった。
鼻の頭から膝小僧までをパンパンしてたら、もう2人は私を置いて歩き出したのよ?

「ちょ、待ちなさいってば!女の子を置いて行こうとするなんてどういう事よ!」
「そんなに進んでないじゃん。いいから早く行くよ。もう眠たいんだから…」
「くくっ!怖くなったんだろ?手、繋いでてやろうか?」

「こっ…怖いわけないでしょ!このぐらい何ともないわよ!」
「くすっ、だよね?何かが出てきてもそっちの方が牧野の事、怖がるんじゃないの?」
「違いねぇな!それにしても何処まで行くんだ?まだ先の方なのかな…」


ボソボソとそんな会話を3人でしながら何分ぐらい歩いたんだろう……。
さっきまで生暖かい風が吹いてて汗が滲んでいたのに、急にサーッと冷たい空気が私たちの周りを包んだ気がした。

え?今の何?……それは花沢類も西門さんも感じたみたい。一瞬全員が足を止めた。

その時、バサバサバサッ!と何かが私たちのすぐ横を飛んだ!

「きゃあぁーっ!なに?何かが飛んだっ!」
「驚かなくても夜行性の鳥だよ」

ピィー……ピィー……ピィー……って笛の音みたいな声が聞こえてきて、耳を澄ましたら遠くでも同じ鳴き声が聞こえる。

「あぁ…トラツグミじゃね?この鳴き声」
「よく知ってるわね。夜の山にも詳しいわけ?ホントに西門さんって夜行性だよね」
「ぷっ!行こうか、遅くなるよ」

花沢類が一足早めに歩き出して、ちょっとムスッとした西門さんと並んですぐ後ろを歩いていた。


また風が元の蒸し暑いものに戻って、顔の横を落ちてくる汗を拭いながら進んでいた。
ザワザワと木の葉が揺れて急かされてる感じ・・・虫の声なのか小さな金属音みたいなのも聞こえる。
私たちのザッザッという不規則な足音が暗い林の中に響いてて、、それら全部が耳に入ると不気味なものを感じ始めた。

滋さんが言ってたお堂って何処なのよ!もう結構歩いたわよ?そう思ったとき、花沢類がボソッと声を出した。


「あ、あれかも…」

「ホントに?あった?」
「うん、多分あれじゃない?ね、牧野……」

前を歩いていた花沢類が後ろを振り向いたんだけど…!
わざと自分の顔の顎の下から懐中電灯を当てて、真っ白い顔を私と西門さんの方に向けて来てニコって笑ったのよっ!

「ぎゃああぁーっ!止めてよ、花沢類、怖いじゃないのよーっ!」
「うわぁっ!牧野、押すなーーっ!」

どっかの悪戯坊主がするみたいな事を、まさか花沢類がするだなんて思わなかった!だから、びっくりしすぎて飛び退いたら真横にいた西門さんに体当たりして、彼の方がその勢いで道端に倒れ込んでしまった!

「ああっ!ごめん、西門さん、大丈夫?」
「あはは!総二郎がコケるとは思わなかった。ごめんね?」


「いってぇ……なんなんだ!お前達は!ガキなんだから…ったく!」

また……サーッと冷たい風が吹いた。

そして私と花沢類は倒れ込んだ西門さんが抱き付いているものを見て…言葉が出なかった。
関連記事
Posted by

Comments 6

There are no comments yet.
スリーシスターズ  

おはようございます。
Plumeriaさん、お久しぶりです♪
肝だめし、やっぱり怖いです~!Σ(×_×;)!
足下見えないから石につまづくだけでびっくりしちゃうし、鳥なんか飛んだらその音だけでびっくりしちゃいます(>_<)
イタズラなんかされたら・・・
考えるのやめましょう!!
類くんも総二郎くんもなんか楽しそう♪
しかもお堂に着いた!と類くんが懐中電灯下から当てて振り向く!なんてイタズラしちゃうし!
お化けを信じてなくても怖いです~Σ(゜Д゜)
倒れこんだ総二郎くんが抱きついていたものは一体何!?
続きもドキドキしながら待ってます♪
お話はドキドキしながら読んでいたのですが、それでも3人の会話とかやっていることが本当に楽しそうに書かれていて、Plumeriaさんノリノリで書いていたのかな~なんて想像しちゃいました(^o^)
怖・楽しいお話ありがとうございましたm(__)m

