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plumeria

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予め取っておいた部屋で今度はドレスに着替える。

あの殺人的にキツいコルセットを装着して、ただでさえ痩せてるのに無理矢理作る括れ・・・今日も悲鳴をあげながらそれを付けて、総二郎が選んでくれたドレスに身を包んだ。

「・・・予定じゃもう少し胸が育つはずだったのにな。イマイチだったな」
「何よ、その言い方はっ!総二郎のやり方が悪いんじゃないの?」

「そりゃないだろ。俺の技術は特級品だ。その自信はある」
「どんな自信よ!馬鹿じゃないの?・・・はっ!」


いけない・・・まだメイクさん達がいるんだった!
その人達の方が真っ赤な顔して私にヘアアレンジやメイクをしてくれて、終わったら凄い勢いで部屋を出て行った。


「もうっ、恥かしいんだから!」
「くくっ、別にいいじゃん。つくし、来いよ。仕上げするから」

「・・・うん」

仕上げは総二郎の手でアクセサリーを付けること。
これは絶対に誰にも譲れないらしく、恋人が出来たら毎回こうするんだって決めていたらしい。
だから今日も総二郎が私の後ろに回ってドレスに合わせたサファイアのネックレスを着けてくれて、お揃いのピアスを挿してくれる。

「左手出せ。俺のモンだって印しとかなきゃな」
「・・・印?」

「正式に公表してねぇからこれで我慢しとけ。ちゃんとしたのはそのうち・・・な」

左手を持ち上げられてそこの薬指にはめられたのはブル-ダイヤの指輪。
あまりに綺麗で驚いてしばらくぼーっとそれを眺めていた。

目頭が熱くなる・・・せっかくメイクしたのに泣いちゃうかも!そう思った途端、総二郎がティッシュをドン!と顔に当てたから慌ててそれで拭き取った。

人が感動してたのになんて男なの・・・!


「泣くのは次回に取っとけ。それは正式なのじゃないって言ったろ?」
「だって、これだって凄く綺麗なんだもん。もうこれだけでいいよ・・・沢山は要らない。欲しいのは宝石じゃないから・・・」

欲しいのは自分の居場所・・・欲しいのは一緒にいてくれる人。
いつも手の届くところにいてくれる人・・・その人の温もりだから。

クスッと笑った総二郎は私の横に来て、今度は優しく抱き締めてくれた。


「こういうの、お前が要求してるなんて思ってねぇよ。どっちかって言うと俺の自己満足・・・そう思っててくれ。着けてるもので愛情の深さなんて計ろうとも思ってねぇ。つくしが輝く手助けみたいなもの?・・・それだけだから」

「・・・うん、わかった。ありがとう、総二郎」



全部終わったら私の横に並んで鏡を見る・・・タキシードに着替えた総二郎は今日も超絶格好よかった。
鏡に映ってる私は自分の姿なんか見ずに隣の総二郎のことを見ていて真っ赤になってる。
「ん、いい男!」って自分でもそんなこと言って鏡に向かって目を細める・・・「馬鹿じゃないの?」って言うと「惚れ直すだろ?」ってウィンクしてきた!

会場ではそんなこと、目立つからやめて欲しい・・・綺麗なお嬢様達がまたこの人を見つめるんだもん。
そんな私のジェラシーなんて全然気がついてないんだから!



漆黒のタキシードに私のドレスとお揃いのチーフ。
さっきまでなかったゴールドのピアスが左耳にあって、そこにもブルーダイヤが光っていた。

ピアスを付けたばかりの私の耳元にキスをする・・・擽ったいから肩を竦めると、その仕草がそそるんだって言いながらドレスの上から胸を触る。

「やぁだ、総二郎・・・し、皺が入るって・・・あんっ・・・」
「こんな格好で煽るつくしが悪い・・・メイクが落ちるからキスできないのが辛いな」

「・・・んっ、総二郎、何処触ってんの!」
「お前の熱くなってるトコ・・・感じてるだろ?」

「いやぁ、だめだって!」

こんな時なのに総二郎がドレスの裾を手繰りあげて私の敏感なところに指を這わす。
驚いて足を閉じたら「なんでそんな態度?」って耳元で囁く。
彼の舌は耳に、片手は胸を弄り、もうひとつの手はドレスの中・・・後ろからそんなことをされて、身動きが取れない私はビクビク身体を震わせて立ってるのがやっとだった。


「くくっ、つくしちゃん、可愛いな・・・すげぇエロい顔して」
「なっ、何言ってんの、総・・・総二郎のせいじゃん!」

「ん~、この先に進みたいけどこれでストップかな。これ以上お前の肌が赤くなるとエロすぎて男が寄ってくるからな」
「えっ!またそんな言い方して!総二郎の馬鹿!」

「冗談だよ。ホントはお前が他の男を見ないためだ。続きはパーティーの後・・・楽しみにしとけ」
「・・・・・・!」



***************



つくしを連れてパーティー会場に戻ると、着替える必要がなかった類とあきらはシャンパン片手に仕事の話でもしていたのか真面目な顔して中央テーブルにいた。
だけど俺達を見るなりその表情がガラッと変わり、すげぇ目でこっちを見てる。

なにが起きたんだ?と俺まで足を止めたら、類がグラスをテーブルに戻して突進してきやがった!

「牧野、すっごい綺麗・・・!驚いた、すっかりレディだね」
「はっ?え、そ、そう?綺麗・・・になった?」

「うん、抱き締めてもいい?」

「いいわけねぇだろう!離れろ、類!」

俺が止めてるのにそんなことは聞きもしないでいきなりつくしに抱きついて、顔まで近づけようとしたから襟元を掴んで引き離した!まったく・・・油断も隙もねぇ男だ!
天然だけに俺よか始末が悪い・・・「なにすんのさ、総二郎!」って真顔で怒ってるけど、つくしはお前のもんじゃねぇっつーの!

それを見てあきらまでが気がついたらつくしの横に・・・そして、気障なこいつはつくしの手の甲にキスしやがった!


「牧野、前に会ったときよりグッと女らしくなったじゃん。素敵だよ」
「美作さんったら!そ、そうかな?大人になった?えへへ・・・」

「くすっ、オトナになったんだろ?だからかな、肌がきめ細やかで綺麗・・・女性ってそういう所に表れるもんなんだぜ?」
「えぇっ!やだ、そんな・・・」

「それに・・・ここにも惹かれるな。総二郎だけの場所かもしれないけど」


そう言って今度はつくしのささやかな谷間に指を・・・!!
無防備なつくしはあきらのフェロモンにでもやられたのか真っ赤な顔して、ちょん!と谷間を触られても呆然としてる。

「おい!手を出すな、あきら!」

「あっはは!牧野の方はわかってないみたいだぞ?くくっ、オトナになってもまだまだ可愛いな!」
「あっ、いいなぁ、あきら。俺も・・・」

「だから!類はそれ以上近づくなって!あきらも離れろ!」

本気なのか巫山戯てるのか、面白がってる幼馴染みから遠ざけるためにつくしを俺の背中に回したら、ようやく我に返ったこいつは今頃胸を隠してぎゃあぎゃあ騒ぎ出した。
ヤバい・・・さっき俺が悪戯したからつくしの方が浮ついてる。逆効果だったか・・・?



「ごめんね、牧野。ホントに綺麗だったから遊んじゃった。さ、お腹空いてるでしょ?こっちにおいで」

類がつくしを手招きしてさっきよりは料理が並んでるテーブルに移動した。
今からは歓談がメインで堅苦しい挨拶なんて全くない。比較的若い連中が残っていてセレモニーよりは華やかだった。

その中でも類、あきら、俺に囲まれたつくしは会場の中でも注目の的・・・「どこの令嬢だ?」ってな声が聞こえてきて3人でクスクス笑うしかなかった。



つくしは本当に美しかった。

この会場にいるどんな女より輝いて見えたのは俺だけじゃないだろう。
現に類もあきらもずっとつくしを見ている・・・いや、ただ見てるんじゃなくて見惚れてるんだ。


透き通るような白い肌も、艶やかで豊かな黒髪にも、どことなく色香を纏うようになった仕草にも・・・昔を知っていれば尚のこと。


皿に載せたブルスケッタを手で摘まんで口に運ぶ・・・目が合うと子供みたいな顔でニコッと笑うけど、その赤いルージュの唇に添えた指に妖艶さが加わってゾクッとする。

ヤバい・・・こんなつくしを司が見たら・・・。


でも、この会場の何処を見渡しても司の姿がなかった。
あいつなら何処にいても目立つはず・・・気配なんか消せるはずもねぇのにそれを感じなかった。


「類・・・司、帰ったのか?」
「ん?いや、帰るだなんて聞いてないけど。そう言えばいないね・・・何処行ったんだろ。知ってる?あきら」

「知らないな・・・でも俺達に黙って帰るか?いや、今日はわかんねぇな・・・牧野のことがあったから」


何だろう・・・凄く嫌な予感がした。




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2018/10/26 (Fri) 12:31 | EDIT | REPLY |   
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2018/10/26 (Fri) 15:40 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様、こんにちは。

事件とか起きないって!(爆)
これ以上起こしたらブーイングでしょ!

しかも司君に暴力とか振るわせたら・・・それはそれで問題だよね。(真剣な話)


・・・ん?プチイチャ?

このぐらいだとなんともなくなったので「イチャ」にも入らないかと思っていた(笑)
いかんいかん・・・真面目な書き手にならなくては。

しかもここで予告めいた台詞を総ちゃんが言っている・・・(笑)

どうしようかなぁ・・・。

2018/10/26 (Fri) 16:49 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様・・・了解しました。

どうしよう・・・。

2018/10/26 (Fri) 16:49 | EDIT | REPLY |   
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2018/11/02 (Fri) 13:33 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様………探さないでって言ったじゃん(笑)

最近ね、物忘れが酷くてね。
5分前のこともわからないの……。

パーティー、終わらなかったらいいのに(笑)

2018/11/02 (Fri) 13:41 | EDIT | REPLY |   
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2018/11/02 (Fri) 14:42 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様、もうハゲてます・・・チーン。

ヤバい・・・(笑)

2018/11/02 (Fri) 19:54 | EDIT | REPLY |   

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