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道明寺に連れて来られたのはこのホテルの最上階にある、この人専用の部屋・・・アメリカ同様他の客室なんて足元にも及ばない豪華絢爛な部屋。
私の方が先に入れられて、背中をトンと押されて窓際の方に押しやられた。


「あ、あのさ・・・こんな部屋に連れて来てどうする気?すぐにバレるわよ?・・・パーティー会場に戻して!」
「・・・バレる?誰にだ」

「そ・・・西門さんよ。もうわかってるんでしょう?私、今度こそちゃんと・・・」

そこまで言った時、道明寺がガタン!とその辺にあった椅子を蹴り飛ばしたから、「きゃああぁーっ!」と悲鳴をあげてその場に踞った!


マジで怒ってる・・・でも、それって可笑しいよね?私はもう道明寺家ともこいつとも関係ないんだし!
ちゃんと別れた後の話なのにそれを信じてないのか、この人は恐ろしい顔で私の事を睨んでいた。

高校の時、私を虐めてた時と同じような冷めた目・・・もう1度この目を見るとは思わなかった。


「な、なによ!こんな所で暴れる気?」
「・・・やっぱり許せねぇんだよ。俺との婚約中に総二郎と・・・それがどういう事かわかってんのかよ!」

「だから何度も言うけどあんたと付き合ってた・・・って言うか、一応婚約者だった時はそんな会話なんて1度もしてないのよ!別れたあとからだって言ってるでしょうが!」

「信じられるか!お前達は俺を虚仮にするために同じ日にニューヨークへ来たんだろう!総二郎は仕事かもしれねぇがお前は適当に変えられるだろう・・・それなのに同じ日ってのを偶然だって言い張るのか?!」

「だから本当に知らなかったのよ!チェックアウトしたらホテルの前で引ったくりに荷物全部持って行かれて、何処か忘れたけど追いかけてたら懇親会帰りの西門さんに見つけてもらったのよ!・・・バッカじゃないの?人を疑ってばかりで!」

「引ったくり?・・・荷物、引ったくられたのか」
「そうよ!荷物全部丸ごと見事に引ったくられたのよ!財布もスマホもぜーんぶね!」


「じゃあどうやって日本に帰った?」


・・・え?どうやって日本に帰ったか・・・ですって?

ここまですごい剣幕で怒鳴ったけどピタッと動きが止まってしまった。

どうやって日本に帰ったかって言われたら総二郎に連れて帰ってもらった・・・けど、それって話してもいいんだっけ?
あのホテルの総二郎の部屋に1泊したって言ったらヤバいんじゃないの?

それ話したら、またとんでもない方向に話が行くんじゃないかしら・・・。


「総二郎に見つけてもらったって言ったよな・・・あいつはその日にはもう日本に戻ったのか?調べればすぐにわかるけど、牧野・・・お前どの便に乗って日本に戻った?金だけ総二郎に借りたかもしれねぇが、あいつは現金なんて持ち歩かない男だからな」

「そ、それはその・・・だから、借りたと言えば借りたんだけど・・・」

ちょっと待って、頭がこんがらがってきた・・・!私だけその日に帰ったことにするにはどう言えばいい?
恐ろしい目で真っ正面から見てくるもんだから、それを見てたら考えが纏まらない!でも、目線を逸らせば疑われる・・・?


「総二郎と一緒に帰ったってなら話はわかる。ただ・・・その日なんだろうな?」

「えっと、ど、どうだったっけ・・・忘れたかも」

「忘れる訳ねぇだろうが!まさかお前・・・総二郎とあの時同じ部屋に・・・?そうなのか!」


ヤバい・・・これは調べられたら一発でバレちゃう!正直に言ったらどうなるの?
私たちが元に戻ることなんてないけど西門を本気で攻撃するの?そうなったら・・・そうなったらどうなるの?
家元達は「来るなら来い!」だなんて言ってたけど、こいつが本気出したら・・・やっぱりヤバいんじゃないの?!


そ、総二郎・・・どうしようーっ!!


すごく怖い顔した道明寺がジリジリと寄ってくる。
私は少しずつ後ろに歩いて行ってソファーにぶつかったりテーブルにぶつかったり・・・でも、こいつは瞬き1つせずに私の目を睨んでる。

そのうち何かに躓いてドサッと倒れたのは・・・まさかのキングサイズのベッドだった!
その上に寝転がる感じで倒れ込み、ドレスの裾が膝上まで捲れてとんでもない姿に・・・。


「ちょ、ちょっと待って、道明寺!あの、話すから・・・ちゃんと話すから少し向こうに行って・・・お願いっ!」
「・・・聞こえねぇな」

「た、確かに西門さんとあのホテルにもう1泊したのよ、でもそれだけ!何もなかったし、同じベッドに寝たけど離れてたし、ラスベガスのホテルでもそうだったのよ!調べてもいいわよ、本当だから!」


「ラスベガス?お前、そんな所に何しに行ったんだ?」

「・・・へ?」


どうしよう・・・もしかして、言わなくていいことまで言っちゃった?
道明寺の眉毛が一段と吊り上がったように見えるのは気のせい・・・じゃないよね?