2018/07/11 (Wed) 07:43 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
スリーシスターズ様

お久しぶりです♥
そしてご訪問&コメントありがとうございます。
怖かったですか?まだまだこれからですよ?ふふふ!
実は「肝試し」の言い出しっぺなんですよ~💦
初めは「学校の怪談(えぇ、階段って言ったメンバーがいますけど)ってどうよ?」って言ったんですが、最終的には肝試しに・・・。
まだ初めの段階なので類君もそんな事して遊んでますけどね(笑)
この人、こんな悪戯を真顔でやりそうだけど逆に総ちゃんがやっても無反応な気がしますよね。「バカじゃないの?総二郎」とか言ってスルーしそう(笑)
司君ならどうでしょう?私は硬直して棒立ち、そんな司君が頭に浮かぶんですけど!
総ちゃんが抱きついたもの・・・次に書く人にも
「総ちゃん、何に抱きついたの?」
「知らない。任せる」
「・・・えっ?!」
「ごめん、そこはほら・・・リレーだから適当?頑張ってね!」
さて、何に抱きついたんでしょう?楽しみにお待ちくださいませ♥
で、最後に・・・
暗闇のイタズラとは?そこ・・・もしやご希望でしたか?(笑)
肝試しの最中にヤバいですよ~💦
考えるのやめましょうねっ!あはは!

2018/07/11 (Wed) 09:03 | EDIT | REPLY |   
わんこ  

おはようございます。plumeria様、こうゆうの得意ですよね!ミステリー&オカルト系
怖い怖いと言いながら懐中電灯片手に歩く、懐かしいです。
類が、懐中電灯を顔に当てて王子様スマイル此れだけで夜は怖いです。綺麗な顔程怖い。。と言いますから。
最後に総二郎何を抱いたんでしょうか? まさか本当にうらめしや~ではないですよね!!
お茶目なで変に肝が据わっている類、以外に怖がりな総二郎、つくしそのまんま。キャラがよく出てて笑えました。

2018/07/11 (Wed) 09:41 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
わんこ様

こんにちは~♥
ご訪問&コメント、ありがとうございます。
えっ・・・得意?(笑)そう言えば類君を生き霊にしましたねぇ・・・ははは、懐かしい。
わんこ様は肝試し、経験ありですか?
最近は少ないようですが昔は(昔話をするあたり歳がバレるが・・・)子供会ってものがあって、肝試しに参加したことがあります。
一緒に歩いてた保護者がビビって帰りたがったのは覚えてますね。
確かその時は昼間に準備した景品のようなものを森の中の祠に取りに行ったんですよ。怖かったかどうか・・・それはもう忘れました。意外と男の子は弱虫でしたよ(笑)
女の子の方がこういう時は度胸があるのかしら?
類君のような人が懐中電灯もって現れてくれりゃ、それも楽しかっただろうなぁ・・・。
総ちゃんのような人が抱きついてくれれば離さないんだけど。
ふふふ、肝試しではありますが笑っていただけると嬉しいです♥
いや・・・ここから先は笑えないかも?
お楽しみに~!

2018/07/11 (Wed) 13:40 | EDIT | REPLY |   
さとぴょん  

ぎゃー怖い!(゚Д゚;)
総ちゃんが抱き着いてたのがPlumeria様だったらもっと怖いけど。
ついに話の中に登場(笑)
これ怖いで一気に読まなきゃいかんのと違います?
続き楽しみにしてます(早口で)

2018/07/14 (Sat) 17:39 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
さとぴょん様

コメントありがとうございます・・・って(笑)
ぶははは!
総ちゃんが抱きついたのが私だったらそのまま生け贄として美味しくいただきますが(笑)
面白いこといいますねぇ・・・っ!想像しちゃうじゃないですか(ニヤリ)
どうせならそこまで書いて次の人に渡せば良かったかしら・・・。
えー?一気読みなんてしなくても大丈夫ですよ♥
必ず夜に読んでくださいね?ふふふ。
どんどん怖くなるかもよー!(超早口で)

2018/07/14 (Sat) 18:36 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply