FC2ブログ

plumeria

plumeria

「いいこと考えた!ここはさ、バカラゲームで勝負しない?」

「「「「はぁ?バカラゲーム」」」」


突然花沢類がシャンパン片手にすっごく楽しそうにそう言った。
それまで睨み合ってた総二郎と道明寺も「はぁ?」って声出してこっちを見るし、美作さんは何故かお腹を抱えて笑ってるし。

緊張してた空気が一気に変わって、花沢類は2人の真ん中に入った。

「いいんじゃない?そうしてても話合いが終わりそうにないしさ。ここは一発カードゲームで勝負したら?」

「アホか!何を賭けるんだよ!まさか・・・お前」

「そのまさかだよ。勝った方が牧野と今日このあとを過ごすってのはどう?
総二郎が勝てば問答無用で牧野は総二郎のもの、司は潔く身を引いて西門にも手は出さない。司が勝てば牧野は今日一晩ここで司と過ごしてこれまでの事を再度話しあう。司の情熱が届けばもう1度元に戻れるかもしれないでしょ?」

「なっ、なんてこと言うのよ!これと一晩一緒だなんて怖いじゃないの!!」
「つくし、なんで俺が負ける前提で話してんだよ!」
「それよかてめぇ!この俺様を人間扱いしてねぇな?!”これ”とはなんだ!」


とんでもないことを!それの何処が「いいこと」なのよーっ!!
自分だけニコニコしてトランプなんて探してるけど見当たらないからとうとうルームサービスでトランプが取り寄せられた。



「類、でもバカラはこの場合無理じゃないか?どっちかが勝つって決められないからな。総二郎も司も同じ所に賭けたら意味ないし、ディーラーは誰がするんだ?なんかバカラにするとディーラーが恨まれそうだから嫌だけど、俺」

「あ、そっか!じゃあ簡単に2枚のカードを引かせようか?」

「「「はぁ?今度はカード当て?」」」

美作さんがボソッと言葉を出すと花沢類がトランプを繰りながら「バカラじゃ無理か!」なんて笑い出して、私たち3人は同時に声をあげた。
人の恋をなんだと思ってんのかしら、この2人はっ!



総二郎と道明寺はまたお互いに睨み合って・・・で、総二郎がニヤリと笑って道明寺が「うっ・・・!」と小さく唸った。


「どうする?やってみない?それともずっとそうやってるの?どっちかが倒れるまで?」


花沢類がそう言うと総二郎が先にソファーに座った。足なんか組んじゃって余裕の表情・・・片方の前髪を掻き分けながら私の方を見てウィンクなんかしてきた!
その後に難しい顔のまま道明寺が座って、こっちは膝の上に肘をついて両手を組み、そこに顎を乗っけて眉間にすっごい深い皺を寄せてた。

「俺はいいぜ?司はどうよ?」
「・・・お、俺は・・・いや、俺もいいぜ。やればいいんだろうが!」

「やる前から負けを認めて放棄してもいいんじゃね?」
「うるせぇ!こんなもので俺が負ける訳がねぇだろうが!!」


なんなの?もしかして・・・道明寺?


対照的な2人を見て私まで変な顔になったけど、気がつけば花沢類に呼ばれていた。
だから急いで彼の横に行ったら耳元である事を囁かれた。

「大きな声で答えないでよ?カジノで選んだ一点掛けの数字・・・なに?」

「・・・え?あぁ、それはね・・・『赤の12』、なんだけど」
「だと思った。くすっ、分かり易いね」

「え?すぐにわかったの?」
「わかるさ、牧野の事だもん。じゃ、こっちの方がいいよね?」

そう言って花沢類は自分の持ってるトランプの中から『ハートの12』を取りだした。あぁ、ダイヤよりハートって意味?
悪戯っぽく花沢類が笑うから顔が火照って真っ赤になった。

フンフン鼻歌歌いながらもう1枚選んだのはジョーカー。
その2枚を上下に何回かきった後、2人が座ってるソファーのテーブルに並べて置いた。


「じゃあいくよ?この2枚のカードのうち、1枚は牧野が決めたカード、もう1枚はジョーカーだから。総二郎と司、同時に選んでよ。牧野が選んだカードを引いた方が勝ち。訂正はなしで文句もなし!いい?」

「あぁ、いいぜ」
「も、もろ、いや・・・も・・・勿論だ!」


「美作さん、なんで道明寺噛んでるの?」
「・・・くくっ、さぁ?見てたらわかるさ」


花沢類が真ん中で見てる中、総二郎は背凭れに縋ったまま足組んでニヤついて、道明寺はテーブルに手をついて2枚のトランプを睨んでいた。
しかもさっきよりもっと眉間に皺が・・・こんな遊びみたいなことでなんでそんなにド真剣になるの?