****************



エレベーターで最上階に向かった。
ここの1番奥に司のVIPルームがある・・・そしてその部屋の前にボディガード3名がいるってことは中に司がいる証拠。

面倒臭そうな類とあきらを連れてその前に行くと、当然だがそいつらがド真剣な顔して俺達の前に立ちはだかった。


「大変申し訳ございませんが司様に許可をいただいてない方はこの奥には入れません。お戻りください」

「司の許可なんて知らねぇな。中に俺の女がいるはずだ。そいつを返してもらおうか」


「・・・お連れになった方は司様の大事な方だと聞いております。お帰り下さいませ、西門様・・・お怪我なさいますよ?」

「はっ!この俺に怪我させる?冗談じゃねぇ、そっちこそ痛い目みるぞ?早くそこのドアを開けろ!」


俺が大声で叫んだ瞬間にボディガードの腕が俺の顔面に向かってきやがった!
そんなものに当るわけがねぇ!寸前で交わしてそいつの下に潜り、逆に顎に拳をぶち当てた!
「うわああぁ!!」ってな情けねぇ声で1人は倒れたが、すぐに残りの2人が冷静な顔で突っ込んできた!


「あきら、類!ボケッとしてねぇで手伝え!」

「えっ!俺達もやるの?」
「・・・マジかよ。俺、あんまり汗かきたくないんだけど」

「喧しい!あきら、どうせタキシードの中に隠し持ってるだろう!類もたまには運動しろ!」


俺の言葉で渋々あきらは左脇のホルスターから「スプリングフィールドアーモリー」(コンパクトピストル)を抜いた。
「なんで知ってんだよ・・・」ってブツブツ言う割にはボディガードに向けて威嚇し、結構顔が笑ってやがる。お前がタイトな服着ても見破られねぇソイツを常時携帯してることなんてお見通しだっての!

「実弾8発しか打てないけど、久しぶりに練習しようか?あんたの身体で」
「・・・ご、ご冗談を、美作様!」

あきらはそいつを廊下の端に追い詰めて、両手を挙げさせたと同時にピストルのグリップ部分で首を殴打し、気絶させた。


「俺、あんまり動くと眠くなるんだけど・・・ホントにやる?」

今度は類が向かってきた男の拳を交わし、すぐさま足を振り上げてそいつの頬骨を革靴で蹴り上げた!
すげぇ鈍い音がしたからおそらく顔面骨折・・・「あれ、ごめんね?」って言いながら、顔を押さえ込んで呻き声を上げてる男を覗き込んでもう一発鳩尾に肘鉄を・・・完全に意識を飛ばしたそいつの胸ポケットから司の部屋のカードキーを取りだした。

「総二郎、はい!」

類が投げ渡してくれたそいつでドアを開け、中に飛び込んだ!
相変わらず品もクソもねぇド派手な部屋・・・だが入ってすぐ見えるところに2人の姿はなかった。


「司ーっ!!つくしを何処にやった!」


奥に踏み込むと床に転がってる椅子を見つけた。
そして、その隣のフロアに視線を向けると・・・


そこで見たものはベッドの上で寝っ転がってるつくしと、それを見下ろしてる司だった。




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2018/10/28 (Sun) 12:50 | EDIT | REPLY |   
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2018/10/28 (Sun) 13:22 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様、こんにちは。

だからね?司君がそういうことする場面は書けないんですって(笑)

ギャグになってしまうのよ。

ファスナー降ろそうとしたら生地まで巻き込んで引っ掛かるとか、片手でボタンが外せないから両手で外すとか。
ドレスの裾を手繰ろうとしてもいつまで経っても指が滑るとか、ストッキングに自分まで絡まるとか・・・。

甘くて深いキスしてる間に本当に息の根止めるとか(笑)


・・・司君好きな人に殴られちゃう。


このあと・・・何が始まるんでしょ♥お楽しみに~!

2018/10/28 (Sun) 13:33 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

みわちゃん様、こんにちは!

あはは!弱すぎました?
この前から闘うシーンを沢山書いたのでもういいかな・・・っとかなり省略しました。

バレた?(笑)


司君・・・そうですねぇ。

私の設定としては・・・

アメリカでは「まさかの言葉」に司君なりに動揺。
つくしちゃんが自分から離れるとは思ってなかったし、かといって学生の時のように慌てるところを見せたくないというプライドもあって別れることには一応同意する。

仕事に面白さを感じ始めたことは確かだけど、実は別れてみると仕事に熱が込められなくなった。

それが総二郎とすぐに恋人になったことで、実は「待てないのではなく裏切られていた」と思い込む。
つくしへの想いが蘇る。

・・・と、書いてある(笑)


彼については上手く書けないのが事実です・・・申し訳ない💦



類君♥

ふふふ、ぎりぎり10月に終わりましたね~!11月に入るかと思ってヒヤヒヤしました。
半年も書くと終わるのがホントに淋しいです。

でも続けるのもしんどい(笑)

また新たな気持ちで頑張ります♥ありがとうございました。


2018/10/28 (Sun) 14:01 | EDIT | REPLY |   
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2018/10/28 (Sun) 15:35 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様、こんにちは。

おおっ!さとぴょん様、是非書いて!

そして久しぶりに「愛の小部屋」に置こうじゃありませんか!
待ってまーす!!

2018/10/28 (Sun) 17:44 | EDIT | REPLY |   
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2018/10/28 (Sun) 18:46 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様、こんにちは。

あっ、そうみたいですね。

困りますよね・・・いいですよ。
気長に待ちますから(笑)

待て!が出来るもん、私♥

2018/10/28 (Sun) 19:24 | EDIT | REPLY |   

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