ってか、よく考えたらこんな遊びって言うけど賭けられてるのって「私の今夜」だよね?
じ、冗談じゃないわ・・・気持ちは変わらないとは言え、総二郎がジョーカー引いたら道明寺と一晩この部屋に・・・2人っきりで?


5年間も触られなかったけど、ここで触られたらどーすんのよっ!!



「司、決めた?」
「い、いや・・・待て」

「・・・あとどのくらい待つの?」
「うるせぇ!少し黙ってろ!」


2分の1の確立にそこまで悩む人も珍しいかも・・・チラッと見たら総二郎は欠伸なんかして腕組みを解いて背伸びしてた。
逆にこの人はなんでそんなに余裕なの?絶対にハートの12を引くって限らないのに慌てないの?
もしかしたら自分の恋人が他の男と一晩過ごすかもしれないのよ?

そりゃ、何にもないとは思うけど・・・思うけど・・・・・・思うけどわからないじゃないのっ!
この道明寺が?とは思うけど、無理矢理って事も考えられるのよ?それなのになんであっさりこんな賭けに乗った挙句のんびりしてんのよっ!


「もういい?あのさ、カードって2枚なんだし、睨んだって透けて見えないし。そろそろ決めてよ」
「お、おぉ!じゃあ、こっち・・・いや、こっちか」

「決めてないじゃん・・・あーっ!もう待てない。はい!じゃあ5数えるから0って言った時に自分の選んだ方を手前に引いて!」
「えっ!類、待て、おい!」

「いくねー、5、4、3・・・」


「美作さん、この人達いつもこうだったっけ?」
「・・・たまにすごくガキっぽいことすんだよ。特に司と類が」


そうは言っても花沢類の掛け声は進んで行く。
「2、1・・・」ってきて「0!」って叫んだ時、2人は同時に別々のカードを自分の手前に引いた!



総二郎・・・何にも悩まずに決めたけど、それってどうなの?
私の事はそこまで考えなくていいって事?それとも・・・まさか道明寺と過ごしてもいいと思ってんの?


信用してるから・・・もし、そう言われたとしても他の男の人と過ごしてもいいって思ったんなら悲しいよ?


「じゃあ裏返してみようか。同時がいいよね?面白いから自分では確認せずに相手に見せようか?」

「相手に?じゃあ俺は司に見せて、司は俺に見せんのか?」

「そう!くすっ・・・相手のカード見たら自分のもわかるでしょ?」

「いいぜ。司はいいのかよ」
「・・・も、勿論だ。総二郎に向けたらいいんだな?」



ドキドキする・・・こんな巫山戯た事なのに。
総二郎がハートの12じゃなかったら・・・ど、どうしたらいいんだろう!




14948348120.jpeg
関連記事
Posted by

Comments 4

There are no comments yet.
-  
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2018/10/31 (Wed) 17:07 | EDIT | REPLY |   
-  
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2018/10/31 (Wed) 17:30 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様、こんにちは。

う~ん、そこはあんまり悩んじゃダメかも(笑)

ババ抜きはね・・・文字にしにくかったんです。
ババ抜きなら何回もやりとりするでしょ?それが2人だと書きにくかったの。

だからって類もあきらも入れると大変な事になるしね。


妄想だから、妄想!
私、このシーン書きたかったんですよね~♥

クレームなしでお願い致します(笑)

2018/10/31 (Wed) 18:01 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: こんにちは🎵

meimei様 こんばんは。

はい!そうですね。
どうだろう・・・2週間でしょうか?頑張ります!

meimei様も風邪など引かれませんように。もう具合は良くなりましたか?
無理しちゃいけませんよ?お話なら元気になってから読んで下さい♥

いつでも待ってまーす!コメントありがとうございました。

2018/10/31 (Wed) 18:03 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply